One Little Museum

日々の制作や思いついたことなど…

ロートレック

2008年02月03日 | Monolog
今日、NHKの新日曜美術館を見たらロートレックを取り上げていました。

私は今までロートレックって、てっきり19世紀の世紀末に活躍したように思っていたんですが、実はもう少し前で、ちょうど印象派の登場とかぶるぐらいの時代でした。

きっとロートレックがよく描いたムーランルージュなどの退廃的なイメージが世紀末と重なって、そんな勘違いをしたのだと思います。

ロートレックが活躍したのは、まだまだサロンの権威が強かった時代。
あのブグローのようなツルツルの絵が王道だった頃。
斬新な色づかいと構図。
モチーフの本質をまっすぐに捉える視線。
一見、現代のCGアートっぽいとんがり方をしている絵を、ロートレックは、よくもまあ描いたものだと感心しました。(もちろん、さんざん酷評されたみたいですけど…)
単なる器用な売れっ子イラストレーターではありませんね。

これまでそうでもなかったのですが、ちょっとロートレックが気になる存在になりました。

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