TVのあるコーナーで紹介されてた「風をつかまえた少年」・・・
参議院選を前に各政党の代表たちが、原発是か非かでごちゃごちゃ言ってた最後に、
このトピックがほんの数分間だけ取り上げられていたのですが、
本当に国のこと、国民のことを考えているのか疑わしい政治家まがいの彼らより、強く心に残りました。
初めて国名を耳にしたのですが、アフリカ南東の小さな「マラウイ」という国の14歳の少年の話。
その日の食べ物さえない、子供でさえ働かなくては生きていけない、学校にも行けない・・・という環境の中で、
貧相な図書館にあった物理学入門という本を見て、独力で、廃品を使って風車を作り、電気を起こしたのです。
末代までの課題を残してまでも推し進めようとする危険構造の反面に、
こんなあたたかい話題に触れ、いろいろなことを考えさせられた朝でした。
中一の娘の理科の教科書をめくってみましたが、どれもこれも実生活には縁のないものばかり・・・
かなりの時間をかけてこども達全員がこれを詰め込まされると思うと、??? これでいいのかと考えてしまいます。
現代の中学生に、たった一人で電気を起こし、家に明かりを灯し、
井戸の水をくみ上げることができる子が果たして何人いるでしょうか?
すべての勉強に無駄などは決してないと思いますが、受験の為だけの学習ではなく、
知識を通して夢や希望を与える教育・学校であって欲しいと願うばかりです。
何不自由ない便利で豊かな先進国のこどもには発想さえありえない、
生きていく為、生活に直結している彼らだからこそ起こりうることかもしれませんね。
暗闇と空腹という問題からついに開放され、「電力を得るということは、自由を得ることでもある」
「何かを実現したいと思ったら、まずはトライしてみることだ!」・・・と、ウイリアム少年の言葉。
また別な機会にサッカー部のこども達にも伝えてやろうと思いました。
Winds of Change / Jefferson Starship