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人と地球に優しい、資源を活かす技術。ライフサイクルコストを低減する新技術。 企業様への技術導入応援。

外装アルミパネルの塩害対策。。。海浜地域の医療施設

2011-03-04 09:56:07 | 外装防汚・防藻
兵庫県の海浜地域の医療施設です。

アルミパネルの外壁ですが、海風に乗った塩分により変退色し、

焼付け塗装の劣化が顕著です。



洗浄後、塩害に強いクリア・コーティングします。

その様子をご紹介します。

 

フッ素樹脂焼付け塗装表面の汚れを取り除き、クリアコーティングします。

仕上げのクリアコーティング剤は、耐薬品性・耐汚染性に優れ、塩害にも耐性があります。

紫外線劣化の小さいクリアコーティングなので、長期に渡り塩害から保護します。



BEFORE
AFTER
 
アルミパネルの汚れが取り除かれ、上品な、焼き付けたような光沢が再現されています。

溶剤にも耐性があり、落書き対策にも使用されています。



●汚れ落し洗浄の比較
 
左側は、洗浄後の状況です。

右側と比較して、キレイに汚れが取り除かれています。

吸着剤により汚れを取り出す方法です。

 

安全で、無害の吸着剤です。 植栽や汚水処理の心配がありません。

洗浄の詳細は、 コチラ

 


●パネル洗浄後の状況
 
少し色あせた感は否めません。

しかしながら、清浄な状態に復元されています。

クリア・コーティングにより、新築の様に色は再現されます。

 


●コーティング後の比較
 
左は、洗浄後。

右は、コーティング後。

焼き付けたような上品な光沢が再現されています。 

色あせ感も解消されています。

また、目地コーキングについても、最後に汚れ防止コートします。

 

施工の様子をご紹介します。。。

●洗浄の様子
 
吸着剤(水性)と化学スポンジにより汚れ落ししています。

 


●防汚クリアーコーティング
 
専用パッドで均一に塗布します。


 
刷毛やローラーのように、飛び散ったり、垂れ落ちることはありません。

 


一部塗り替えの必要なパネルもあります。

 

再塗装し、仕上げにクリア・コーティングします。

 

その様子は、別途ご紹介します。



完成が楽しみです。

 

また、ご紹介します。



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外壁タイルの改修計画。。。タイル復元美装と防汚コート

2011-02-24 08:10:23 | 外装防汚・防藻

築後40年経過した、大阪市内のとあるビルの外壁。

茶系の二丁掛けタイルにより外装仕上げされています。

鉄道の沿線にあり、鉄粉や排気ガスで薄汚れてしまい、そろそろ改修の必要があります。


 

既存のイメージで、外壁タイルの不良部を修繕して、新築のように復元することを選択されました。

タイルの修繕、コーキングの打ち替え、塗装替え、雑工事も含めた改修工事になります。

今回は、外壁タイルの復元美装 についてご紹介します。


試験施工の様子です。

施工工程は・・・

(1)タイルの美装

(2)目地の塗り替え(MJ・カラー、 弊社オリジナル工法) ⇒製品詳細は コチラ

(3)下地強化剤の塗布

(4)仕上げ防汚クリアーの塗布(RC-2200工法) ⇒製品詳細は コチラ

 ※本工事については、事前にタイルの修繕を行います。


弊社オリジナル工法のひとつとして、タイルを張り替えずに復元することも可能です。

浮き部分はエポキシ樹脂注入します。

同じタイルはありません。

割れたタイルを貼り替えするとビルのイメージダウンとなります。


BEFORE
 
AFTER
 
上品な艶、光沢を復元しています。

上半分は、淡彩色の目地カラーを・・・

下半分は、濃色の目地カラーで塗り替えしています。

まずは、目地の系統(淡い・濃い)を決めて頂きます。

そのイメージを現場で再現しています。

◎濃色目地、 写真上半分施工後
 

◎淡彩色目地、 写真下半分施工後
 
目地カラーにより、大きくイメージが変わります。

まずは、ここからスタートします。

濃淡が決まれば、引き続き色の詳細を決めます。

納得して頂くまで、見本を用意します。

現地で見本を作ることが賢明のようです。。。


試験施工の手順をご紹介します・・・

●タイルの洗浄
 

特殊洗浄液を調合して、タイル表面を洗浄します。


 

水洗いし、薬剤や汚れを洗い流します。


 

表面の水分を拭きとります。

本工事では自然乾燥です。


写真下半分が洗浄後です
↓ ↓ ↓

 

●目地の塗り替え
 

弊社オリジナル目地カラー材、 MJ・カラーにてタイル目地を塗り替えます。


 

ある程度乾燥後に、余分な塗料を拭き取ります。


 

目地塗り替え後。

上半分は、淡彩色。

下半分は、濃色。


●下地強化プライマーの塗布
 

2成分の速乾クリアーにて下地との接着性を強化します。

刷毛と専用パッドにて均一に塗り延ばします。

今回は、約1時間で硬化乾燥しました。


●防汚クリアーの塗布
 


防汚クリアー、 RC-2200を専用パッドで塗布します。

3~4時間で指触乾燥します。


●完  成
 

上品な光沢のある状態に仕上がりました。

耐薬品性が高く、落書きにも効果があります。


目地カラーを2色使い、デザインイメージを変えることもできます。

アクセントを付けたタイル改修となります。

既存の建材を使用し、リフォーム工事の可能性を膨らませることができます。

      

タイル外壁改修の一例でした。




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外装 焼付け塗装パネルの塩害対策。。。海浜地域の建物

2010-12-24 14:21:57 | 外装防汚・防藻
有名な海峡を望む 風光明媚な場所に建設された施設です。

海風による塩害で、焼付け塗装パネル外壁がチョーキング(粉状に劣化)し、

外装美観を損ねています。

劣化・汚染の程度と塩害対策方法について、現地調査した様子をご紹介します。

 
 
濃色のブルー系の外装パネルの変退色(色落ち)が顕著なので、

復元性を確認しました。
                  
 
本来の(新築時)の色合いとは程遠いものとなっています。

塩害による塗膜への影響は凄まじいものでした。


一部の外装パネルに試験施工しました。
                
BEFORE
 
AFTER
 
              
左側の外装パネルに施工しています。

ほぼ、復元されました・・・



試験施工の様子をご紹介します。。。

●下地の洗浄
 
特殊洗浄液を噴霧しています。

素材に優しい洗浄剤です。


 
研磨パッドを使って、表面の汚れを取り除きます。

 
水洗いして、洗剤・汚れを拭き取ります。

 
仕上げ拭きし、清浄な状態に整えます。

 
 
洗浄後の状況です。

かなり復元されました。


●塩害対策クリアー塗装
 
下地乾燥後、塩害対策クリアーコーティングしています。

耐薬品性に富んだクリアー塗料です。

イオン交換による素材の劣化を阻害し、保護します。

 
順次、仕上げていきます。

1液特殊溶剤系クリアー樹脂は、1回塗りです。

超薄膜ながら耐久性は優秀です。


●完  成

施工部分の外装パネルは復元されました。

艶良く、仕上がっているパネルがそうです。

この状態で放置し、塩害対策効果を検証します。


現在 6ヶ月以上が経過していますが、なんら変化はありません。


しかしながら、新築時の外装パネルの色合いとは、微妙に差異がでています。

塩害により劣化した外装パネルは、やや白っぽくなっています。

すべての外装パネルが復元できるとは限りません。


今回は、洗浄のち指定色(新築時)により塗り替えすることも視野に入れながら、

今後も経過を観察します。

どちらにせよ、仕上げは 塩害対策コーティング にて施工することは変わりありません。




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液体ガラスによる汚染対策。。。駅連絡デッキの外部パネル

2010-11-30 14:15:28 | 外装防汚・防藻
駅連絡デッキの外部金属パネルの汚染対策工事を行いました。

特殊研磨パウダー(ホワイトクレンザーS)と水垢取りクリーナーを使い汚れを洗浄し、

液体ガラスにより汚染対策しました。
 
       
時間の制約が極端で、施工が簡単でスピーディーなもの。

かつ、効果の高いもの というニーズに答えるべく施工しました。

事前の試験施工の結果も良好でした。


BEFORE
 
AFTER  

 
まずは、焼付け塗装面に入り込んだ水垢や排気ガスを取り除くことです。

超微粒子パウダーが汚れを拾い出しています。

塗装面の汚れがキレイに取り除かれています。


引き続き、汚染対策。。。

今回は液体ガラスにより施工しています。

自然界の恵みである土・天然鉱石・無機鉱物から溶出させた二酸化珪素などのガラス成分が、
塗装等の対象物の分子に電気メッキと同じ原理で電着した後、空気中の二酸化炭素などと
反応しながら結晶化し、その結合体が対象物分子を覆います。
そして、対象物分子と一体となり表面に薄い被膜を形成します。
塗装表面に厚い皮膜を形成して塗装をガードする従来のコーティング法とは違い、塗装表面自体
そのものをガラス質に変え、余分な膜厚を必要としない安全なコーティングです。
塗装と一体化した無機のガラス被膜は、塗装が剥がれ落ちない限り、塗装を守り続けます。


【 ガラス化イメージ 】
         
 
 
BEFORE
 
AFTER
 


施工による比較写真。( 左側 施工後、  右側 施工前 )

 
               
十分な効果が現れています。


施工方法もいたってシンプルです。
         

洗浄したのち、スプレーして、拭くだけ・・・!
              
施工の様子をご紹介します。。。

      
●洗  浄
 
微粒子パウダーと水垢取りクリーナーをメラミンスポンジにとり

パネル表面を研磨清掃します。


 
洗浄後、シャンパーで水洗い。


 
スクイジーで水切り。


●液体ガラス(汚染対策)
 
スプレーヤーで散布。

1m2 あたり 約4ショット。


 
キレイなウエスで拭き取り。

摩擦により電荷を発生させ、常温電着メッキを生成させます。

しばらくすると、徐々にガラス質が形成されてきます。



シンプルですが、理にかなった汚染対策です。

比較的簡単で安価な施工方法といえます。


上部のガラスも施工しています(クリアシールド・ガラス・プロテクト)。

次回にご紹介したいと思います。





 

外装防汚・防藻、  チタン・セーフティー・システム。。。

2010-11-29 08:47:34 | 外装防汚・防藻
外装の汚染・劣化対策手法についてご紹介します。
 
素材の改良・改質技術 + セルフクリーニング効果 によりいつもキレイを保ちます。
 
すまいを健康にする手法は、人と地球に優しいすまいづくりを意味します。

外壁、カーポート、テラス、サンルーム等 いろいろな建材に適用できます。

  
★ハイブリッド型システム工法は多くの問題点を解決します。

※デザイン変更・カラーリング・意匠変更のご提案も致します。

  
【 外装汚染の一例 】 
          
シーリングオイル、セメント灰汁、錆汁、エフロ等、建物を構成する建材からも汚染要因が発生しています。

これらを総合的にパッケージしたものが、このシステム施工の特徴です。
 
汚れは、『 上から下へ 』 と スムーズな防汚システムが効果を発揮します。

 
施工による効果
  
   
【 その他の施工例 】
                   
※コーティング、劣化対策、改良・改質、特殊美装、復元、除菌清掃、汚染予防は、エコでラクな快適お掃除を提供します。

※予防清掃、防汚、抗菌、防カビは、エコでラクな快適生活を応援します。
 
 

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カーポートの汚染対策。。。ポリカーボネート

2010-08-03 08:38:05 | 外装防汚・防藻
大きなカーポートの屋根の汚れ対策についてご紹介します。
 
ポリカーボネート製の透明色付きパネルでできた屋根です。
 
ポリカ(ポリカーボネート)の表面がザラザラして汚れが引っ掛かりやすい状態で、紫外線劣化による変色が始まっており、このままでは透明度が低下して、曇ってしまうことが考えられました。
 

 
劣化したポリカは再生し難い素材です。
 
透明度が低下してしまい、早めの対策は性能保持において重要なことです。
 
以外と放置されたままの部材ですね。。。
 
 
今回は、油膜や汚れを洗浄し、表面の微細凹凸にフッ素樹脂を塗り込み摩擦を低減し、
 
仕上げは、光触媒のセルフクリーニング効果にて汚れ・劣化予防をしています。
 
完全無機光触媒と超微粒子のフッ素により複合層を設け、劣化の少ない素材にて施工しています。
 
透明度を変えずに、汚染対策する手法です。
 
 
BEFORE

AFTER

 
 
BEFORE

AFTER
 

 
BEFORE

AFTER
 
 
 
施工の様子をご紹介します。。。
 
●洗浄、水洗い
 

中性洗剤によりブラッシングします。
傷のつかないように注意します。

 
 
 
洗浄後は水洗いをして洗い流します。
水分はスクイジーなどで取り除くと尚いいですね。

 
 
 
洗浄後です。。。
洗剤洗いだけでは、ポリカの微細凹凸に入り込んだ汚れは取れていません。
(乾き始めている場所が少し白っぽいのがそうです。)
 
 
●フッ素樹脂系擦り込み洗浄

 
フッ素樹脂により微細凹凸内の汚れを取り除きます。
ウエスかスポンジに液体を採り、擦るように拭き上げます。
キズのつかないように注意します。

 
 
 
フッ素樹脂を擦り込んだ状態。
白っぽくなっているのは余剰なフッ素樹脂です。
 
表面の輝きが復元され、表面はツルツルの状態になっています。

 
 
 
余剰なフッ素樹脂を擦り取ります。
擦りながら、フッ素樹脂を擦り込みながら、拭き上げます。

 
 
 
仕上げ用のウエスを使用してさらに擦り込み拭き上げます。
ツルツルとした輝きのある状態に変化します。
 
 
●光触媒の噴霧
 

完全無機の酸化チタン(二層コート)にて、セルクリーニング層を生成します。
接着強化層 + 汚れ分解層 の二層です。
 
やや光沢を増し、太陽光(紫外線)により有機汚れを分解除去します。
鳥糞なども4~7日ていどで取れてしまいます。
 
 
●完 成(施工後)
 

 



 
 
ポリカ表面の薄皮のようなものが取り除かれています。
 
しかしながら、残念ながら既に劣化しているもの(タイル壁際)もありました。
外壁のタイル目地セメント灰汁によるものでした。
 
お掃除出来そうで出来ないのが、カーポートなどの屋根ですね。
その他、アクリル板も同様です。
風除パネル、防音壁、テナント看板も傷つきやすく、劣化が止まらない素材です。
 
放置せずに早めの予防により、建物イメージの低下だけでなく、気持ちよく日々お使いいただけます。
 
メンテナンスの困難な素材であることは否めません。
 
 
 

立体看板のクリーニングと汚染対策。。。光触媒セルフクリーニング

2010-08-02 07:49:46 | 外装防汚・防藻

大阪市内のテナントの立体看板を美装し、防汚処理しました。


 
FRP製に塗装を施した立体人物看板です。

箱型の上部看板内に雨水が入り込み錆汁となって流れ出し、看板を汚していました。

また、経年の汚れ・排気ガスにより真っ黒に汚染されていました。



BEFORE
 
AFTER
 


BEFORE
 
AFTER
 


BEFORE
 
AFTER
 


素材に優しい洗浄液を配合し、フッ素加工により表面を調整。

仕上げは 完全無機の光触媒にて、セルフクリーニング効果を付与しています。

光触媒反応により排気ガスなどの有機物の汚れを分解除去します。 

太陽光の紫外線と触媒反応して発生するイオンが汚れを強力に分解します。


また、上部の箱型看板の錆び止め(防水型、 水性錆び止めクリアー)にて、パネルジョイントや錆部分に塗装処理をしています。



施工の様子をご紹介。。。

●洗浄の様子
 

既存の塗装膜が劣化しているので、作業は難航しました。


 

錆は塗装膜の中に染み込んでしまい、とり難い状況でした。


●光触媒の噴霧状況
 

二層コートにより、素材に強力に付着させます。

完全無機素材なので経年劣化が小さいです。


 

長期にわたり性能を保持します。


●作業風景
 

深夜 1:00 からの作業でした。

高所作業車を使用し、警備員(3名)を配置しています。 道路使用許可は取得済みです。


●完  成
 


立体人物看板は、表面処理により汚れ難い状態になりました。

ビルの上階外壁の汚れも集めてしまうので、完璧な汚染防止とは言えませんが、

素材保護の観点から、多くを改善しています。

作業は困難な状況でしたが、かなり再現されたと考えています。。。



外壁金属パネルの再生、リフォーム。。。RCシステム

2010-07-05 09:41:28 | 外装防汚・防藻
外壁に使われている、陽極酸化アルミパネルの改修例をご紹介します。
 
タイル張りのビルであったが、約13年前にその上に陽極酸化アルミパネルでリフォームしていました。
 
経年劣化により美観が損なわれ、改修方法について試験的に施工をさせて頂きました。

その様子を以下に掲載します。

 
陽極酸化アルミパネルの現状です。

光沢は消えて、パネル表面がチョーキング(粉化)しています。

塗り替えずに復元できれば、コストを軽減することができます。

今回は、洗浄 + RCシステム にてリフォームできることを確認しました。

 
 

試験施工の状況


上部の現状は、 パネルの劣化状況を示しています。

下部 左は、 洗浄による美装後の状況を示しています。
 
下部 右は、 RCシステム(高耐久樹脂クリアー)によるリフォーム後の状況を示しています。
 
 
洗浄だけでは復元できない状況ですが、
その後クリアー樹脂塗装により均一な光沢により再生されています。
パネルの色ムラも解消され、塗り替えの必要がなくリフォームできています。

再生・復元可能なパネルの状況と考えられます。

前回ご紹介のように、10年を越える耐久性が確認されている工法です。

1コート超薄膜でのリフォーム手法は、
コストの削減と地球環境に優しい、建物負荷を低減するものです。


 



 
 


 
 
 
 


高耐久樹脂クリアー(1コート、超薄膜)による、外装金属パネルのリフォーム。。。
 


ユーレカタワー(地上92階、高さ300m) を飾る女王蜂の改修工事。。。 

2010-07-04 10:55:04 | 外装防汚・防藻
ユーレカタワー(地上92階、高さ300m) を飾る女王蜂の再生と劣化・汚染対策についてご紹介します。
 
 
この女王蜂はメルボルンのアーティスト、リチャード・ストリンガーの彫刻作品である。
ファイバーグラスのシェルの上に 100mm x 100mm の陽極酸化アルミパネルをリベット留めしている。その表面が長年の大気汚染などで変色・腐食し始めた。
 
そこで、特殊洗浄後、RC-2200を塗布して(RCシステム)、光沢とオリジナルカラーを復元すると同時に、耐候性と防汚性に優れ、メンテしやすい透明薄膜保護層を形成した。

 
特殊洗浄中、アルミパネルのオーバーラップ部にシリコーン・シーラントからの厄介な滲み汚れが見られたが、シリコンイーターで容易にクリーニングできました。




2008.05   オーストラリア、  メルボルン



高耐久性外装用化粧クリアー樹脂。。。RCシステム

2010-07-03 10:41:51 | 外装防汚・防藻
過去に施工した外装の金属パネルの改修例をご紹介します。

①既存の下地洗浄

②仕上げクリアー(RC-2200)コーティング、1コート
という、シンプルな施工方法です。

高い耐久性についての検証です。。。

RCシステムの特徴 》》》

●紫外線による劣化から基材を守ります。
アルミ・ステンレスなどの金属面、および、コンクリート、石、タイル、プラスチック、塩ビ、木材、等幅広く使用できます。
                  
●殆どの薬品に耐える超薄膜の仕上げ剤です。 薬品洗浄に耐性があり、高硬度(9H)を有します。
素材の落書き防止用仕上げ剤としてご使用できます。 シンナー類等の殆どの溶剤に溶けません。
 


RCシステムの耐久性検証 》》》

●東芝大阪ビル外壁  大阪市中央区本町
●陽極酸化アルミパネル 2,000㎡
●施工 ; 1996年10月
●撮影 ;  2008年1月 
●11年以上経過しているが、塗膜の劣化はほとんど見られない。




●五番町グランドビル  東京都千代田区五番町
●陽極酸化アルミパネル 1,200㎡
●施工 ; 1995年4月
●撮影 ; 2009年3月
●約14年後。全般的に塗膜は健全で、剥離もなく劣化の兆候はない。
 

 
 
●北電 北二条クラブ  北海道札幌市中央区北二条
●焼き付け塗装アルミパネル 210㎡ 
●施工 ; 1995年9月
●撮影 ; 2009年3月
●13年以上経過し、その間にほとんど洗われていないが、輝く光沢を維持し非常に良好である。(最上階の幕板は施工していません)

 

 

●新千歳空港大型映像装置 フレーム  北海道千歳市
●焼き付け塗装アルミパネル
●施工 ; 1999年
●撮影 ; 2009年3月
●換気装置の影響か、フレームがひどく汚れて取り換えが検討されたが、RCシステムで蘇みがえった。室内なので、耐久性は半永久的と思われる。

 



●グリーンヒルホテル  兵庫県神戸市中央区
●焼き付け塗装エンボス仕上げ
●施工 ; 1997年
●撮影 ; 2007年4月
●いまだに塗膜は健全で剥離もなく、劣化の兆候は全く見られない。
 




●北一ヴェネツィア美術館  北海道小樽市堺町
●磨き仕上げ大理石 約1,000㎡
●施工 ; 1998年10月
●撮影 ; 2008年1月
●9年2ヶ月後の現状は良好であるが、暴露条件が苛酷な海側ファサードの光沢が低下してきていました。

 

 
●エコロの森(西部清掃工場)  福岡県古賀市
●床 Pタイル    約4,500㎡
●施工 ; 2001~2002年
●撮影 ; 2006年11月
●ワックスがけを省略し、清掃しやすい表面を維持するために採用された。 4~5年後、剥離や劣化は見られない。




 

過酷な外装パネル、大理石、床Pタイルでの検証です。

紫外線(可視光域)を殆ど吸収しないことで、紫外線劣化が非常に小さいことが判る。

耐薬品性能は抜群なので、汚れ・汚染に対する耐性は充分です。

超薄膜(20μ~30μ)の1コート・クリアー樹脂の耐久性としては最高レベルと言えましょう。

今後も、施工物件を検証し続けます。


いろいろな風土・環境・素材に対して挑戦し続けます・・・



ポリカーボネート(透明基板)の汚れ対策。。。

2010-06-24 18:47:14 | 外装防汚・防藻
国道路肩に設置されている、透明のパネル(ポリカーボネート製)の洗浄と汚れ防止についてご紹介します。

ポリカーボネート樹脂は、割れ難く燃えにくいという利点がありますが、キズ付き易く、変色すると磨いたり元に戻すことが出来ないという欠点を持っています。

今回のような道路環境下では、排気ガスによる油汚れ、砂ホコリによるキズ、紫外線と排気ガスによる透明度の低下と変色・劣化、ほぼ清掃メンテナンスが出来ない・・・、など苛酷な環境であることは間違いありません。



みなさんのご自宅のカーポートの屋根など、直接触れることはないと思いますが、ツルツルしているようですが、触ってみると引っ掛かりの多い滑らない表面状態であることが判ります。

樹脂表面には微細な凹凸があり、思いのほか摩擦係数が大きい(滑らない状態)です。

これが汚れやすい、傷つきやすいの原因となっているようです。



今回は、
洗浄工程 のち フッ素ポリマー加工、仕上げは光触媒にてセルフクリーニング効果を持たせる
 ような手法にて施工しました。 その様子を順を追ってご紹介します。

特に、ポリカ樹脂表面の微細な凹凸に溜まった汚れを取り除くことに注意を払いました。



●排気ガス、油膜の除去(1次洗浄)


自動車鉱物油(排気ガス)の汚れを落とします。
鉱物油系汚れ落とし洗剤(50倍希釈)を散布して油膜を浮かせます。



化学スポンジ等を使用して、微細な凹凸に入った汚れを取り除きます。



散水して汚れを落とします。



スクイジーにて汚水を取り除きます。

↑左は 洗浄前、   右側は洗浄後

見た目以上に汚れが堆積していました。


●溶剤系汚れの洗浄(2次洗浄)


ガソリンやオイルに含まれる揮発剤や溶剤の付着が予想されるので、
ポリカ樹脂に染み込んでいる溶剤系汚れをブチル系洗浄液にて溶出させます。
ポリカ樹脂を傷めない、いわば、水性シンナーとも言える洗浄液です。


化学スポンジを併用して、汚れを拭き取ります。



再度、散水して汚れを洗い流します。



スクイジーにて汚水を取り除きます。


●フッ素ポリマー処理(表面をツルツルにします)


ポリカ樹脂表面の凹凸を充填して、ツルツルした状態に加工します。
専用フッ素樹脂をウエスに取り、刷り込むように拭き込みます。



しばらく放置して、乾燥後、ウエスにて拭き取ります。
拭き上げていく段階で、ツルツルした感触に変わっています。
摩擦を低減して、静電気も帯び難くなります。


●無機系光触媒の噴霧(セルフクリーニング効果の付与)


完全な無機系光触媒を噴霧しています。
下吹き(3回)、上吹き(4回)にて成膜しています。
バインダーを含まないので、アスファルト粉塵や排気ガスが吸着することはありません。
長期安定の光触媒コーティングと考えます。


●完  成


クリアーな視界を再現しています。
表面に付着した、NOx、 SOx、 汚れの有機物は化学反応により低減されます。
摩擦による損傷も低減されます。




透明度を計測しています。
抵抗値はクリアーでした。 邪魔する不純物はゼロに等しいです。


2007年11月に施工したものです。

2010年6月現在も透明度を保っているようです。

環境にも、経済的にも、配慮された手法として、透明基板の汚染・劣化対策として各方面で採用されています。




ポリカ表面に付着した雨水を採取して、排気ガスの分解性能も計測しています。




屋根スペイン瓦の防藻と劣化対策。。。

2010-06-23 17:05:01 | 外装防汚・防藻
ファーストフード店の屋根瓦の苔、藻類の付着防止と劣化対策についてご紹介します。

スペイン製の特注瓦を使用しており、陶器質の為表面に苔が発生し易い状態でした。

ポーラスな(細かい穴がたくさんある状態)表面に着床して増殖し、吸水することにより、さらに増殖する悪循環でした。国道に沿った立地条件も影響して、排気ガス等による汚染も顕著でした。
 
BEFORE


瓦全体が黒ずんで、スペイン製瓦の質感を阻害していました。。。

今回は瓦の陶器質を再現して、反応型の強化剤により、吸水を止め、汚れを弾くような表面処理をおこないました。

アースシールド工法 です。
 
 
AFTER


瓦本来の質感が蘇っています。。。



素材改質による効果。。。


散水すると...吸水していました。(施工前)
これが汚れを引き付けていました。



施工後は散水しても...撥水しています。




降雨直後の状態です。


瓦全体が撥水して、汚れを弾く様子がよく判ります。

施工後6ヶ月点検時も異常はありませんでした。


施工の比較をご紹介します。。。




割れた瓦の補修


痩せた漆喰の補修(やり替え)



周辺部材の補修も怠りなくおこないます。。。


施工の流れ 》》》

●施工前


苔、藻類が着床し、排気ガス等による汚れが本来の質感を打ち消しています。


●高圧洗浄


表面の汚れを高圧洗浄にて取り除いていきます。


●特殊薬品洗浄


特殊洗剤を散布します。
陶器質内に染み込んでいる汚れを浮き出させます。
植物酸により素材に優しい薬品を使用しています。



洗剤散布後しばらく放置して、ブラッシングします。
上水を流しながら最後は水洗いしておきます。


●固着物の除去


落としきれない固着物(化学反応生成物)はサンドペーパーにてサンディングします。
長期間の間に酸性雨や排気ガス等との2次反応により堆積物を生成していました。


●瓦改質剤(アースシールド)の塗布


アースシールドを散布します。
また、瓦以外の建材はビニル養生しています。



改良剤(アースシールド)を染み込ませるようにして塗り延ばします。
1回目の塗布後、追っかけ2回・3回と充分に改質剤を染み込ませます。
素材の表面状態をよく観察して塗布量を調整しています。
少々経験が必要ですね。


●施工の完了


陶器質内のCaやシリカと化学反応して細孔内を充填します。
48時間放置して化学反応を促進させました。




素材の特性を考え、素材の風合いを活かした特殊美装の工法です。

光触媒や防カビ剤等をお考えであったようですが、

シンプルな理論に基づいた、また、天候や環境に左右されにくいものをお勧めしました。

今では、性能にご満足いただいているようです。


人と地球に優しい工法であることが重要ですね。。。

カーポート、 ポリカ屋根の防汚処理(セルフクリーニング)。。。

2010-05-29 17:12:32 | 外装防汚・防藻
五月晴れのお天気が続いてますね。
今日は個人病院のカーポートの屋根に鳥糞がつきお掃除できない・・・ との お話があり 早速いってきました。
大きなポリカ製の屋根についた鳥糞は確かに水を流しても落ちませんでた。

 


よくよく調査すると、ポリカ(透明の板)表面の手触りが悪いので

汚れが引っ掛かる状態になっていました。

ポリカ表面をツルツルした状態に加工して、光触媒(無機系)で

防汚コーティングする方法を選択します。


ポリカ表面はフッ素樹脂にて細かな凹凸をつぶしていきます。

目に見えない細かな凹凸の中に入ってくれるくらい粒子径が

小さい特徴を持っているのがフッ素粒子です。



これで汚れがつきにくい状態に改良できます。

国道の遮音壁(ポリカ)にて施工した工法です。





施工手順は。。。

①既存特殊洗剤洗浄

②フッ素系洗剤洗浄

③光触媒コーティング(セルフクリーニング層)

の手順で施工します。


フッ素粒子が表面の摩擦を低減し、その上に無機系光触媒によりセルフクリーニング効果をもたらします。

汚れても光触媒効果により汚れが分解されます。

今回の鳥糞なら3~7日程度で流れ落ちます。(降雨または散水が必要)

施工後は無色透明なのでまったく違和感なく仕上がります。

比較的安価な手法として、各方面で使用されています。