日々のカケラ

日常のアレコレ

重くて苦しい

2023-09-20 20:18:23 | Weblog
9月も半ばというか下旬に入るというのに、朝でも蒸し暑い

実際にあった事件を元に作られた「福田村事件」を観に映画館へ
関東大震災が起きたあとにこんな悲惨な事件があったなんて初めて知った
震災の直後、朝鮮人が火をつけたとか、日本人を殺しているとか、井戸に毒を投げ込んだとか、目撃した人が居るわけでもなく、考えたら嘘だと分かりそうなデマを信じ込んで、朝鮮人や朝鮮人を庇った人を大勢殺害したという。そんなにも日本人が朝鮮人を恐れたのが、それまで朝鮮人をいじめていたせいで復讐されると思い込んでいるからというのが情けない。そもそも朝鮮人をいじめて、人とも思わない扱いをしていた日本人が悪いのに。
福田村で殺された人達は不幸な成り行きで朝鮮人と誤解されただけの日本人で、今まで同じ日本人から差別されて生きて来た部落の人達。でも、その人達は朝鮮人にも優しかった。優しい人や弱い人が犠牲になり、声の大きい間違った正義感の人が勝つって何?
この時代の教育や世論も勿論悪いんだけれど、周囲に流されて考えもせずに賛同するって日本人らしい。家族や村を守る為って理由づけがあれば、武器を持っているわけでもなく、暴力をふるっているわけでもない人を傷つけたり殺したりしていいの?坂を転がり落ちるようにエスカレートしていく様が、集団の狂気がほんとうに恐ろしかった。
100年前の事なのに現代にも通じるものがある。何か事件が起こって、その事件の被害者でもなければ関係者ですら無いのに、正義漢ぶって犯人やその家族を誹謗中傷する人が居る。犯人どころか被害者家族や遺族を傷つける人も居る。それで耐えられなくて自殺する人も後を絶たないのに。勿論そういう人達はごく一部で、大抵の人はそんな事はしない。でも、世界は悪い方へ悪い方へ向かってるようにしか見えない。
コメント
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