ほぉーら来た来た来たァ!・・・と、心のなかで身構える私。
もちろん、この時点でパパの誕生会の件はハナ子も了承済みだったわけだけど、ハナ子のことだから、或いは何か意地悪を言ってくるかも・・・という予感はあった。
そんな予感なんて無かったらしい夫、かなり動揺。
「ハナ子がね、誕生会に行けないって言うんだよ!!!」
私;「ハナ子が?(ハナ子は行かなくてもいいぞ?)」
「ハナ子が電話をかけてきて、パパは誕生会に出られませんと言った。」
誕生日まで、あと一週間という日のことだ。
私;「理由は?」
「その日、学校の用事が入ったって。」
そんなはずはない、と私は思った。 パーティーの段取りはパパ本人にちゃんと話してあったのだから、そう簡単には用事なんて入れないはず。 万が一どうしても外せない用件であれば、パパが直接電話してきて、夫だけでなく、私に対しても丁寧に事情を説明し、ごめんなさいを言う。 パパはそういう人だ。
ハナ子のウソに決まってる。
夫は間に受けてオロオロしている。
なんでこうも簡単に騙されるんだろう。
「とりあえず、パパ本人に確認してみようか。」
いろいろ予約しちゃったし、親戚も呼んだし・・・と、スーツを着たまま、靴を脱ぎもせず気の毒なくらい困っている夫を(か、かわいそうに・・・でもあんたがそうだからハナ子に好き放題されてるんだよな・・・)と思いつつも着替えさせ、パパに電話させる。
素直父子、話すこと1分。
(私に向かって、受話器を持ったまま)「やっぱり、その日用事があるって。」
私;「用事の終わる時間は?」
──────父子会話──────
「午後三時!」
私;「間に合うじゃない。」
「パパもそう言ってる。」
私;(ばかだ。なんてばかな会話だっ・・・)「じゃー予定通り!」
──────通話終了──────
夫は、「なんだったんだろうねえパパ疲れてるのかなあ」などと寝ぼけたことを言っていたが、通話終了時、私には明瞭なエラー音が聞こえた。
ビーッ、ビーッ、ビーッ・・・
5。
4。
3。
2。
1。
「ぷるりらり~(我が家の電話の音)」
きたっ!
「ウェイ(もしもし)。・・・」
──────通話中──────
夫、再び暗い顔になって何だか頷いたり首を振ったり・・・
──────通話終了──────
「パパからだったんだけど、今度は、弟が間に合わないって。 で、弟がパパの誕生会に出席できないくらいなら、誕生会はやっぱり杭州で家族だけでやりましょうって。・・・どうしようか。」
どうしようか、じゃあないだろう。
夫、ほんっとに素直。 家では構わないんだけど、外でどうしてるんだろう。 私はこのひとについていっていいんだろうか(いいわけない、むしろ私に彼がついてくるべきかも)。 いつか何か詐欺とかに引っかかったりして。 へんな英会話教材とか妙に高い羽毛布団とか消防署「の方」からきた防火グッズとか土星の土地とか買っちゃったりして。 いやだな。 まあ中国の土地には最初から所有権なんか無いけどな。 今度時間のあるときに、「保証人になるな」「わからない書類にハンコはつくな」とか教育しといた方がいいか。
電話口に出たのはパパで、側にはハナ子。 言うまでもなく、パパはハナ子の指示通りに発言している。 私に見える、パパの横にビッタリ張り付いて、ジットリ睨みつつ会話の一言一句に耳をすますハナ子の姿が。
義弟はまだ帰宅していなかったという。
早速、義弟の携帯に電話して事実を確認するように勧める。
「弟も間に合うって言ってる!なんで?」
なんで、じゃないわ。
私;「ハナ子の仕業に決まっとるんじゃーーーーーーー!!!!」
「ええっ???」
今更驚くんじゃなーい!
と、私は思うが、このとき夫の認識では「ハナ子は我儘で、困った人間ではあるけれど、悪意で行動するようなひとではない」だった。
このあたりが私は不思議でしょうがない。
確かにハナ子は、悪意などという明確なもんは持ってないかもしれない。
しかし、ワガママを通すためには、作為的になることも厭わないという大変厄介なタイプ。
自分の母親だし、甘く見ても当然なのかもしれないけど、それにしたってココまで気づかないというのは、如何なものか。
──────夫、シンキングタイム──────
「つまり、ハナ子はいろいろ理由をつけて 誕生パーティーを阻止しようとしているってこと?」
私;「(おお、わかってくれたか・・・)そうそうそれしか考えられないでしょ今の一連の電話。」
「・・・ハナ子、前に話したときは、パーティー嫌とか、杭州でやりたいとか言わなかったのに。」
私;「そうねえ、言ってくれれば、少なくとも話し合いの余地はあったわねえ。」
「そうだよー! 言いたいことを言わないのに、妨害だけはするなんてさー。 ・・・妨害なんてすると思わなかった。 ハナ子、イヤなひとだー!」
何を今更。
でもまあ、一週間前になってから、こういう妨害をするとは思わなかったな。
私だったらもっとずっと早く、「友達が祝ってくれるから」とかなんとか、上手く理由をつけて断るけど。
こんな直前に、無理のある理由をつけて断ってきたら、妨害だってバレバレじゃないか。
バレバレでもいいから、敢えて直前にキャンセルさせたい、という嫌がらせなのかしら。
「ぷるりらり~」
またきた!
「花婿の、母。③」に続く
㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥
気が向いたらコメントお願いします。
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もちろん、この時点でパパの誕生会の件はハナ子も了承済みだったわけだけど、ハナ子のことだから、或いは何か意地悪を言ってくるかも・・・という予感はあった。
そんな予感なんて無かったらしい夫、かなり動揺。

私;「ハナ子が?(ハナ子は行かなくてもいいぞ?)」

誕生日まで、あと一週間という日のことだ。
私;「理由は?」

そんなはずはない、と私は思った。 パーティーの段取りはパパ本人にちゃんと話してあったのだから、そう簡単には用事なんて入れないはず。 万が一どうしても外せない用件であれば、パパが直接電話してきて、夫だけでなく、私に対しても丁寧に事情を説明し、ごめんなさいを言う。 パパはそういう人だ。
ハナ子のウソに決まってる。
夫は間に受けてオロオロしている。
なんでこうも簡単に騙されるんだろう。
「とりあえず、パパ本人に確認してみようか。」
いろいろ予約しちゃったし、親戚も呼んだし・・・と、スーツを着たまま、靴を脱ぎもせず気の毒なくらい困っている夫を(か、かわいそうに・・・でもあんたがそうだからハナ子に好き放題されてるんだよな・・・)と思いつつも着替えさせ、パパに電話させる。
素直父子、話すこと1分。

私;「用事の終わる時間は?」
──────父子会話──────

私;「間に合うじゃない。」

私;(ばかだ。なんてばかな会話だっ・・・)「じゃー予定通り!」
──────通話終了──────
夫は、「なんだったんだろうねえパパ疲れてるのかなあ」などと寝ぼけたことを言っていたが、通話終了時、私には明瞭なエラー音が聞こえた。
ビーッ、ビーッ、ビーッ・・・
5。
4。
3。
2。
1。

きたっ!

──────通話中──────
夫、再び暗い顔になって何だか頷いたり首を振ったり・・・
──────通話終了──────

どうしようか、じゃあないだろう。
夫、ほんっとに素直。 家では構わないんだけど、外でどうしてるんだろう。 私はこのひとについていっていいんだろうか(いいわけない、むしろ私に彼がついてくるべきかも)。 いつか何か詐欺とかに引っかかったりして。 へんな英会話教材とか妙に高い羽毛布団とか消防署「の方」からきた防火グッズとか土星の土地とか買っちゃったりして。 いやだな。 まあ中国の土地には最初から所有権なんか無いけどな。 今度時間のあるときに、「保証人になるな」「わからない書類にハンコはつくな」とか教育しといた方がいいか。
電話口に出たのはパパで、側にはハナ子。 言うまでもなく、パパはハナ子の指示通りに発言している。 私に見える、パパの横にビッタリ張り付いて、ジットリ睨みつつ会話の一言一句に耳をすますハナ子の姿が。
義弟はまだ帰宅していなかったという。
早速、義弟の携帯に電話して事実を確認するように勧める。

なんで、じゃないわ。
私;「ハナ子の仕業に決まっとるんじゃーーーーーーー!!!!」

今更驚くんじゃなーい!
と、私は思うが、このとき夫の認識では「ハナ子は我儘で、困った人間ではあるけれど、悪意で行動するようなひとではない」だった。
このあたりが私は不思議でしょうがない。
確かにハナ子は、悪意などという明確なもんは持ってないかもしれない。
しかし、ワガママを通すためには、作為的になることも厭わないという大変厄介なタイプ。
自分の母親だし、甘く見ても当然なのかもしれないけど、それにしたってココまで気づかないというのは、如何なものか。
──────夫、シンキングタイム──────

私;「(おお、わかってくれたか・・・)そうそうそれしか考えられないでしょ今の一連の電話。」

私;「そうねえ、言ってくれれば、少なくとも話し合いの余地はあったわねえ。」

何を今更。
でもまあ、一週間前になってから、こういう妨害をするとは思わなかったな。
私だったらもっとずっと早く、「友達が祝ってくれるから」とかなんとか、上手く理由をつけて断るけど。
こんな直前に、無理のある理由をつけて断ってきたら、妨害だってバレバレじゃないか。
バレバレでもいいから、敢えて直前にキャンセルさせたい、という嫌がらせなのかしら。

またきた!
「花婿の、母。③」に続く
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気が向いたらコメントお願いします。
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私の周囲の中国人たちは、ハナ子を除けばほぼ全員、マトモに見えるんです。
だから、ハナ子は特殊部隊だ!と結論づけたいとこだったんですけどね・・・
「長期戦覚悟」&「女は泣くときは泣く」で、だんな様に正気を取り戻させてあげてください。 母の真実が見えないのは、長年に渡って洗脳されているせいです。
夫さえきっちり押さえれば嫁の勝ちです。
2月からの復帰ブログ拝見しました。
相変わらず文章が面白いね♪
それにしても凄いねぇ…。中国版鬼嫁、いや鬼姑だね。
嫁入り前の身としては将来の参考になりまくりますわ。
ブログもんのすごいおもしろいです(≧∇≦)/いま続きが気になってドキドキしてますw
大変そうですが、がんばってください♪
また見に来ますねー♪(*^-^*)
おひさしぶりです。
実は、ハナ子の凄いところは、まだまだ何も書いてないに等しいんです。
ここまでなら、まあ・・・って範囲でしたね。
ここからは、異常過ぎであまり参考にならないかと思います。 こんなヤツ、そうそういてたまるか。
>もぉりぃさん
どうもありがとうございます。
今現在はボチボチ落ち着いているのですが、先は長いので、気は抜けません。
北京つながりということで、もしどこかでお会いすることがありましたら、優しくしてくださいね