足掛け3年になる母の下腹部の痛み。 その症状は、日によって季節によって様々で、時には息もできずに固まり動けなくなることも度々。
何よりも大変なのは、1日に40~50回もトイレに駆け込まなければならない頻尿。
その都度襲う例えようのない痛みなのです。
市内はもちろん、県内のあらゆる病院で診てもらいましたが、原因を特定できず仕舞い。
結局は、決定的な病名も告げられず、適当な痛み止めを処方されるのみ。 その度体調を崩す悪循環。
このまま良くならずに苦しい余生を送らねばならないのか、と絶望的な気持ちと背中合わせの毎日を過ごしていました。
本人の苦しみも深刻ですが、共に生活をしている家族の苦労も相当なものがあります。
その激痛に対してどうしてやることもできず、耐え難い悔しい気持ちの毎日。 気付かぬふりをしてやることも度々。
知人に相談したり、色々な情報を得ようと常にアンテナを張り巡らしていました。
随分前に、似たような経験をされた人から、いい病院があると聞いていたのですが、
遠方である事と、診療を受けたどの病院からも、その臓器に異常はないと診断されていたのもあって二の足を踏んでいました。
ビートルズを通じて知り合った医療関係の友人にその話をしたところ、『 』では?という初めて耳にする病名。
奇しくも、妹からも同じ症状では?という、TV番組で観たという知らせが・・・
すぐにその病院の予約を取り、車を走らせました。
さすがにその病気の権威らしく、全国からたくさんの患者が来られていました。
入念に検査して、病名を告げられ、家族にも対処方などを丁寧にわかりやすく説明して下さいました。
これこそが真の医師・病院の姿ではないか痛感しましたね!
今までの病院では、病巣を発見もできず、不勉強で、とりあえず安易な痛み止めの処方。
せめて、「ここでは検査できない」とか、「原因がつかめないので○○病院へいかれては?」などの言葉があっていいはず。
愚かなプライドなのか・・・ お前ら、それでよく看板揚げてられるな! 訪ねて行って罵倒してやりたいくらいです!
手術も成功して、痛みもすっかり無くなり、日常生活に支障をきたすこともなくなりました。
ようやくたどり着いた穏やかな岸。
結局、頼りになったのは知人・友人であって、本来、病人がすがれるはずの病院ではなかったという矛盾。
我が市も、100億円近い事業費で病院を建て替えるらしいですが、
設備ばかりでなく、真に有能な医師の派遣が行われなければ何の意味もないでしょう!
この3年、母が耐えてこられたのは家族の存在があったからこそ。 一人暮らしならとっくに気がふれていたでしょう。
嫁さんがほとんどの家事をこなしてくれ、孫の日々の成長も楽しみで癒されたはず。
NOW HEREが頻繁にメディアに取り上げられていたことなども、わずかな元気の源だったのでは?・・・
ついこの前金婚式を迎えたばかり。 まだまだ長生きして欲しい。
○○病院の先生方、今まで相談に乗っていただいた方々、本当にありがとうございました。
Saturday Night / Bay City Rollers