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放置しているカーポート屋根。。。劣化し易いポリカーボネート樹脂

2010-08-17 09:01:28 | ☆劣化汚染予防の意義
軽量、安全で加工しやすい建材として多くの場所で使用されています。

ポリカーボネート樹脂は、透明基板として屋根、サンルーム、隔壁等に利用されています。

今回は、カーポートについてご紹介します。






 
透視用及び採光用等の基板としてポリカーボネート基板が使用されています。

ポリカーボネート基板は、ガラス製の基板に比べ、軽量であり、成形性に優れるものの、

表面は非常に傷がつきやすいという欠点を持ちます。


・薬品耐久性に不安がある。 特にアルカリ剤、溶剤では劣化する。 接着剤などの使用ができない。

・エステル結合を持つため、高温高湿度の環境下では加水分解する。

・引張強度を超える力をかけると、白化して透明度が著しく低下する。

・紫外線に弱い、 経年劣化が早い(白濁、ひび割れ)、 視界上、虹や歪みが発生しやすい。




 
住宅の外壁はリフォームしているのをよく見かけますが、カーポートのリフォームを見ることはありません。

透明度の低下したカーポートが殆どですね。



まずは、傷つき難い表面状態にすることが先決です。

手で触れると引っ掛かりる感じで、ツルツルした感触ではありません。

特殊ポリマーにより静電気の帯びにくい、摩擦の少ない状態に加工することが重要です。

紫外線対策も兼ねているので劣化抑制効果は大です。



リフォーム手法は。。。

特殊洗浄溶剤(水溶性ブチル系、素材を傷めない)にて洗浄するとかなり改善されます。

染み込んだ汚れもある程度取り除けます。

次は、傷の手当です。

引き続き、特殊ポリマー(微粒子)にて微細なキズを修復すると、再び透明度が改善されます。

劣化の顕著なものは、改善できない場合もあります。



早めの措置が透明度を保つ秘訣です。

復元できない、清掃不能な建材の代表的なものと考えられます。。。



清掃不能の3点ユニット(賃貸住宅)。。。汚染劣化予防の意義

2010-08-16 08:55:07 | ☆劣化汚染予防の意義
賃貸住宅の3点ユニットバス、 使い方により大きく左右され、清掃により回復不能に陥ることも...

使用方法により衛生状態が変わることは、リスクを増やすことになりませんか?

すべての建材は劣化するものです。



 
よくある3点ユニットバス。

見た目、イメージが重要です。
 
便器の汚れも目立っています。



 
洗い落とせない、タイル目地の汚れ。

 


浴槽の染み付いた汚れ。


 


カウンター、器具廻り。

 


天井パネルの染み付いた、お掃除できない汚れ。

 


汚染劣化予防は、殆どの建材に施工できます。

過度の清掃・メンテナンスは、劣化を助長し清掃不能な状態をもたらします。

あきらめさせないことも大切です。


お掃除し易い環境づくりは、衛生的な環境の提供であり、最も重要なサービスです。

高付加価値住宅の供給となります。



商業施設での石材の取り扱い。。。汚染劣化予防の意義

2010-08-14 09:28:10 | ☆劣化汚染予防の意義
商業施設での石材の使用は、施設の高級感を必要とする場合が多いように思います。

遺跡や墓石のような取り扱いとは違い、衛生的 かつ 常に美しくなければなりません。

日々のメンテナンスには限界があり、汚染劣化予防することに意義があります。

石材はお掃除できない素材と言えます。。。



石材の劣化破損の要因を単純に区分することは困難であるものの、

その一次要因を 物理的作用、化学的作用、生物的作用 に分類できます。

これらの作用はいずれも相関的なものであり、幾つかの作用が一連のプロセスを有する場合が多いようです。

また、甚大な影響を与えている人為的な破壊原因についても、悪循環からの事例が多いように思います。




















①物理的劣化

石材が劣化するという現象は最終的には物理的な作用によるものであると考えることがでます。

単独で作用する物理的現象について取り上げると...


・地盤の変位に伴う不同沈下や基壇の変位

日本には四季があり、南北に長い国土を有しています。

梅雨・降雪と夏季の極端な地盤条件の変化に伴い微細な地盤の変位が蓄積されます。

建物全体の荷重が不均一であることに加え、降雨により地耐力が変化すること、また地下水位の変動に伴う地表面の浮沈挙動などにより基礎に生じた変位は、水平・垂直方向への不規則な変位を伴い、建物上方ではより大きな亀裂や目地開きを生じ、部材の崩落に繋がる場合もあります。


・ 熱膨張と収縮
 
昼夜の厳しい温度変化、降雨・降雪による急激な冷却による構成鉱物の収縮などが繰り返されることによる疲労破壊が劣化原因とされています。


・乾湿の繰り返しや流水による鉱物の溶解流出や摩耗

石材が湿潤と乾燥を繰り返すことにより、構成鉱物中の粘土質分や水溶性物質が流出し、細片化、粒状化することが推測されています。

また、石材の細孔内に封じ込められた水分の膨張と収縮の繰り返しが作用していること、石材表面に堆積した埃や砂粒を伴って雨水が集中的に流下することによる石材表面の摩耗なども石材劣化の原因と考えられます。


・.微振動による変位
地域性や季節によれば、強風が観測されることもあり、挙動観測から強風による常時微動の増幅が部材の変位に影響していることも推測されています。


②化学的劣化

化学的劣化は岩石中の化学成分と空気、雨水、浸透水との化学的反応により鉱物の変質、分解などが引き起こされたものと考えます。


・塩類風化

塩類風化は化学的劣化における原因としてその最たるものです。

塩類風化のメカニズムとしては、結晶化による塩の熱膨張、水和作用によって生じる応力、溶液から結晶化するときの応力の三種類が考えられます。

塩の供給源については未だ明らかではないものの、岩石を構成する鉱物自体に元来含まれている塩類、土壌中の塩化物、藻類や地衣類といった石材表面の付着生物の代謝物として生じた塩化物が雨水により流出したもの、鳥類の排泄物に含まれた燐酸や硫酸、既往修復時に使用されたセメント中の化合物の水和反応物などが推測されます。


・炭酸カルシウムと酸性雨

構成している鉱物は耐酸性に乏しい炭酸質であることから、強い酸性の雨水が降雨した場合には、これらが溶解し、砂粒の接合が弱まり脱落するという劣化の過程が推測されます。

心配される中国の工業化や工場廃棄物の影響は、北風の吹く乾期に集中することが予想されます。

 
 
③生物的劣化

・植物の成長による機械的破壊

草刈り、藻や苔類の除去などの日常管理が大きく起因しますが、植物の浸食は大きな危険性を呈しています。
建物周辺樹木や植栽・花壇は、独特の外観を創り出しており、これが建物に対して深い風土的印象を与えていることは否めません。

このような自然との対立的共生を保ちながら、延命化するという相容れない仕事をどのように評価し実現するのか、大変困難な問題でしょう。


・石材表層への付着生物による劣化

地衣類や藻類といった石材表層への付着物は、微少ではあるかもしれないが部分的に劣化の一要因として働いていることが推測されています。

すなわち、水分の保持による石材の脆弱化、水分や有機物を保持することにより石材劣化に関与する微生物の生育環境を形成すること、石材中に進入する菌糸による力学的破壊、酸の分泌に助長されたイオン交換、地衣類から生じた水素イオンが鉱物中の金属イオンとの交換を加速することなどです。


・従属栄養細菌による劣化
 
地衣類や藻類が付着することにより保持された有機物を栄養分として、それらを分解し酸性物質を排出する微生物の存在が認められています。

排出された酸性物質は石材の表面を徐々に溶かすと考えられているが、その速度は極めて緩やかなものです。
 


④人為的破壊
 
時間の経過に伴う緩慢な自然的な原因による経年変化とは別に、人為的な原因により進行する劣化破損は急速な破壊を引き起こすことがあります。
また、日々のメンテナンスの限界もそうです。


・日常の清掃による弊害

洗剤や研磨機器類の使用は、石質により注意を払う必要があります。

過度の洗浄や洗浄後の水分の乾燥方法、研磨による損傷がより清掃困難な状況をつくります。


・整備・修復による副作用

善意の介入が思いがけない劣化や破損を引き起こすこともあります。

石材表面の付着物を洗浄するための化学薬品が石材の劣化を助長していることが推測されるケース。

コンクリート擁壁や基礎、外壁が雨水を滞留させ石材の崩壊を引き起こしているケースなどが挙げられます。

施設を構成する建材から流出するシリカなどの成分も石材に与える影響は大きな問題です。


・来場者増に伴う弊害

使用者、来客の増加は多くの新たな問題を引き起こします。

悪質な行動をとる来場者は少数であるとはいうものの、大勢の来場者が限られたスペースに押し寄せることによる建物への影響は否定できません。

施設間の移動手段に関する問題、ゴミの問題、来場者への様々な付帯施設整備などもその要因となります。

来場者の増大に伴う水利用の増大は、自然環境に著しい負荷をかけることになりかねません。








 
現状の対処方法としては 。。。

1. 一般洗浄
2. .コーティング
3. 特殊染み抜き洗浄
4. 水垢・錆・エフロ除去
5. 研磨作業
6. 補修、取替え
7. 滑り止め
8. 裏面防水
9. その他

専門企業がいろいろな提案をしています。


商業施設での石材使用の意義を考慮すると、早期予防はいかなるメンテナンスよりも効果的です。


石材は清掃不能に陥りやすい建材で、

お掃除できない素材と考えるのは過剰でしょうか ・・・



ガラスの改修と防汚処理。。。テナントのエントランス

2010-08-13 08:42:32 | ガラス防汚、塩害対策
大阪市内の企業様のエントランスのガラスの汚染対策をおこないました。

高速道路に隣接しており、砂埃の付着が目立っていました。


排気ガスやら車のタイヤ粉塵やら、アスファルトとコンクリートの成分が雨水に溶け込み、

ガラス表面を酷く劣化させていました。


BEFORE

AFTER
 


毎日、女性の事務員さんがお掃除していたようですが、手の届かないところは放置されていました。

ガラスの洗浄に多くの時間を費やすほど、表面の状態は劣悪でした。


ガラスのウロコ取り ~ ガラスの改良 ~ セルフクリーニング(光触媒噴霧) にて施工 。。。

排気ガスや油膜の付着を阻害出来るよう措置しました。


BEFORE

AFTER

 


ガラスの主成分のケイ素(S)は、空気中の浮遊分子と化学反応しやすい素材です。

イオン交換作用を阻害することが、汚染劣化対策の第一歩です。

環境や条件(構造)によっては、再生不能に陥ります。


建材の劣化は日々進行します。

効果的な予防をお勧めします。


外壁金属パネル(端部シーリング部材)の劣化と漏水。。。

2010-08-12 10:44:39 | ☆劣化汚染予防の意義
ビルの外壁、エントランスの金属パネルの劣化対策についてご紹介します。

エントランスは結露し易く、降雨や風雨による影響を受けやすい部分と言えます。

特に建物・施設のイメージを左右するところでもあります。


 

大阪の海浜地域にある施設です。

エントランス付近が漏水して、室内側・外部側を問わずに影響を及ぼしています。










 
デザイン性(凝った構造)と汚染劣化対策を考慮すると、両者は相反する場合が多く、

金属パネル間や接合部などの端部は常に絶縁の可能性を含んでいます。


内部は空洞が多く存在する為、いったん雨水が進入すると、複雑な経路で漏水します。


端部からの漏水により、金属パネルを錆びさせたり塗膜を劣化させたりします。

デザイン性を考慮しているはずが、逆にイメージダウンになることもしばしば...

 


排水溝のオーバーフロー(水位上昇)による、端部シーリングの劣化部からの漏水。。。




水位上昇の痕跡がありますね。。。



 
構造上の特性(挙動)による、シーリングの断裂。。。


端部のコーキングによる防水は、短命の防水処理と言えます。

ダウンライト、金属パネル、自動ドア枠(SUS)など、漏水や結露水により発錆しています。


金属パネルに耐水性(防錆)を付与する劣化予防のクリアーコーティング 。。。

シーリングの劣化対策、 断裂した場合の2次措置 。。。

排水溝、 シーリング~金属パネル間の防水処理(フラッシュバンド) 。。。


今回のような漏水劣化は、充分予想できる事象です。


デザインを変えない汚染劣化対策により、

予防する意義 と その提案は重要な義務と考えます。。。


腐食した軒天井のリブパネルの再生・劣化対策。。。

2010-08-11 07:57:26 | エフロ、汚れ洗浄技術
腐食した軒天井のリブパネル、 錆落しと予防方法についてご紹介します。


エントランスなどの軒裏、天井部分の金属パネルは結露し易い構造になっていることが多く、

その影響で錆が発生してしまっている状況をよく目にします。

 

アルミ製のスパンドレル、 ダウンライトや通気口も劣化してしまっています。

清掃不能の状態 といえます。

この程度の劣化なら、再生可能な範囲です。。。

BEFORE

AFTER
 

いい感じに復元できました。。。


AFTER 


 

 
換気口、点検口、ダウンライトもキレイに復元されています。


施工方法について後ご紹介します 》》》

●洗浄液の散布

 
金属用の洗浄液を散布しています。

噴霧器を使用すると早く散布できます。

酸性の水溶液で腐食錆や汚れを除去できます。


●擦り取り

 
傷のつかないように注意して表面を擦ります。

柔らかめのスコッチブライトを使用しています。

ゴム手袋を使用して作業しましょう。


●水洗い、拭き取り

 
しっかり水洗いをして、最後に水分を拭き取ります。

洗剤が残らないように注意しましょう。


●保護クリアーの塗布

表面乾燥後、保護クリアーを塗布します。

専用パッドに染み込ませて、拭き上げる様に塗り込みます。

1液溶剤タイプの特殊ポリマー樹脂を使用しています。

耐水性と耐薬品性のある、耐汚染性に優れたクリアー樹脂です。


●完 成
 


見違えるように、キレイに再生され、劣化・汚染予防もできています。

清掃と予防は一体の作業です。

予防することにより、はじめて清掃可能なものに変わります。


このような金属天井は、結露水の影響を受けやすく、排気ガスや油膜により劣化の一途をたどります。

清掃不能の建材のひとつと言えます。


予防することにより、清掃可能な建材に改良できます。


予防清掃の概念は、これからのスタンダードですね。

以外に放置しているインターロッキング・ブロック。。。エントランス、車路

2010-08-10 16:05:24 | ☆劣化汚染予防の意義
今回はインターロッキング・ブロックの衛生環境についての現状と予防についてご紹介します。


インターロッキングといえば、歩道や駐車場、公園、店舗などで見かけることが多いですね。

車のオイルなど汚れ始めるとお掃除のしようが無いと思いませんか ・・・

コンクリートの縁石なども含めると、真っ黒くなったものをよく見かけます。


透水性があるこが特徴ですが、こと汚れるという事については無防備な素材のようです。


とある施設のエントランス車止めの事例です。。。

 
 

山の裾野に建設されている施設ですが、降雨により土壌に含まれた地下水が流れ込み、

地中に含まれる鉱物を地表へ流れ出している状況で、真っ黒く水垢が付着しています。






 

 

降雨による水の流れる経路が特に汚れが顕著です。

コンクリート製品は安価で、デザイン性にも富んでいますが、こと汚れについては無防備といえます。


お掃除できない素材と考えれば、

汚染予防は必須の素材と考えられます。


比較的低予算にて、汚染予防できる手法として、 E・R工法 があります。

インターロッキング・ブロック表面を、クリアー樹脂にて汚染予防する手法です。

浸透して固着し、高い硬度(9H)と耐磨耗性を有する保護剤です。

舗装用カラー(無機塗料)にて塗り替えも可能です。 いろいろなデザインも楽しめます。

 

ブロックの目地から透水可能なので、大きく透水性が低下することはありません。

汚れても洗剤や溶剤で清掃が出来る、 お掃除できる インターロッキング・ブロック に変わります。



お掃除できるということは、
洗剤や溶剤で洗うこと、 落とす、 ではありません。


吸着しない、 とどまらない、 ということが重要です。


洗い流しやすい状況を作り出すことが、一番の近道なのです。。。


トイレの衛生環境を整える。。。予防の重要性と効果

2010-08-09 15:33:37 | ☆劣化汚染予防の意義
今回はトイレの衛生環境についての現状と問題点、予防の重要性についてご紹介します。

特に公共トイレ(駅、ショッピングセンター、テーマパーク、ドライブインなど)の例を挙げてみます。


最もトイレが必要な場所、公共のトイレですね。
個人の家であればどのような便器を使おうが清掃されていようが問題ありません。
しかし公共トイレは避けて通れず、特に場所を選べないトイレといえます。
しかも使用頻度が極端に高い場所でもあります。

メンテナンスと清掃効率と清掃効果の研究には最適な場所です。
汚れのひどさと、清掃頻度の必要性は家庭や事務所ビルとは比較にならないほど過酷です。



 

  過度のメンテナンスによる弊害。。。


よごれと臭気が無いことが、きれいなトイレの条件ですが、完全とはいきません。
完全に汚物や汚水の付着が無ければ現在のような水洗であれば臭気は無いでしょう。

目に付かないトイレの汚れは臭いで感じられます。
トイレの臭いは汚れがトイレ内にしみ込んでいると言う事です。
最も多いのは床のセメント目地です。
もちろん便器の裏側なども汚れはありますが、これ等は洗浄可能です。

問題はしみこんだ汚れです。 しみ込んだ汚れは除去できない、すなわち清掃不能トイレと言えます。


 

  落とせなくなった汚れ。。。


清掃不能トイレは床が吸水性の素材を使用している場合です。

男子用トイレの汚垂石に花崗岩を使用していることが多いです。
この石も汚れがしみこむ性質があります。
床面は以前ほど吸水性が無い素材が使用されていますが、汚れは目立ち易い素材です。
清掃のことを考慮せずに設計されることが多いように思われます。
にもかかわらず、『清掃が悪い』 の一言で片付けられるのが現状のように思われます。

清掃のし易さと使用頻度と清掃回数を考えないトイレはいずれ使用できなくなります。
どのようなトイレでも初めはきれいであることは言うまでもありません。
清掃のしにくいトイレは清掃回数を増やさなければならず、これを行わないといずれは使用不能になります。




 
 
 
  建材の末路。。。


トイレ清掃の必要性を考えるうえで、素材の特性(欠点・利点)やメンテナンス方法を知ることは不可欠なことです。

また、新しいうちに予防することの重要性が最近は囁かれるようになりました。



トイレの消臭・抗菌、お掃除とは、


洗剤や除菌剤で洗うこと、 落とす、 ではありません。


吸着しない、 とどまらない、 ということが重要です。


洗い流しやすい状況を作り出すことが、一番の近道なのです。。。


浴室窓、扉(サッシ、ガスケット)の防カビ。。。

2010-08-07 08:18:07 | 防カビ、臭気対策技術
お風呂の窓、 アルミサッシとガスケット(ガラス押さえゴム)の防カビについてご紹介します。


お風呂の扉や窓は、お掃除し難い部分で、カビがへ生えやすい部分でもあります。

水滴が溜まって、洗い難くく、カビ菌や汚れが発生します。


BEFORE

AFTER

 

新品同様に復元されています。


洗浄とカビ予防方法の手順は。。。

①サッシ、ゴム、タイルの除菌洗浄。
②タイル目地の塗り替え。
③ゴム、コーキングへの防カビ剤塗布。
④サッシ、タイルへの防汚クリアーのコーティング。

以上が洗浄と予防の手順です。



使用する薬品を順を追ってご紹介します。。。


①除菌洗浄剤 ; 水垢、エフロ、錆の除去剤
 
タイル、アルミ等 この1本で浴室内の洗浄がOK!
水溶性植物性酸が主成分。 酸系の洗剤なのでゴム手袋やめがね(ゴーグル)を使用します。
スコッチブライト(腐食布)にて汚れを擦り取ります。 素材を傷つけないように注意します。

 


②タイル目地の塗り替え ; MJ・カラー

塗り代のない目地の上から直接塗り込める、安全な水性樹脂です。
無機質な仕上がりとなり、本来の目地セメントと同様です。
お好みのカラーを選べます。(※鮮やかな色は調色できない場合があります。)

 



③ガスケット、ゴム、コーキングへの防カビ剤塗布 ; MS・コート

窓廻りのゴムやガスケット、 コーキング(シリコン系除く、シリコン用はS・コート)へ防カビコーティング。
表面に被膜を生成し、剥離剤でも取れないほど強固に浸透固着します。
2液水性タイプ(主剤:硬化剤=5:1)のクリアー樹脂です。
目地巾にみあった刷毛にて 1コートするだけです。
ゴム・コーキング表面はツルツルした状態になります。

 



④サッシ、タイル、ゴム等 防汚クリアーコーティング ; RC-2200

1液溶剤タイプの特殊ポリマー、クリアー樹脂です。
高い子光沢を保持し、殆どの薬品や溶剤に耐性があります。
汚れが付いても洗剤や溶剤で拭き取ることができ、素材を傷めません。
キレイを長持ちさせる特殊ポリマー加工です。

専用のパッドを使えば、垂れずにキレイにコートできます。

 

今回は、施工写真でなく、使用材料をご紹介しました。


せっかく洗浄しても、予防することが肝心です!


クリーニング 予 防 は 一体の作業 です。


素材保護と劣化・汚染予防は効率的な衛生状態を整えるほか、

日々のお掃除を格段に軽減します。



屋根装飾木材の劣化・防水対策の検証。。。テーマパーク内 その2

2010-08-06 14:09:45 | 白木洗い、劣化対策技術
アトラクション・スタジオ内の屋根装飾木材の劣化・防水対策について、

施工による性能評価をおこないました。

風合いを変えないで、劣化対策と防水処理する手法です。。。

◎ 施工前 ⇒ 施工後(晴天時) ⇒ 施工後(雨天時) 、 表面の状況写真

の手順にて、防水できている状況をご紹介します。


 
施工前に撮影したものです。 腐食の程度により湿り方がちがいますね。。。


施工後の晴天時に撮影しました。 風合いは変わっていませんが、防水・劣化対策しています。。。


雨天の早朝に現地にて性能評価しました。

以下の写真がそうです。

雨天時に撮影しました。 濡れても濡れ色になっていません。 防水されており雨水がスムーズに流れています。

 



同様に、その他の場所でも撮影しています。。。

施工前に撮影しています。 腐食の程度により湿り方がちがいます。。。

 
施工後の晴天時に撮影しています。 防水・劣化対策した状態です。


雨天時に撮影しています。濡れても濡れ色になっていません。防水されており雨水がスムーズに流れています。
 

明らかに表面を雨水が流れている状況がわかります。

屋根装飾木材の風合いは変えることなく防水性能が付与されています。



その他の状況。。。

晴天時    
 

雨天時 
 


雨天時 
 


全景の様子。。。

晴天時   

雨天時   
 

以上のように。。。

降雨による、木材の風合い変化が少ないのは、
 
風合いを変えない劣化・防水対策の性能の有効性を証明するものです。

今後も、性能評価を継続します。。。
 

 

丸太木材の劣化・防水対策の検証。。。テーマパーク内、装飾木材

2010-08-05 08:54:42 | 白木洗い、劣化対策技術
アトラクション・スタジオ内の丸太木材の劣化・防水対策について、

施工による性能評価をおこないました。


晴天時に撮影したものです。 見た目にはどれも同じですネ。。。


雨天の早朝に現地にて性能評価しました。

以下の写真がそうです。

 
 
の丸太は、劣化・防水処理しています。 雨天時も濡れていません。

の丸太は、雨天により濡れています。


吸水により劣化・腐食が始まります。 丸太の切り口が顕著に現れます。

浸透型の改良剤防水クリアー(水性) が大きな力を発揮しています。


木質の繊維質内細孔に浸透した改良剤により、木材内部の含有水(結合水)の水分量を調整してます。

過度な吸水は腐食や腐朽菌、害虫の発生原因となります


素材に優しい薬品・樹脂を使用しているので、木質を傷めません。

木質を傷めない = 長持ちする ということですね。



 
引き続き、雨天時の比較写真です。



 
丸太の切り口です。

左の丸太は劣化が特に顕著で、劣化の進んでいる方を施工しています。

右の丸太は、一部表層木質の剥離が始まっています。 年輪とともに剥離しています。

これらは、吸水による要因がそうです。




明らかに、表面状態が違っています。

処理している丸太は、風合いを変えずに、指触しても木の質感を残しています。

いかにも塗ったというツルツルした感触はありません。



雨水水滴を弾いている様子がわかりますね。。。


木材の劣化対策、防藻、防カビは、結合水(木材内部に含む水分)が大きく起因しています。

また、木材の繊維質を傷めない劣化対策が必要です。

溶剤などで表面だけを固めても、根本的な劣化対策とはなりません。


木材の特性を知り、素材に見合った対策が大切ですね。
 
 
 

洗える外壁への改良。。。砂状仕上げ塗料外壁

2010-08-04 10:29:49 | 壁面の防汚、クロスコーティング
関西の有名私学の外壁の一部を洗える壁に改良しました。

その手法をご紹介します。

 


全国の学校特撰にも指定された校舎です。

窓の下部の面台に鳥糞や換気口からの油膜がこびり付いて劣悪な状態でした。

現状はジョリパッドという砂状のシックな外壁で、窓の面台部分だけ汚れが目立っていました。

 

 
 
砂状の外壁は洗浄により復元できないので 風合いを変えない無機塗料にて塗り替え、

着色塗料乾燥後、防汚クリアー(艶消し)にて表面改良し、さらに、完全無機の光触媒にて

セルフクリーニング効果を付与しました。

鳥糞や汚れは、光触媒効果により分解除去されます。

換気口からの油汚れなど著しい汚れが付いても、洗える壁に改良しているので、洗剤でも洗えます。


風合いを変えない、素材の改良手法です。。。



BEFORE 

AFTER


 

BEFORE

AFTER

 

BEFORE

AFTER

 

BEFORE

AFTER
 
 

表面を指触しても、手垢が付かずに汚れにくい状態になっています。

外壁だけでなく、内壁の靴ゴム汚れ対策にも有効です。

過度のメンテナンスや清掃は、素材を損傷し、より困難な状況に陥ることが多いです。

早めの予防は、素材保護のほか、大きなメリットをもたらします
 

今回の施工による汚染予防効果については次回にご紹介します。。。



施工の手順をご紹介します 》》》


●施工前
 
窓面台の天端の状態。
砂状の凹凸が汚れをとどめて流れ難い状況をつくっています。



 
上部の換気口からの油膜による筋状の汚れ。


●下地処理、清掃

 
鳥糞や汚れを取り除き、清掃します。


●無機塗料による塗り替え
 

洗浄により復元できないので、無機塗料により塗り替えます。
艶消しの無機質な仕上がりになり、周りと違和感無く仕上げます。



 
2回塗りにより仕上げます。



 
無機塗料 塗装完了の状況。

艶消しで、無機質な砂状仕上げに近い状態に仕上がっています。

この状態では以前と同様に汚れてしまいます。


●防汚クリアーの塗布

 
無機塗料乾燥後、防汚クリアーを塗布します。

1液タイプの特殊ポリマー樹脂(艶消し)を刷毛か専用パッドで塗り込みます。


●光触媒の噴霧

 
防汚クリアー乾燥後、完全無機の光触媒を噴霧します。

二層構造により、接着強化層 + 分解層 がセルフクリーニング効果を増大します。

太陽光(紫外線)と反応して汚れを分解除去します。

下塗り 3回、 上塗り 3回 噴霧しています。


●完 成
 

窓面台の施工後の様子です。



 
天端の施工後の状況。

汚れが付き難く、水洗い・洗剤洗い等のお掃除できる状態になっています。



過度のメンテナンス・清掃は、
 
素材を傷めるうえ お掃除し難い状況をつくります。
 
 
劣化・汚染予防は、素材保護以上の多くのメリットを創出します。
 
 
 

カーポートの汚染対策。。。ポリカーボネート

2010-08-03 08:38:05 | 外装防汚・防藻
大きなカーポートの屋根の汚れ対策についてご紹介します。
 
ポリカーボネート製の透明色付きパネルでできた屋根です。
 
ポリカ(ポリカーボネート)の表面がザラザラして汚れが引っ掛かりやすい状態で、紫外線劣化による変色が始まっており、このままでは透明度が低下して、曇ってしまうことが考えられました。
 

 
劣化したポリカは再生し難い素材です。
 
透明度が低下してしまい、早めの対策は性能保持において重要なことです。
 
以外と放置されたままの部材ですね。。。
 
 
今回は、油膜や汚れを洗浄し、表面の微細凹凸にフッ素樹脂を塗り込み摩擦を低減し、
 
仕上げは、光触媒のセルフクリーニング効果にて汚れ・劣化予防をしています。
 
完全無機光触媒と超微粒子のフッ素により複合層を設け、劣化の少ない素材にて施工しています。
 
透明度を変えずに、汚染対策する手法です。
 
 
BEFORE

AFTER

 
 
BEFORE

AFTER
 

 
BEFORE

AFTER
 
 
 
施工の様子をご紹介します。。。
 
●洗浄、水洗い
 

中性洗剤によりブラッシングします。
傷のつかないように注意します。

 
 
 
洗浄後は水洗いをして洗い流します。
水分はスクイジーなどで取り除くと尚いいですね。

 
 
 
洗浄後です。。。
洗剤洗いだけでは、ポリカの微細凹凸に入り込んだ汚れは取れていません。
(乾き始めている場所が少し白っぽいのがそうです。)
 
 
●フッ素樹脂系擦り込み洗浄

 
フッ素樹脂により微細凹凸内の汚れを取り除きます。
ウエスかスポンジに液体を採り、擦るように拭き上げます。
キズのつかないように注意します。

 
 
 
フッ素樹脂を擦り込んだ状態。
白っぽくなっているのは余剰なフッ素樹脂です。
 
表面の輝きが復元され、表面はツルツルの状態になっています。

 
 
 
余剰なフッ素樹脂を擦り取ります。
擦りながら、フッ素樹脂を擦り込みながら、拭き上げます。

 
 
 
仕上げ用のウエスを使用してさらに擦り込み拭き上げます。
ツルツルとした輝きのある状態に変化します。
 
 
●光触媒の噴霧
 

完全無機の酸化チタン(二層コート)にて、セルクリーニング層を生成します。
接着強化層 + 汚れ分解層 の二層です。
 
やや光沢を増し、太陽光(紫外線)により有機汚れを分解除去します。
鳥糞なども4~7日ていどで取れてしまいます。
 
 
●完 成(施工後)
 

 



 
 
ポリカ表面の薄皮のようなものが取り除かれています。
 
しかしながら、残念ながら既に劣化しているもの(タイル壁際)もありました。
外壁のタイル目地セメント灰汁によるものでした。
 
お掃除出来そうで出来ないのが、カーポートなどの屋根ですね。
その他、アクリル板も同様です。
風除パネル、防音壁、テナント看板も傷つきやすく、劣化が止まらない素材です。
 
放置せずに早めの予防により、建物イメージの低下だけでなく、気持ちよく日々お使いいただけます。
 
メンテナンスの困難な素材であることは否めません。
 
 
 

立体看板のクリーニングと汚染対策。。。光触媒セルフクリーニング

2010-08-02 07:49:46 | 外装防汚・防藻

大阪市内のテナントの立体看板を美装し、防汚処理しました。


 
FRP製に塗装を施した立体人物看板です。

箱型の上部看板内に雨水が入り込み錆汁となって流れ出し、看板を汚していました。

また、経年の汚れ・排気ガスにより真っ黒に汚染されていました。



BEFORE
 
AFTER
 


BEFORE
 
AFTER
 


BEFORE
 
AFTER
 


素材に優しい洗浄液を配合し、フッ素加工により表面を調整。

仕上げは 完全無機の光触媒にて、セルフクリーニング効果を付与しています。

光触媒反応により排気ガスなどの有機物の汚れを分解除去します。 

太陽光の紫外線と触媒反応して発生するイオンが汚れを強力に分解します。


また、上部の箱型看板の錆び止め(防水型、 水性錆び止めクリアー)にて、パネルジョイントや錆部分に塗装処理をしています。



施工の様子をご紹介。。。

●洗浄の様子
 

既存の塗装膜が劣化しているので、作業は難航しました。


 

錆は塗装膜の中に染み込んでしまい、とり難い状況でした。


●光触媒の噴霧状況
 

二層コートにより、素材に強力に付着させます。

完全無機素材なので経年劣化が小さいです。


 

長期にわたり性能を保持します。


●作業風景
 

深夜 1:00 からの作業でした。

高所作業車を使用し、警備員(3名)を配置しています。 道路使用許可は取得済みです。


●完  成
 


立体人物看板は、表面処理により汚れ難い状態になりました。

ビルの上階外壁の汚れも集めてしまうので、完璧な汚染防止とは言えませんが、

素材保護の観点から、多くを改善しています。

作業は困難な状況でしたが、かなり再現されたと考えています。。。