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北京ダック「日本鬼嫁・中国オニシュウトメ」日記。

再開しました。 私は今、夏に居ます。

ダック鬼嫁日記101「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうはち」

2009-03-09 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
まーたサボってました。
引越ししていたら、自分でも意外なほど大変で、再開まで時間がかかっちゃった。
何しろ国内引越し(日本に残していく私物の移動)して、その後国際引越し。
実は今オーストラリアに居ます。
しばらくここに居て、今年の中ごろはまた中国に戻ります。
都市は未定だけどたぶん北京・・・?
そんでまた数年で日本・・・?
移動ライフ、我が家には良いようで、楽しめてます。
                   


;「なんなんだよ!」
大きく明瞭な声だった。

ハナ子は、その声を聞くや否や、料理をよそうのに使っていた大きなスプーンを手にしたまま、思いっきり反撃に出た!

「うおおおおおおおっ!」

叫ぶ。

叫ぶ。

叫ぶ。

意味の無いことをひたすら叫び、明らかにの言葉を遮るだけを目的としている・・・。
も懸命に言い返そうとするが、何しろハナ子は物凄い勢いなので対抗しきれず。
俄かに押し始めたハナ子、またも唐突なアクションで、手にしていたスプーンを投げるように置くと、海鮮茶碗蒸し的な料理の入った大皿を掴んだ。 そしてそれを、大きく振りかぶって、ブチ撒けるか???に見えた。

私、すっごい焦った・・・

だって、ハナ子が振りかぶった先にはどう見てもMYママンが居た。
私の実母が茶碗蒸しかぶるのは、ネタ的にはおいしいけど、いくらなんでもやり過ぎだと思うぞ・・・。
母も、えっ、アタシ?みたいな感じで身構えていた。
どうしようか、と思いつつ誰も動けないでいるなか、ハナ子は振りかぶった皿をビシッ!とひっくり返した。

皿の中身は、母の身体のまん前にあった、別の皿にぶちまけられた。

母に直接かけなかったのは、ギリギリの理性が働いたのか・・・
持ち帰らない料理を、やはり持ち帰らない料理の入った別の皿にあけること事態、意味のあることには思えないから、やっぱり一瞬は私の母を狙っていたと思う。

なんで母なのだろうか。

私を狙えばいいと思うけど。
憎い嫁なのでしょうに。

私は、性格、たぶん強いから、直接当たれないのだろうか。
たぶん強い、というのは、自分のことはよくわからない・・・という意味。 若い頃は気が強かった気がするんだけど、今は随分己を知り、丸くなったと思うんだけど、そういう表面的なことでなく、対人関係において私は合理を尊ぶズケズケ言いだからして。
建前ばかり言いたがるハナ子から見れば、やりにくい人間なんだろう。

引き換え、母はわりと、ひとの思惑とかに弱いタイプだ。
相手が期待していることをしてあげなきゃ、って気持ちが無意識のうちに働く。 責められるのが苦手で、真面目で、責任感が強い。
タイプ的はハナ子の餌食になりやすい。

そういうの、ハナ子にはわかるんじゃないだろうか・・・と私は思った。

考えすぎか。

母が、娘の私のみならず、とも仲良くしているから気に入らなかったんだろう。 その前の年、婚姻登録で顔を合わせたときから、なんとなく張り合っているっぽかったし。 

夫曰く、ハナ子は美人が嫌いなんだそうだ。 美人は必ず夫を裏切り、真面目に働かず、家族を不幸のどん底に突き落とす、と言っているらしい。

母は、現在ではもう還暦過ぎてすっかりオバちゃんだが、若い頃はキレイなひとだった(ちなみに私は父似で残念な感じだ、不美人ゆえ結婚に反対されなかったのであろう)し、ごく普通の日本人として、娘の夫の実家訪問にはまあまあキレイな格好をしていたわけで。

むかっ腹だったんですね。

が、「おい!」と声をかける前に、ハナ子は再び走り去った。

ものすごい勢いで。

捨て台詞は、

「それ、全部ちゃんと家に持って帰って来いよ!!!」

だった。

おーーーーーーーーーーい、ハナ子・・・

後には呆然と立ちすくむ夫・私・母・従妹ちゃんと。

言われたとおり素直に料理の箱を袋に詰める、パパの姿が・・・







「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうきゅう」に続く。





オーストラリアに戻るまでは、内心AUSに長く居つきたいなあと思っていたんですが、さすが移動ライフも長くなってきたんで、いいところわるいところ、冷静に見られるようになってきました。
まあ、空気や水の安全、自然なアクティビティの多さはオーストラリアに勝るものは無く、子供に野生のイルカやカンガルーやコアラを見せたり、海で遊ばせたり出来るのはすっごく幸せです。
でも年初にちょっと行った北京も、空気がマシになっているように感じて、あの生活も考えてみれば色んな楽しみがあったよな、と思ったり。
夫は日本の暮らしを本当に気に入ってくれて、子供が大きくなる前に、もう一度日本で、家族で数年は過ごしてみたいと話してはいるのですけど。
どうなることやら。


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ダック鬼嫁日記100「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうなな」

2008-11-09 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
寒いですねえ。 鍋の季節到来。
昔はシンプル鍋が好きでした。
豚バラと白菜を、鉄鍋で煮て、レモンに塩コショウで。
水菜と油揚げで常夜鍋とか。
近頃は夫の影響で重慶火鍋なんかが大好きです。
香辛料炸裂で。
小肥羊っていうチェーンが日本でも展開されていて、そこのは結構本格派で好きなんです。 辛さはちょっと足りないけどね。

                   


ハナ子はすっかり、「畜生」以外の言葉を発さなくなっていた。

髪振り乱して目は血走って、鼻水垂れまくりで口からは唾と咀嚼物。
いっそ泣き崩れてくれればいいのに・・・と心のどこかで思った。 泣き崩れる母親なんて、息子にとっては極めて卑怯な飛び道具みたいなもんだと思う。 ハナ子がそういう小技出してくるタイプじゃなくて、嫁の私としては良かったさ。
ここは、「涙」っていう、女学校1年生の単位を未修得なハナ子の出来の悪さに感謝するところだ。
でも正直、もうなんでもいいからこのグダグダを終わりにして欲しかった。
母親が「畜生!」なんて言葉を絶叫する図って、息子であるは本来見てはいけないものだと思う。

泣いてもいいから、もうヤメロ・・・
やめてくれないと、遠からず私は叫ぶ。
日本語であることも構わず、ここがどこであろうと、ハナ子よりも数段大きくて迫力のある声で私は大絶叫する。 たとえそれが妻として夫に見せちゃいけないもんだとしてもね。
そんなこと本当はしたくないからやめろー・・・。

そういう私の願いが届いたのかどうか。
立ち尽くしたまま叫んでいたハナ子は、唐突に、その手その足を動かして、身体ごと前進した。 二人の間に挟まれるようにしていた私が身構える隙もないほどに素早く、一瞬のうちに、

















ハナ子は店員に持ってこさせた箱に、残っていた料理を詰め始めた・・・ッ! 




    

声も出なかった。
ビックリし過ぎて。

その場に居たハナ子以外の5人、私、MY母、従妹ちゃん、パパ、そしてハナ子に懸命に言い返していた我が夫まで。

ぽかーん・・・。
開いた口がふさがらん。

ハナ子はむんずと掴んだ箱に、凄い勢いで、何も残さないぞと言わんばかりに料理を詰めまくっている。

ハナ子・・・それは、賢い主婦じゃないぞ。
面白いヤツ・・・でもない。

モンスターだよ。 もう、そういう生き物だと思うしかない。

料理を詰める箱を持ってこさせた時点では、ケンカではなかったし。 その後食べながら叫んでいたのは、先に食べていたという状態があってのことで、ハナ子的にはそういう流れだったんだろうと解釈できる。

だがこれは私ももう笑えない。

確かにこの時点で、テーブルの上にはまだ結構な量の食べ物があった。
もともと人数に余るようなご馳走があって、それにようやく手をつけたところにハナ子が登場、あの食べ方だったので、皆はすっかり食べるのを止めてしまったから。 ハナ子は物凄い勢いで食べていたけれど、それでも食べ切れはしなかったのだろう。 もともとハナ子が好きでなくて食べなかったものもあるみたいだし。

ハナ子は硬直して誰も言葉を発することが出来ないでいるなか、料理をどんどん詰めた。 そして思いついたように従妹ちゃんに向かって、

「オマエも手伝えエイヨ。」

・・・・・・・。
従妹ちゃんは、一瞬地蔵のように固まり、それからチラリと隣に座っていたMY母の顔を見た
従妹ちゃんとMY母は共通言語を持たず、この日初めて会ったのだが、そういう問題ではなく、従妹ちゃんも一人では受け止め切れなかったのだろう。

それから従妹ちゃんはぎこちない様子で持ち帰りの箱詰めを開始した。
MY母は中国語がいっこもわからないのだから、のケンカの内容も何一つわからないで居たのだが、従妹ちゃんの様子に何かを思ったものと見えて、
MY母;「手伝いましょう・・・か・・・」
虚ろな感じで呟いて、従妹ちゃんと共同作業を開始してしまった。

あまりのことに。
あまりのことに、私は。

「なんなんだよ・・・」

そう呟くように声を絞り出した我が夫の顔を、まともに見ることはできなかった。







「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうはち」に続く。





今年は家鍋まだやってません。
子供の動きが激しくて、なんだかお鍋も怖くって。
代わりに、おでん。
中国人夫、おでん大好物!
かなり様々な具を取り揃えたおでんを、毎年何度も食べます。
今年は息子もおでんラヴァーだということが判明して、大鍋でぐつぐつ作って、もりもり食べさせてます。 ラクだしウケるし最高です。


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ダック鬼嫁日記99「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうろく」

2008-11-07 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
いやー・・・更新さぼってる間にアメリカ大統領選、オバマ勝っちゃいましたね。 見た目は黒人だけど、中身は白人エリートなんじゃ???って気がしなくもないですが、その見た目が今まではとてつもなく大きな壁になってたわけで、そう考えたらやっぱり歴史的なことなんでしょうね。 Yes,we canって煽りもアメリカ的。 何が出来るのか?何を変革するのか?って具体的な話じゃなくて、雰囲気でイケイケ。 ちょっとヘンな宗教じみてて怖いなあと思いました。 でも、世の中やばいなあって思って、じゃあ、って偏見を捨てて(捨て切れていない向きはまだまだ多く残るにせよ)変革を取れるアメリカって凄い国だ。  
                   


親とマトモにケンカしたことなんて無い・・・と夫は言ったことがある。
割とカッとなるというか単純な性格であるため、少々声を荒げることというのはそれなりにあったはずなのだが、その一々は追求することなく、されることなく、きちんとした感情表現のやりとりのあるケンカは無いのだそうな。
私と結婚してからはハナ子とやりあったけれど、電話越しばかりだったから、面と向かってのケンカは此の度がお初。 おめでとう

;「おばあちゃんが亡くなる前、おばあちゃんの悪口を散々俺に聞かせたね。 それも嘘ばっかり!」
「嘘なんて吐かないエイヨ!」

ケンカはあらぬ方向に・・・原因と言うか引き金だったはずの鬼嫁問題はかなり遠くの方に行ってしまい、は、突如二十年近く昔にタイムスリップしてしまったようだった。 
おばあちゃんが亡くなったのが二十年近く前。 当時夫は高校生。 パパは日本に留学中で不在。 
パパが家に居ない間、おばあちゃんは殆ど杭州の家には遊びに来なかったんだそうな。 実の息子が家に居らず、嫁とは折り合いが悪く、心配していた孫も大きく成長してもう栄養失調の心配は無い。 おまけにおばあちゃんの家ではパパの弟妹が次々に子供を産んで忙しい。 わざわざ遊びに来なくてもなんら不思議は無い。

しかし或る日、おばあちゃんは何を思ったか、用事でもあったのか、パパのいない家に一度だけ遊びに来た、と。 
夫はおばあちゃんが来て嬉しい反面、友達づきあいが楽しくて仕方が無いお年頃。 おばあちゃんと遊ぼうか、それともやっぱり友達と・・・と迷ったらしい。 

我が身を振り返ってみるに、その年頃で祖母と友人を量りにかけられるなんて相当にババアっ子だと思うけど。 私も祖父に懐いて育ったけど、やっぱり十代の頃なんて友達と居るほうが楽しかったよ。 比べるもんじゃないけど、家におじいちゃん来てるから帰ろうかな~って思っているところに、友達からの誘いがかかったら一瞬じいさんを忘れた。

迷った夫に、ハナ子は散々なおばあちゃんの悪口を吹き込んだのだそうだ。
夫は、まさかおばあちゃんの悪口を信じたわけではなかったが、色々と言われるうちに、「まあいいか、友達と遊んでから帰れば・・・」という方向に流れてしまい、久々に遊びに来たおばあちゃんと、常のごとく親しい交流はしなかった、と。

そしたら、杭州から地元に帰ったおばあちゃんは、そんなに日を置かずして亡くなった。 急なことだったらしい。

の心には、深い後悔が残った。

傍から見れば、その年頃に祖母とばっかり遊んでいるのも妙だし、おばあちゃんが亡くなったのは不運で悲しい出来事だけれど、こればっかりはしょーがないじゃん・・・という話ではある。

でも彼はずーっと気にして、心のどこかで後悔していたわけ。

んで、友達と遊びに行ったのは自分だとわかっていつつも、友達を取るように背中を押してしまったハナ子のことを、どっかで恨めしく思っていた。

だから彼は、初めて親に文句というか恨みつらみを言う段になって、いろいろヒートアップして、「おばあちゃんの悪口を言ったな!」・・・って発言が出てしまったのだろう。

だがしかし。 そんなことハナ子の知ったことじゃあ無い。

ハナ子はますます盛んに吠えた。

ヨゥッ!

ヨゥッ!

ホウッ!

ホウッ!

も、正直私には彼女が何て言っているかわからなかった。 中国語をそんなに長いこと集中して聞けないのもあるが、もうこの、ハナ子の激しい口調を聞いているだけでおなかイッパイだった。 この時点で開始からどのくらい時間が経っていたのか、とっくに見失っていたし・・・。

ああもう・・・。

ラップだと思おうかな・・・。

思い切ってSAY!って声かけたらハナ子応えてくれるかなあ。

以下私の妄想・・・。

;「YOYOYOYOYO!」
私;「SAY!」
;「ホゥ!」
私;「SAY!」
;「ホーゥ!」
私;「SAY!」
;「ホォーウゥ!」

ほーら、そう考えたら楽しくなってきた・・・って、そんなわけないか。

以上妄想終了。ゴートゥDMC・・・ 

後で夫に聞いたところによれば、ハナ子は、

「オレはおばあちゃんの一番気に入りの嫁だエイヨ!!!」

「親戚全部、お前達のことを酷い親不孝者だって言っているエイヨ!」

「親族は皆エイヨの味方エイヨォーッ!!!」

・・・と、叫んでいたらしい。

なんで「親族は自分の味方」って主張するんだろうか。
問題は、ハナ子の実の息子であるがどう思うかなのに。

親戚の意見はとりあえず無関係だろう・・・。

私なら、そう思うしそう言うところだけど、夫は素直っつーか。

明らかに様子のおかしいハナ子に向かって一々・・・
「んなワケあるかぁーっ!!!」
言い続けていたらしい。
いや・・・いいんだけど、言いたいこと言えば。

そしてそんな泥沼が果てしなく続いている妻と息子に直面したパパは・・・

地蔵のように固まっているかと思えば・・・

時折起動すると、ひっそりとに近づき、耳元に手をあてて、小さな声でボソボソと・・・

;「昔のことは言わなくていいから。」

何と言っているのかはもちろん私には聞こえず、後から夫に教えてもらったんだけど。

がおばあちゃんのことを口にするたび、スローに立ち上がり、ひそひそと

;「昔のことは言わなくていいから。」

;「昔のことは言わなくていいから。」

繰り返し・・・。

言わなくていいから、って、別にパパのために言っているんじゃないし、長年溜めてきた感情がバクハツしているんですけど・・・。

ねえ?

肝心のケンカの方は、がハナ子の過去の悪事を挙げ連ね、ハナ子はそれにまったく噛み合わない、ハナ子がいかに善良で親族皆から好かれているかという反論にもならない反論を並べ・・・

いつしか、ハナ子は

「どチクショォーッ!」

という、大変下品な叫びを発するだけになっていて、「話を誤魔化すなよ!」というの声は押され気味になり・・・。

泥沼の母子喧嘩はそろそろ終盤。

ハナ子はトドメのアクションに出ようとしていた。





「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうなな」に続く。





アジア人は全体的に小器用なひとが多くて、勤勉なひとも多くて、商売とかやれば結構勝てる民族だと思うんです。 反面、カリスマ的指導者ってあまりおらん。 キング牧師もオバマもおらん。 アジア系大統領とか、いつか出るんでしょうかね。 んで、人口の減少と共に外国人労働者を増やしていくであろう日本、どうなるんだろう。 うちの子が大きくなって日本で暮らすとはあんまり思わないけど、その頃の世の中で、バックグラウンドが複雑な人間はどんな立ち位置を見出せるんだろう。 なんだかんだ言ってこの数十年はぼちぼち固いであろう日本に生まれて日本人で居られて私はラッキーだと思うけど、多言語多文化に生まれるのもすっごく楽しそうだ。 


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ダック鬼嫁日記98「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうご」

2008-10-15 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!

なんだか季節の変わり目、うすら寒いです。
我が子、髪の毛薄くて1歳越えてもこっぱげで・・・
人様より風邪ひきやすいんじゃないか、と警戒しております。
ああ、いつ毛が生えるんだろー・・・。 
                   



ウオオオオオオオオオオオオオ・・・

ハナ子は吠えた。

ソウルフルに。


「私はおばあちゃんの一番仲良しの嫁だったんだ!」
「そうじゃなければ、おばあちゃんが頻繁に泊まりにくるわけないだろう!」
・・・というようなことを言っていたが、
「そんな馬鹿なことするわけないでしょ、ごはんあげないなんて。」などの、ごく一般的と思われる反応は一切無かった。

明らかに動揺している。

ハナ子、やっぱ正直もん。
ちゃんと騙せる嘘吐くような機能、ついていないんだわ。

ハナ子の叫んでいる様は、本当に洒落にならないレベルで狂気の沙汰だった。

怖いよ。

その目が怖い。
飛び散るりんごが怖い。
オバちゃんパーマが怖い。

私も女なのにこういうことを言うのはナンだが、女がブチ切れてしまった様子っつうのは、一般的に男よりも非力である分、狂気の度合いが高くて見た目に恐ろしいものだとは思う。 鬼気迫るってやつだ。 私はまだ人生経験が足りないせいか、それほど追い詰められたことはない(と思う、主観的には本気ギレ未体験)のだが、MY母だって、子育て期に諸々重なったときはキレちゃったこともあり、それはそれで恐ろしかった記憶がある。 そんときは子供の目線だったのでただ怖かったが、今考えたらキレるくらい全然OKの範囲だった。女と生まれたからには、泣くべきときに泣き、キレるべきときにキレればよろし。 追い詰められた女がキレるくらいで済んで、犯罪とかに発展しないで収まれば世の中平和ってもんである。

しかし、ハナ子のキレ方は・・・

一線越えてたんだよ。

義母に食料を一切遣わせない、とか。
実子に食事差別(義子にやっていいって意味じゃないけどさ)とか。

そういう、ヒトとしてやっちゃいけないことを、何の覚悟もなしにやってしまう人間だ・・・ってことが、伝わるキレ方だった。

人間、生きてれば色々あるから、やっちゃいかんことに手を染めることだって、あるのかもわからんけど。
それが悪いことだって、大袈裟だけど自分のカルマになっちゃうんだよ・・・ってところを理解して、敢えてやるのか、それとも感情のままに後先考えずやらかすのかで、意味合いも違ってくると私は思うのだけど・・・

ハナ子は、その時々の感情だけで一線を越えるヤバいひとなのだろう。

要するに我儘。

「姑に食料を与えない」って、まあ今時のひとは思いつきもしないけれど、ハナ子世代の中国人にとって、倫理観的ハードルが相当に高い行為だ。 なにしろ中国人、年寄りには理不尽なまでに甘いところがある。 年寄りを敬わないとマズイ・・・ってな道徳観念に照らして、年寄りを粗末にする行為には非常な罪悪感が伴うはずなのだ。 時代の変化と共に変わってきてて、今の二十代以下の世代はもう日本並みになってきているように思えるけれど、ハナ子の年代なら旧来の道徳がまだまだ有効で、そこを踏み越えるには教育なり理論なりの下地があってなお、心理的抵抗と戦う必要がある。

それを、「我儘」だけで、道徳に対する考えも合理性も何も無しに、ある種軽やかに線を越えていく奴。 私は怖い。 正気じゃない。

息子が自分よりも姑になついているからって、殴り倒せるような神経だけのことはある。 チビっこをハンガーで殴って流血させるなんて、かわいそうよりも何よりも、怖くて出来ないのが普通だろう。 なんかあったらどーする・・・

ある意味、天晴れ。

子供を姑に預けていた状況が、精神衛生によろしくない・・・というのは私も女だからわかる。 たとえ実母にだって、長期間で預けたりはしたくないものだ。 まして姑、仮に仲が良くたってもちろん嫌だ。

ハナ子がおばあちゃんにを預けていた理由は、「仕事のため、北京に赴かねばならぬ」というものだった。 
しかし、素直に杭州で働いていれば一家離散、もとい単身赴任する必要は無いところを、北京に行きたいと希望を出したのはハナ子だと言う。 北京と杭州で、給料なんて変わらないのに。 その上、当時の中国人女性に専業主婦とか長期の育児休暇・休業とかいう制度は無く、二人で働かないと暮らしていけないように、給料が設定されていたはずだ。 つまり、勤務先に託児所が完備されていた。 ある意味、完璧な女性雇用体制である。 子連れで北京赴任もアリだったところ、「育てんのがキッツイから」って置いてったのはハナ子。
私、子育てでも家事でも、人の手を借りちゃいかん、という思想は無い。 子供なんて、安全さえ確保してあれば、好きに育てればいいのだ。 だからハナ子が、首都北京で働きたかった、育児は大変だから自分一人で抱えたくなかった、という点については責めるべきじゃないと考える。 私は子供と離れたくないけれど、ハナ子には、育児よりしたいことがあった、というだけだ。

そうしたハナ子サイドの事情で、子供を置いていったものの、「姑に子供をとられた」ように感じて辛かった。 勝手な言い草だけど、それでもまだ理解できる。

でもだからって言って子供をぶち殴るなんて・・・

ますます溝が深くなるだけだと思うんですけど・・・

おばあちゃんに殴りかかったなら、まだ理解できる。

幼子を殴るのは、ただの虐待。


 
三十年前に虐待した息子が、今、大人になって、過去のことを糾弾しているわけだ。

;「俺は殴られて、ごはんも十分に貰えなくて、痩せてた。 おばあちゃんが助けてくれなかったら、生きて成人できなかったはずだ。」

「うおおおおおおおおおおおぅ!」

生きて成人できなかったはず、まで行くと、じゃあパパは何してたんだ?とかいろいろ細かく聞いてみたいところはあるが、ともかく夫は一歩も引くことなく、ハナ子をまっすぐに見て話していた。

視線の先にいるハナ子は、もうブチ切れで正気なんか残ってないんだけど、そこはそれ、いっぺん言いたかった、聞いてもらうことより言うことに意義があるッ!ってやつなんだろうねえ・・・。







「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうろく」に続く。





息子の髪の毛、このままずっと薄いままで、そのままゲーハーに移行したらどうしようか・・・と悩んでいるのですよ。
なにしろ我が実家、ゲーハーのサラブレッド。
MY弟、二十代にして毎日がドキドキらしいです。
まあ、髪なんか生えても生えなくても、ママには可愛い息子だけどねー。


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ダック鬼嫁日記97「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうよん」

2008-10-10 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
最近息子がチョコレートに興味を示してどーしょーもない・・・
与えてはいないのですが、誰かが食べていると物凄く欲しがる。
今日は、寝ていると思ってチョコでお茶してたら、かじった瞬間ばっちり目が合いました・・・。
食い意地はってるのよねえ。
                   


私とMY母と従妹ちゃんは、空中を弾丸のように突っ切ってパパに当たったスイカが、ぽとりと落ちる様を見てフリーズ。
;「何するんだよ!」
夫は叫び。

スイカをぶつけられたパパは・・・

無言・・・

あ、やっぱり。
妻から顔面にスイカ(の皮)をぶつけられても、無反応なんだ。

この家で本当におかしいのは、誰?
 
;「母親の言うことを素直に信じられないのかエイヨ!」
何するんだと言われて、即反応したハナ子、彼女は確かにおかしい。 何がしたいのか全然わからないし、全てが理不尽で、本当に医者にかかるべきなのかとも思う。 医者ならぬ私が病名をつけることはできないけど、人格障害の類なのかとも思えるところが多々ある。

だけどおかしいのはハナ子だけじゃない。

パパもおかしいよね?

何かが狂ってる。
そう思った。

ただ、スイカ事件の前よりも激しさを増して再開された怒鳴り合いにかき乱されて、パパに対する疑問は意識から消えた。

中国では、レストランでの食事の最後に、フルーツがサービスされることがとても多い。 ハナ子が投げたスイカも、サービスで出されたデザートだった。 料理の盛りもたっぷりしたこの食堂、フルーツも山盛り。 大きなお皿に、スイカとりんごのスライスが人数分の3倍以上も並べられていた。

ハナ子は怒鳴りながら、そのフルーツに手を伸ばし続ける。
スイカを頬張りながら、皮のところをテーブルに投げ捨て。
りんごをしゃくしゃくと咀嚼しながら、怒鳴り、噛み砕いたりんごは飛び散り。
こんなに汚いケンカは見たことが無い。
そしてまともな言い分なんて何一つ無い彼女のクチから出てくるのは、この私が彼女に繰り返したという、私にしてみれば身に憶えのない虐待行為への恨みつらみ。
何の因果か呪いか。
本当は何がしたいんだ、ハナ子。
自分の腹を痛めて産んだ息子と、そんなに汚くて、そんなに不毛なケンカをするのは、どんな気持ちがする?
もしも私が流暢な中国語を話せたら、少しは事態が変わっていた?

母親とそんなケンカをしてしまった我が夫。
彼はここで、初めて、今まで胸の奥にしまっていたらしき言葉を口にした。
それは・・・

;「母ちゃん、虐待された、ごはんを貰えなくてひもじかったって言うけど、普通はそんなこと思いつきもしないんだよ。 今の時代に、誰が気に食わないからって食事を与えないようなことをするんだよ? それ、本当は、母ちゃん自身が、ナイナイ(父方の祖母)に食べ物をあげなかったからそういうことを言っているだけだろ???

その言葉を聞いた瞬間。

ハナ子の表情が変わった。

「ウオオーッ!!!」

それまでも、何事か言っているやら叫んでいるやら吠えているやら、わけのわからないハナ子ではあったけれど。
このときのは、純然たる・・・
咆哮。
ケモノの槍があったら突き刺してやる・・・

「オマエ、オマエなんてことを言うんだオマエ・・・」
「私はナイナイの一番お気に入りの嫁だったんだそれをオマエ何を言うんだよ!!!」
「母親に向かってなんてことを言うんだ!!!」

夫が言ったことが真実であるのは、明らかだった。 ハナ子自身の態度が、それを証明していた。 
それまでの怒鳴り合いとは、明らかに異なるテンションで叫んでいたから。

夫の話によれば、おばあちゃんは、いつも山のような野菜や、生きたままの鳥を持って、杭州の家にやってきたのだと言う。 その食料は、主としてに食べさせるためのもので、義弟の口に入ることは稀だったらしい。 なぜなら、幼少期、義弟はハナ子から十分な食料をもらっていたが、夫はろくに食べさせてもらえず、がりがりに痩せていたからだ。

それにしたって、同じ孫なのに、義弟には少しも与えなかった、というのは、ヘンな話であるし、そのこと以外で聞いているおばあちゃん像ともかけ離れている。 ちょっとおかしいなあ、と引っかかりを感じてはいたのだ。

おそらく、ハナ子はおばあちゃんに対して、家の中の食料を使うことを禁止したのだろう。
パパが同席しているときくらいは一緒に食べただろうが、それ以外の時間に、おなかを空かせたに与えるものなどは作らせなかったに違いない。
ハナ子が用意していた子供の昼食などは、と義弟の食べる分は、明らかに内容にも量にも差があったというから、おばあちゃんはを不憫に思って、義鳥からわざわざ食料を運んできたのだ。

子供の頃の差別が真実だってことは、当時の写真を見ればわかる。
夫は骨格がしっかりしていて、体格がいい。 たいして太っていないときでも大きく見える。 骨格なんて、子供の頃からしっかりタイプか細いタイプなのかは、そう変わらない。 にもかかわらず、幼少期の夫はガリガリに痩せて酷く暗い表情をしている。 絵に描いたような不幸せな子供だ。

子供の頃の兄弟を差別していたことについて、当時ハナ子は、「下の子は食が細くてちっとも太らない」と言っていたらしい。

でも義弟は、骨がそんなに太いタイプじゃないのだ。
小さい人でもないけれど、胸の厚みなど、夫とは一回りも二回りも違う。
そして幼い頃の義弟の写真は、ぷくぷくの頬っぺたをして、笑顔全開。

ハナ子は、自分の子供を差別して、飯もろくに食わせず、義母には家の中の食料を使うな、と言っていたのだ。
 
だから、嫁が気に入らない・・・となったときに、「食料を貰えなかった」なんていう考えが出てきたというわけ。
普通はそんなこと思いつきもしないから、夫は「母はなぜそんなことを言うのか?」と考えていて、「おばあちゃんにやったことに違いない、あいつならやりかねない・・・」というところに行き着いたのだろう。
それを、言えずに溜めていて、ここでバクハツしたということか。



図星を指されたハナ子は、狂気の表情を浮かべ、ますます激しく吠えるのであった・・・・・・。




「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうご」に続く。





息子、この食い意地は誰に似たのだろう・・・と親が悩むほど。
歯が生えるのが早かったせいか、離乳食もすごい勢いで進み、かなり早くから普通のものを食べていた。
そしたら、中国の友達が、「カルシウムの摂り過ぎよ! だから歯が早く生えるのよ!」って・・・。
言われたときは絶対嘘だぁ・・・と思ったんですが、考えても調べても真偽のほどは不明。
誰か知ってる???


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ダック鬼嫁日記96「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうさん」

2008-10-09 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
秋だりんごの季節だー!!!
私、日本のりんご、大好き。
母実家が山形なので、産地直送をバリバリ食べてます。
去年はジュースにして飲んでいた息子も、今年はスライスしたのをぱくぱく。
                   


どこに視線をやればいいのか、困り果てているMY母。 私にアイコンタクトを送ってくるでもなく、目を泳がせて挙動不審である。

うつむき加減で沈黙している従妹ちゃん。 よぉーく見ると、彼女が薄く笑っているのがわかる。 ハナ子はこのコを味方だと思っているようだけど、私の考えによればそれは勘違いだ。 だって従妹ちゃんの母親である、ハナ子の弟嫁さん、ハナ子に嫌われ苛められ続けてきたのだそうな。 母親を苛めた伯母に対して、表面で笑っていても、内心では嫌っているというのが普通ではないか。

パパは相変わらず植物化しててどうにもならない。 そのことに対して苛立ちを覚える余裕は、このときの私には無かった。

夫とハナ子のケンカは不毛にも続いていた。 食事前と何変わらない内容で。 私はそこに介入する術も無きゃ気も無かった。 ただ、飛んでくる唾と咀嚼物から身を守ること、夫が実家でやりかけている引越し荷物の始末、ホテルに戻ってからの夫の精神的なケアばかり、考えていた・・・。

どーしようもない無限ループみたいなケンカの流れが変わったのは、どれくらい時間が経った頃だか思い出せないけれど、夫がこう言ったとき。

;「うちの奥さんがシドニーで虐待なんてしていないことは、俺はよく知っている! どっちを信用するかって問題じゃ無い、俺は一緒に生活して、ちゃんと見ていたんだ! 食事を貰えなかったわけないだろ? いいがかりばっかりつけないで、本当のことを言えよ! 嫁に対する本当の不満は何だ???
一瞬、ハナ子は黙った。
そして次の瞬間、叫んだ。
「嫁は私の浦江(ハナ子実家の通称)が嫌いなんだ!!! 浦江の悪口を言われたんだ!!!」
それは、言うまでも無く私には身に憶えの無いことだった。
確かに私にとってハナ子実家は、親近感も無く、衛生的にも厳しいところなのだが、そうした習慣の違い文化の違いを理由に、「嫌う」ってところまではなかなかいかない。 もちろん、その不衛生な環境が夫の実家だったらかなり辛いと思うが、義母の実家なんてそんなに関わりが強いわけじゃないし。
とにかく私は、ハナ子実家の悪口なんて言った憶えはございません。
;「いつ、どこで言われた? 中国語で言ったのか?」
「にっ、日本語で言っていたエイヨ!!!」
ちなみに、このような叫びが繰り出される合間にも、ハナ子は食らい続けているのである。 このときは、既にデザートの果物にとりかかっていた・・・。
;「母ちゃん、日本語ワカラナイだろ・・・」
「シャオイー(義弟彼女)が聞いていたんだエイヨォーッ!!!」
義弟の彼女ちゃんは、日本語がわかる。 私も、顔を合わせたときは日本語で話せる相手が居て助かっていたのだ。 でも、日本語でコソコソ悪口なんて言ってないぞ? そもそも私は悪口を言うほどの感情を、ハナ子実家に対して持ち合わせていないし、仮に悪口を言いたいとしても、彼女ちゃんに言ったら義弟に伝わるのは見えているので、ぜーったい言わないから。
しかしハナ子脳内では、私が彼女ちゃん相手にハナ子実家の悪口を言ったことになっているらしく、このときまでにも、度々実家の悪口を言ったんだエイヨォー!・・・と、怒鳴られてきたのだった。
度々叫ばれてきただけに、実のところこの話、裏は取れているのだよ。 ハナ子くん。
;「母ちゃんさあ・・・」
はーっ・・・と、彼はため息を吐いた。

;「シャオイーの前で、浦江の悪口を言ったかどうか、シャオイーに確認してみたんだろ?」
しかもそのウラは、ハナ子も居るときに、皆で取ったものなのだった。 やはり意味がわからない、ハナ子。

夫はパパの方を振り向いた。 お忘れかもしれないので繰り返すが、部屋の入り口に近い席から、ハナ子・私・夫と座っていて、円卓の奥の方にパパとMY母が居る。 夫はハナ子と向き合ってケンカしているので、パパは夫の後方にいる格好になるわけだ。

「パパ、俺の妻は、母ちゃんと浦江の悪口を言ったの? シャオイーは何て証言したの?」

パパは小さな声で、しかしはっきりとこう答えた。
「その会話の際、義鳥(パパ実家)を褒めただけで、浦江には言及せず、つまり悪口は一切ありませんでした。」

そう。
私、「中国の農村初めてでしょ?」的な会話の際に、有名なマーケットがある義鳥を面白そうだと言っただけであって、ハナ子実家の話はしなかったのだ。 義鳥の話だって、街としてどうかって話であって、パパ実家のこともそのときはよくわからなかったから特にコメントしていないし。

しかし。
パパの発言を聞いたハナ子は。

「うるさい! オマエは黙っていろ!!!」
叫ぶと同時に。
ハナ子の手に握り締められていた、デザートのスイカが・・・
宙を飛び・・・
私の目の前を通過し・・・

ビシィィッ!!! 
と・・・

パパの顔面に当たった・・・

当たってテーブルの上に落ちたスイカの皮は、白いところだけになるまでキッチリ食されていたという。

スイカの皮だし。
怪我するわけじゃないけど。

曲がりなりにも夫の顔面にスイカの皮。 息子と嫁と嫁母と姪の前で。

なんつーの?



ショックだった・・・。



 

「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうよん」に続く。



りんごスライスを息子にあげたら、ある日不満そうにうなる。
視線を追ったら、夫が丸齧りしていたりんごが!
無農薬のりんごだし、よく洗ったのを皮付きのまま大きめに切ってやったら、すっごく嬉しそうにかじりつきました。
なるほど、大人のすることを真似したいんだねえ。


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ダック鬼嫁日記95「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうに」

2008-10-06 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
秋ですねえ。
食欲暴発・・・それも危険なので、ローカロフードにトライ。
「豆腐豆乳キッシュ」。 生クリームもバターも無し。 私としては非常に美味しくできたと思うのですが、キッシュではありませんでしたねー・・・。
夫ウケはイマイチ。 子供は大絶賛(のように見える)。
豆腐も野菜も摂取できて身体に優しい、作るの簡単で私にも優しいのになあ。
                   


がたん、と音を立てたのは、今度は夫だった。
立ち上がりかけて、思い留まったようにまた座ったのだった。

彼のその様子に気づいたのは、私と、MY母、従妹ちゃん。
3人の視線はひっそりと夫に集中。

パパは気づいているのかいないのか、微妙な笑みを浮かべたままフリーズ。
ハナ子は変わらず食い続ける。

嫌だこのヘンな緊張感。
やーめーてー・・・

座り直した夫の視線の先にあるものは、ハナ子
ハナ子の食事はそろそろ終わるかに見えた(希望的観測)。
テーブルの上に並んだ全ての料理に手をつけ、好物と、スープや茶碗蒸しは随分食べ進んでいた。 
ハナ子がこの場に戻って来る前に比べれば、お料理は随分減っていた。 それでも、もともとの量が多かったのと、ハナ子以外のひとが一切食べていないので、勿体無いほどの量が残されてはいる。 特に肉類が。 ハナ子は肉類はあまり食べない。

服務員が水のお代わりを持ってきた。実際のところ、急に静かになった問題客の様子を窺いに来たのだろうが、この際服務員の意図はどうでもいい。 
ハナ子は素早く、
「料理持って帰るから入れ物をくれエイヨ。」  
と、注文した。

・・・さすがである。
駄目だコイツ、どこまでも面白過ぎる・・・と、私は思った。 何か受け止めきれなくて涙まで滲んでしまった。 笑いを堪えたんだろうってツッコミは無しでお願い。
この流れでまだ食っているだけのことはある、いや、見事なる主婦ぶり。 スープ類ばっかり食べていたのは、持ち帰り難いからだったのね・・・。
食べ物を無駄にするなど、ハナ子には有り得ないことなのか。 無駄と言うなら、問題が起きなきゃ、皆で和やかに食事が出来たはずで、その方が無駄が無かったと思うけど。 そもそもこの食堂に来た意味がわからない。 会食自体全部無駄。 無駄、無駄、無駄ァ! ディオ様である。 

賢い主婦ハナ子のアクションは、何事か思い留まっていたのスイッチを入れてしまったらしい。

服務員が、持ち帰り用のプラスティックの箱を置いて出て行った瞬間、夫は口を開いた。 立ち上がることはなく、座ったまま、静かな口調で。

;「母ちゃん、さっきの話の続きなんだけど。」
言われた瞬間、ハナ子の表情に緊張が走った。
視線は宙で止まってる。
明らかに挙動不審。 ということはつまり、彼女はこうして話を蒸し返されることは想定していなかったのだろうか?
状況から考えて、蒸し返される可能性は高かったし、そのことを考慮するのが普通なんじゃないかと私は思うが。

;「この際だからきちんと話しておきたい。」
ハナ子は自分の息子を見た。
そして、
;「話すことなんてもう無いエイヨ。 母ちゃんは、おまえたちを許してやるエイヨ。」
と、のたまい・・・

後は。

またしても。

不毛な怒鳴りあいに発展するのに、時間はかからなかった・・・。

・・・いいのだ、別に。
夫曰く「完全建前社会だった」という夫実家。
長年溜め込んだ何かをバクハツさせようが、それはいいのだ。
気が済むまで、言いたいことを言えばいいし、ハナ子が無茶な嘘をカマそうと、お話にならなかろうと、ケンカするのは「建前社会」よりはずぅっと家族的だと思うよ。 もちろん言いたいことを上手に伝え合い、互いに思い遣れればベストな人間関係だけれど、そうなれないなら、沈黙するよりはケンカ覚悟で言い合えばいいのだ。 無理して我慢して黙り込んで、腹の中で誰かを呪っているよりずっといい。
怒鳴り合いを始めた二人の間に座っているのは、迫力満点過ぎて怖かったけれど、もうそのことは気にしないでいよう・・・と思った。

しかしながら。

怒鳴るのはいいんだけど。

食べ続けているってどういうことなのかしら???

ハナ子ってば、怒鳴っているんである。
エイヨー!!!うおお!!!って。
やれ嫁がオレを虐待した、ごはんもらえなかった!!!って。

でもその叫びの合間合間に、円卓の上の料理をクチに運び続けているってどういうこと・・・???

あ、まだ食事終わってなかったんだ、ゴメンね、てへっ・・・じゃなくて。

クチに突っ込んだ食べ物、あったりまえだけど怒鳴ってるから、クチから飛び散りまくっているのだ。
嚥下している量よりも、クチから飛び出て撒き散らされている量の方が多いものと思われる。

嫌。

私こういうの、すっごく駄目。

マジで嫌。

ハナ子。
頼む。
後で何かご馳走するから、今食べるの止めてくれんか。
おぉーい・・・
ハナ子ぉー・・・

まあそんなこと言えるわけもないので。

私はコッソリ椅子をずずーっとひいて、前線から一歩後退。
視線はハナ子に合わせないように心がけた。
見ちゃうと、「汚いんじゃー! おりゃー!」って、ハナ子の頭にアルミニウムフォイル巻き巻きしたくなるから。 もうその形相も咀嚼物も見えないように、唾飛ばないように。 電波も受信カットで更にナイス・・・。

極力、部屋の中のハナ子以外のもの、どうでもいい後ろの壁とか、部屋の中に居るその他の面々の様子など見ながらやり過ごすことにしたのだった・・・。





「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうさん」に続く。





出産していたりなんだりで、この時点から2年以上経ってるんですよね。
いろんなことがあったなあと感慨深く。
ところでうちの子、体つきは随分しっかりしてきたのに、まだ歩きません。
つたい歩きは上手なの。
観察したところ、頭が大きすぎてバランス取れないみたい・・・。 ふらふらしている・・・。


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ダック鬼嫁日記94「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅういち」

2008-10-03 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
1日に更新しようと思ったんですが妙に忙しくって無理でした。ごめん。
秋は我が家の健診シーズン、そして子供は注射ラッシュ・・・ということで、お出かけしてばっかり。
更に、訪日するフレンズ続々で、アテンド多いっすよ・・・まとめて来んかい!って冗談だけど。
楽しい反面帰宅すると家事山もりてんこもりで。
色々したいこともあるし・・・ってそこまで行くと日々睡眠不足です。
                   


ハナ子は、ドアから一番近い席つまり私の隣りに、ストン、と座った。
何だ何だ何何だ・・・一同固唾を飲んで見守る中、ハナ子はおもむろに、
食べ始めた・・・
ということで正解者多数。 簡単でしたね・・・

うそー・・・
食ってる・・・
食ってるよ・・・

食うために戻って来たんかッ・・・。
というツッコミを、全員の脳内で同時に入れていたであろう・・・。

ハナ子はわき目もふらず猛然と食った。
手掴みで食べる万頭の類を片手に、おかずは大皿に直接箸をのばして口に運ぶ。
小皿に取り分けたりはしない。
プチトマトの前菜は連続で口に放り込む。
トマト汁が飛び散っても気にしない。
巨大な茶碗蒸しは、取り分けたりはせず自分のスプーン直接突っ込んで直接口に持っていく。
ずるずる音が出ても気にしない。

ああ。
もうやめよう。

見た目的に汚い。
音が汚い。
衛生的にどうかと思う。

とにかく、全てが汚かった・・・。

もともとハナ子の食事風景は目に優しくない。
中国と日本の食事マナーの違いを理解し許容した上で、なお汚い。
私だってそんなにちゃんとした正式のマナー教育を受けたわけじゃないし、姑ってことを置いても、ひと様の食べっぷりを汚いと評するのには抵抗がある。

だが汚い。

どうしても汚い。

ごめん夫、私がこういうことを言えばあなたが辛いとは思う。

でもハナ子は汚いんだっ!!!

たとえば、大皿に直箸。
たとえば、骨などをテーブルに置く。
たとえば、ひじをついて食べる。

そういうひとつひとつは、私の許容範囲内のことだ。
周囲の中国人にも、そのような習慣のひとは何人もいる。 (もちろんそうじゃないひともいる、念のため。 実のところ私の周りの多数派は、食べカスをテーブルに置いたりしない。 広告の紙なんかで箱を折って、いつもテーブルに出しておくのが主流みたい。) 
習慣が違うことを、いちいち非難すべきじゃないと思う。 
その社会ではそれが合理的な食べ方だったりするのかもしれない。

しかしハナ子は、誰よりも大皿料理を直箸で無駄にかき回し、ゴミを撒き散らし、唾を飛ばし、平らな皿に口をつけて啜る。 ひじをついたままで食べ、背中を丸め顔をあげることなく、料理を見るでも無い宙を見詰めての一点集中はいつもの姿勢。

理屈で言えば、「育ちによるものだから仕方が無い」って許容してあげるべきものなのかもしれない。 彼女は夫の母親だから。
でも彼女が食べる姿を見ていると、理屈ではどうにもならない、強いストレスを感じる。 
どちらが正しいというものではないだろう。
彼女の食べ方と、それを汚いと感じる私。
ひとの食べ方を汚いと言うのは汚いことだと思うけれど、どーしても耐えられないと思う私。

私は心弱いのだろうか。

彼女の家族であるはずの、夫やパパや義弟は決してしない食事のしかた・・・。
育ちによるものだとして、自分の家族の食べ方を見ていて、何か思わないのだろうか。
「大学卒」「都会暮らし」と、常日頃自らを誇ってるハナ子なのに、むき出しの無教養や、貧困の悲しささえ窺わせるような食べ方って、ありなんだろうか。

嫌悪感って厄介だなー・・・と思いながら、ハナ子の様子を、私は見るでもなく見ていた。 普段にも増して、酷く汚い。
これまでの経緯も何も関係の無い、食べ方という基本的なところで、私は彼女を嫌っている。
丸っきりの他人ならいいけれど、彼女は夫の母親なのに。
嫌悪感で彼女を遠ざけるのは、本意ではないけれど。

嫌悪感を消すのはとっても難しい。


私で、こんなに引いていたのだから、MY母は当然、目が点になるほど驚いただろう。 夫は夫で、「食べに戻ってきた」ハナ子に対して何を思うのか、無言。 従妹ちゃんだって、発言なんて出来るはずも無く。
誰も言葉を発することの無い場に、ハナ子の食事の音だけが響いていた。

そこに。
例によってパパが、例によって何事も無かったかのように、MY母に食事の続きを勧めたのだった。

;「もっと召し上がってください・・・」

違和感は毎度のことだけど。
私は、パパの態度と、ハナ子との様子に、違和感や怒り以外の何かを見た。
それは、この時点までの私にとっては、あまりにも意外な何かだったので。 私は自分の思考を言語化するのに少し時間がかかった。

自分の考えていることを、言葉として明確に認識する前に、事態はまたしても急展開を迎えるのだった・・・。

がたん・・・と音をたてて・・・。


「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうに」に続く。





ううう眠ーい!
用事があって、木曜はほぼ一日、身内に子供を預けて出かけていたのですよ。
子連れじゃ行けないところとか、できれば避けたい場所とか、世の中にはあるもんですねえ・・・。
で、帰ってきたら、子供興奮するする!!! 
ああ、ママとして認識されてるんだなーってのは、いつ何時感じても、イイ気分なのですね。
嬉しいなあ~って浸ってたら、「ママ遊んで~」モードに入った子供、寝ない寝ない・・・。
風呂につけても散々遊んでもミルク突っ込んでもダメダメで。

子供は寝ているときが一番可愛いです。



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ダック鬼嫁日記93「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅう」

2008-09-24 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
今現在日付をまわったばっかしなんですが、激しく眠いですー。
理由は、・・・言うのも憚られるけど・・・コアリズム始めてみたから。
友達が3ヶ月続けて、ほんとに体型変わってたんですね。
すっごーい!と思ってついつい入手。
そしてかれこれ2週間。
体重もウェストも変化無し。
かなしい・・・。
                   


;「もう、実家に戻って整頓を終わらせて、さっさとホテルに帰ろう。」
・・・と、言い出した彼を、押し留めたのはパパではなくウェイトレスだった。
修羅場に料理を運び続けていた服務員さんが、ハナ子が飛び出してすぐに部屋に入ってきたのだ。 手には水を持っていたけれど、様子を見に来たことは明らか。
彼女は、せっかく料理が来ているのだから席を立つな、というようなことを夫に言い、また部屋の外に出て行った。

「お前たちうるさいから部屋から出て行け」と言うならともかくも、赤の他人がそういう方向で口を出してきたことに私は少し驚いた。 怒鳴り合いの最中、いつリアルに「他のお客様のご迷惑になるので・・・」って言われるかドキドキしていたんだけどなあ。

夫は、帰ろうかと言ったものの、一連の出来事を受け止めきれずに口走っていただけと見えて、迷いの表情のまま座っていた。

パパは言うまでも無くただ皆に料理を勧めていた。
まー確かに、料理は見事に並んでいるわけだけど、食えと言うのか・・・この場で食って味がすると思うか・・・というのが正直なところだった。
パパだって、職場で、嫁の母親と妻親族の若い子も同席している場で、このようなことになって心穏やかじゃないと思う。 そこに同情なり、彼の立場に配慮すべきなのかもしれないけど、「こんなところでよしなさい」の一言を言わなかったひとに、あまり同情的な気持ちにはなれなかった。

私の母が見かねて、再度「せっかくだからいただきましょうよ」と声をかけ、パパに「いただきます」と言って食べ始めた。

味、しねーだろーなー・・・。
パパは、私の母に料理の解説を始めてしまった。 これは杭州の名物料理です、とか、この餅の間に蒸した豚肉を挟んで食べます、香菜は食べられますか?とか。
従妹ちゃんも、パパの勧めで黙って食べ始めた。
パパは私にもしつこく料理を勧めたが、私は食べなかった。
夫が食べない限りは手をつけないでいようと思った。

それからしばらくして、夫は脳内で何をどういう風に処理したものか、料理に手を伸ばした。 まともに食べるつもりは無さそうだったけれど、かたちばかり手をつけ、私にも食べるように言ったのだ。
私は言われるがままに箸を運んだけれど、味がしないと言うか、噛んで飲み込むのが辛かった。 体調が悪いわけでも無いのに、なんでこうやるせないんだろう。

パパの料理解説と、MY母、従妹ちゃんの相槌が限りなくドライな感じで響いた。

ああ・・・
パパは、我々に直接的に嫌なことを言ったりしたりは、確かにしていない。
パパは、母親に可愛がられなかった夫にとって、唯一の親とも言える。

だから私は、パパに関しては悪く取りたくない。
私がどんなにハナ子を嫌っても、私達の夫婦仲に決定的に響くことは無いと思うけど、パパを私が嫌えば、それはそれは面倒くさいことになる。
だから好意的にとらえたいんだけど、それは無理だ・・・。

パパモオカシイヨ・・・

おかしいけど、この種のおかしさって指摘しづらいし、この段階で指摘して何かがどうなるっていうのも非常に考え難いな。
「ハナ子大丈夫ですかね?」とか。
「なんでケンカを止めないんですか?」ってきいてもな・・・。
「大丈夫です」「止めても無駄です」で終了系よな・・・。
私は無言で食べながらそんなことを考え・・・。

円卓上の料理は気の毒にもたいして減らず、一見手付かずのような食卓は無情にも冷えていった。
そんなとき。

がたん・・・

どうしようもない流れを打ち破る、小さくとも大きな意味を持つ物音がした。

あれれ・・・

まさか。

まさか。

まーさーかー・・・











ハナ子、リターンズぅ??? 

見れば先刻猛ダッシュで走り去った、見慣れたカリアゲパーマ。
ハナ子はその場の誰とも目を合わせないように、こっそりと近寄ってくる。

いや・・・見えてるから。

ハナ子。

あんたやっぱり。

面白過ぎ。

さすが、予想の斜め上を行く女。



さてここで問題。
ハナ子は何のためにここにわざわざ戻ってきたのでしょうか?
正解者には10パタカ。ヴェネチアンリゾートで遣ってください・・・ 





「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅういち」に続く。





そういえば・・・巷は麻生政権誕生のニュースで盛り上がってますねー。
私は政治の裏とかは全然読めない下々の皆さんなのですが、実は麻生首相には、飛ばした素敵発言を期待しまくっていたりします。
民間人で最も血筋が良いから為せる素敵発言。
それもまたエンターテインメント。

ほんとは、細かいことはいいから、景気良くなるといいなあと思うわけです。
でも、ローンの利率だけは据え置きでお願いします・・・。



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ダック鬼嫁日記92「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうきゅう」

2008-09-20 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
毒ミルク事件・・・・
ありえねー・・・
粉ミルクは、中国でも富裕層は、外国製を入手して使ってるのが一般的です。
だけどさ、あの、問題のミルクは、「中国では一番安い」って言っても、庶民からしたらそれなりの出費なわけです。
子供には、いいものを・・・って使っていただろうに。
ほんとに胸が痛むし、また中国暮らしをする(と思う、永住はたぶんしないけど)我が家にしてみれば、他人事でもなく・・・。
こんなことがもう起きないといいけど・・・そのために底上げに向かえるのか? それとも時代と逆行する方向で、ピラミッドの上のほうだけ守るのか。
私は偶々マシな場所に生れ落ちたけど。
なーんか寒い話しよね・・・。

                   


ハナ子の出た意外な行動。
それは・・・

脱兎のごとく逃げ出したんだよ~ん。
だよ~ん。
だよ~ん。

エイヨォーゥ!って叫んでいたかと思いきや、ある瞬間ハナ子は身を翻して駆け出した。 
止める間もなく、というか誰もが呆気に取られて動けないうちに、彼女は出口ドアに向かって猛ダーッシュ!

えー・・・

数秒後、私は小さな声で「一体どういうこと・・・」と呟き。
;「に・・・逃げた・・・」
私;「逃げたねえ。 どこ行ったんだろ。」
;「さあ・・・西湖のほとりでも散歩かな・・・」
私;「まじで。」

三十六計逃げるにしかず・・・って言うけどさ。
すげー。
勝ち目無いから、不利だから逃げるってか。
或る意味賢いぞ、ハナ子。
負け戦は徹底回避、理屈無用体力勝負で叫ぶだけ、ほとぼり冷めるのを待つってか。
う~ん。

逃げられたこっちは虚脱。

ほんで、ハナ子と義弟ってやっぱり行動パターンが同じだな。
生まれ持った基本的な性質、カッとなり易い、イライラを押さえるのが苦手、みたいなところは、むしろ我が夫の方がハナ子タイプだけど、最低限の道徳及び筋道立てて物事を考える能力があると全然別のひとになれるわけね。
しつけと教育は大事。

;「はー・・・」
夫は深いため息を吐いた。
なんていうか、色んなものが溜まっていたけど、それをぶつけていいもんかどうか、ってところでずーっと悶々としていたわけ。
で、よーやく正面切ったら、盛り上がったところでサックリ逃げられた、と。

ぶつけようが無い気持ちで明らかにイライラ顔の夫。
拍子抜けしてだるだるになった私。
なんとも言えない表情を浮かべたMy母と、従妹ちゃん。

円卓には、当初の7人分にしても多過ぎる料理が並び、後から運ばれてきたものについては、まだ湯気が立っていた。 すごく美味しそうで、こぎれいな中華が、サービス満点の大盛りになっていたわけね・・・。

だからって食べる気にもなれず。

どーすんのよー・・・と、ますますダル~くなった私。

「食事にしましょう。」 

はい?

なに?

聞き間違いでも何でもなく、パパは何事もなく食事を始めようとしていた・・・

待ってよお願いプリーズ。

何か感想は無いわけ? アナタの妻と、アナタの息子が、アナタの職場で、派手な怒鳴りあいをしたんですが・・・しかもアナタの奥さんたった今外に飛び出して行きましたよね??? 

そ・れ・で

「食事にしましょう?」

何考えているんですか?って言っちゃまずいかなあ。 
は、「食べる気にならない」とだけ答えた。
パパは、MY母にも「冷めないうちに食べてください」って勧めている。

あーなんか・・・
もう・・・

何考えてるんだ?って叫びたいよ私だって。エイヨォーッ!って。
でも、がどういう気持ちなのかわからんし、余計なこと言って余計なトラブルを招いてもいけないし。
いちお、パパがどういう思考でそういうことを言っているのか、こういう人になるまでにどんな経過を辿ったのか、考慮すべきなんだろうし。

叫んだりしないけどー・・・

あああああああああストレス溜まるなぁっ!!!

ただでさえ要らないストレスに満ち溢れた人間関係なんだから、こういう意味不明系はもう止めて欲しい。 全てがトゥーマッチ。 
なんでアタシだけこんなメに遭うのさー。
でもちびっとだけ、「アタシおいしー、こんなスガ子も書けない様なクサレヒューマンドラマのなかにいて」って馬鹿なことを思っている自分もいたりして。
そういう馬鹿さ加減が自分の首を絞めているのにさ。

とにかく私はやっとの思いで叫びを飲み込み、
;「ダック(私のことよ)も食べなさい・・・」
と、勧めてくれたパパに、
私;「が食べないんだったら私も食べません・・・」
答えるに留まった。

その後も、パパは一同に食事を勧め続け・・・
MY母が、耐えかねたのか、「せ・・・せっかくだからいただきましょうよ・・・」と言い出し・・・
は、「帰ろうか。」と言い・・・

どーすんだよー・・・という重苦しい空気だけがどんよりとして、何が何だかな状態のまま、身動きが取れなくなってしまったのでした。







「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅう」に続く。





ま・・・日本も事故米のニュースが世を騒がせているけどね。
粉ミルクについては、危険だ危険だって前から騒がれていたし。
その他致死量に至らないものについては、日本もひとのことは言えないかも。

ところで、母乳って意外と出ないんですよね。
私は足りなくて混合だった・・・。
粉の方が腹持ちがいいのか、夜中はよく寝てくれて大助かりで、混合で育てたことに迷いは無いのだが。

母乳、なんでもっと出せなかったんだろー。
出せれば経済的だったのに。

ぶー・・・。



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ダック鬼嫁日記91「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうはち」

2008-09-17 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
またえっらい間開いちゃいました。 ごめんなさい。 
ちょっとね、忙しかったんです。
月餅の買出しに、香港まで行っちゃった。
嘘です。
ちょっと中華圏の空気に浸りたかったから行ってきただけでした。
                   


あー・・・ほんとにイライラするッ!
いいからこのケンカ止めてやりなさいよ!

などと。
目の前で先の見えない怒鳴り合いになってしまったに対するよりも、黙って成り行きを見守っているパパに対して憤りを感じていた。
まあ、その事態をどう捉えるかは、考え方にもよると思う。
パパ自身が何かをしたわけではないしパパの職場でケンカになったことそのものは、夫もハナ子も悪い。
ただ、私の価値観と性格からは、こんな状況なのに、自分の家族にほぼ何も言わずに傍観者のように振舞っているというのは、全く理解の出来ない、異常な行動に見えた。

そうは言っても、そのときの私は、言語が違うこともあって、「パパ、止めないんですか?」って促すことは出来なかった。 家族の問題に踏み込んでいいものかどうかもわからなかったし。夫は私の家族で、結婚した以上は実家っていうのは一番核になる家族では無いと思う。 家族には違いないけど、一枚外側の層にいる人々。 だけど、このケンカは、夫の「実家の息子」としての問題だ。 そして、パパがマトモに止めない以上、私が「こんなところでよしなさいよ」って言うのも妙な気がした。

お料理は、ケンカの間にも運ばれ続けて、誰一人前菜にも手をつけない間に、すっかり全てが揃ってしまったようだった。

有機野菜使用というそのお料理は、学生食堂らしく量もたっぷりで、実に美味しそうだった。 彩りよく盛り付けられたお料理をバックに、湯気といい匂いが漂う中、
「うおおおおおおおおおおおおーっ!」
と、叫び続けるハナ子。
夫、口げんかには強いはずなのに、気づけばすっかり負けて、怒鳴り合いはハナ子がひたすら吠えまくるという新たなステージに移行していた。 この場合、夫の理屈っぽさ、飽くまでもケンカではなく話し合いをしに来たんだ、という姿勢が、彼を不利な立場に追いやったものと思われる。

ひー。
頭の中でいろいろぶつぶつ呟いてやり過ごそうと思っていたけれど、正直、怖い・・・。

怒鳴り合いなんか怖くない、冷静に見守ろう、という私の作り上げた私は、このへんでボチボチ崩壊しそうだった。

だって、やっぱりカリ上げパーマの農村丸出しオバちゃんが、狂気の目を剥き出しにして取り憑かれたように叫び狂う図って、理屈抜きで怖いんだよ。 なんていうか、私の動物としての本能が、逃げろって言ってた。

そろそろギブです。
下向いてぎゅーって目ェ瞑ってようかな・・・と思った頃合。

劣勢に立たされていた夫が、何か言った。
途端、ハナ子は一瞬、黙った。

そのときはもう、中国語をちゃんと聞こうという余裕は無かったので、私も何を話しているのかわからなかったけれど、その後の夫の発言で、なんとか話題に追いつくことが出来た。

;「簡単にわかる嘘をなんで吐くんだよ。 最初の手紙では、シドニーでさんざん世話になって感謝している、って書いてたよな? 虐待されたって言うなら、あれどういうつもりで書いたんだよ。」

もーお忘れの向きも多いと思うけれど、結婚式をめぐるトラブルが起きてから、ハナ子は私達に2通の手紙を寄越した。
そのうちの1通は、この私鬼嫁が、ハナ子シドニー滞在時に、いかに親切だったかを褒め称えるものだった。 詳細コレ過去記事
そして、2通目は私に対しての言葉は一切無い手紙だった

そしてこの1通目の、嫁を褒め称える言葉の書かれた手紙、結婚式キャンセルが確定した頃だったか、1通目の手紙だけでもいいから返してくれって言われたことがあったのだ。

なぜ、一度読んだ手紙、これからいかなる事態になろうとも特段訴訟などに発展しそうも無い内容の手紙を、わざわざ返せって言ってきたのだろうか。

なんとなく想像がつくような気はしていたが、確認はしていなかった。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおぅ!!!」

ハナ子は、夫が言ったことにはまるで答えないで、さらに大きな声を出し始めた。 この部屋は個室だけれど、部屋の外にも響き渡っているに違いない、エイヨー・・・

夫は、慌てず騒がず、カバンから、封筒を取り出した。
;「誤魔化しても無駄。 今回ばかりはきっちり話そうと思って、持って来たんだよ。」
それから夫は、「読むから聞いててね」と、石化していた従妹ちゃんに向かって言い、本当に朗読し始めてしまった。

;「えー・・・お前たちの結婚式のことについて、母ちゃんが嫁のことを酷く言ったとかいうのは、全くの嘘です。 シドニー滞在時、嫁は毎日毎日ご飯を作ってくれて、週末には教会用のケーキも焼いてくれて、とても美味しかった。 おかげでお母さんは太ってしまいました。って、これはどういうこと? 言う事が180度変わってないか・・・」
「エイヨォーゥ!!!」
「エイヨォーゥ!!!」
「エイヨォーゥ!!!」
 
まあ、そこで手紙を持ち出すことの是非は置いといて、だ。
ハナ子は、わざわざ自分が呼び出して同席させたハナ子側親族であるところの従妹ちゃんを前にして、自分が書いた手紙を曝される羽目になり、それを誤魔化すために大声を出した。 たぶん。

つまり、以前「手紙を返せ」って言ってきたのは、当初は嫁の悪口を言った、結婚式を邪魔しようとしたということを完全に否定し、自分は息子夫婦を好意的にとらえているという主張をしていたが、それでは関係改善することが出来なかったので、やっぱり嫁に苛められたのは事実だったって主張して、悪口を言ったけどそれは本当のことを言っていただけで自分は悪くない!というふうに方針転換したってことだったのね。

ナイス! ハナ子ストラテジー
グッジョブ


なんていうか、このへんの浅はかさが、始末に負えないながら、嫌いになりきれないところだったりする。 ああ、嫌いになりきれないけど、関わり合いにはなりたくないです、ハイ。

ところがここからが、また。
予想もつかない行動に出てくれるハナ子ちゃんなのでした・・・。
 


「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうきゅう」に続く。



先日中秋節を過ぎまして。
家族みんなで、月餅をいただきました。
香港の栄華の、卵黄入りの蓮あん。 ここのは本当に美味しいです。
北京に住んでたとき、「月餅はまずい」ってひとが多くて、そうかなあと納得行かないでいたんですが、月餅の本場は香港だとかで。
栄華餅店、奇華餅店あたりのはほんとに美味しいんです。
機会があればぜひぜひお試しください。
あと、ペニンシュラの月餅もいただきましたが、やっぱり高いホテル月餅も、庶民に愛されている老舗には叶いません。
もちろん、間違いの無いお味ではありました。 デザインが可愛いので、その点はやはり高級ホテルかも。  




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ダック鬼嫁日記90「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうなな」

2008-08-17 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
盆休みも終わりですね~
うち? うちは盆とか関係ないんですよ。
まあ、盆休みってどこ行くのも高くて混んでいるし、いいんですけど・・・
いや・・・
強がりですな。
休みがあったなら。
行きたい場所はそりゃあもうたくさんある!

                   



パパン。 どーしてまだ黙ってるわけ?
そういうのって、「穏やかな人柄」っつうのと、違うよね? 違うよね?
・・・と、思っていたら、彼はようやく言葉を発した。

「あのぅ・・・ここは職場なので、ケンカはやめてください・・・没有面子だから・・・お願い・・・」

えー・・・
そんだけー・・・

そんな小さな主張、こんだけヒートアップしているに届くわけ無いじゃない。 聞こえてもいないと思うよ。

案の定、がチラ見したものの、ハナ子の激しい攻撃に見舞われて応戦するうち、パパの主張は凄い勢いで無かったことになり、元通りのケンカが続行されたのであった。

パパン。 言いたいことは大きい声で言いましょう、って幼稚園で習わなかったのかな~?・・・などと、私がしょうもない脳内ナレーションで気持ち的にK1リングサイド的バトルをやり過ごすうち・・・

ガチャ、っと、扉が開いた。
つまりこの席は、個室なので、外の大部屋に続く扉が開いたわけ。

「お料理お持ちしました。」
わりときれいめな服務員さんが運んできた、ほっかほかの湯気が立っているお料理。 かなり山盛り、豆腐か何かの料理だったような気がするけどさすがにそこまでは憶えていない。

突然入ってきた第三者に、一瞬静かになったMY夫。
かまわず怒鳴り続けるハナ子。

怒鳴っている内容は、たいしたことではない。
もっとも、このへんになると、はっきりと聞き取れたとまでは言えない。 もともと中国語がそんなに出来るわけじゃない上に、服務員出現と、開け放たれたドアの向こうのざわめきが気になってしょーがなかったから・・・

ただ、ハナ子が、シドニーで嫁に虐待されたんだ、ごはんを貰えなかったんだ!!!と、繰り返していることだけはわかった。

料理を置くと、服務員さんは、ハナ子に向かって、「座ったらどうですか?」みたいなことを言っていた。 日本で言うところの「他のお客様のご迷惑になりますので」みたいな意味であるのか、それともただ、見るに見かねた気持ちをストレートに表現しているのか、よくはわからなかったけれど。

この時点で、夫は少し冷静になったというか、ハナ子に言い返すのをやめていた。

ところが。

ハナ子は。

第三者の出現で、ますますヒートアップして、「母ちゃんは被害者なんだエイヨォ!!!!!!」と、更なる大声で叫びだしてしまった。

;「虐待なんかされてないだろ!」

言い返す能力つまり中国語力を持たない妻が、言われ放題になったのが、夫が我慢できなかった理由だと思うんだけど。

彼もまた、言い返した。
さっきまでよりは抑えた声だけれど、しかし強い口調で。

服務員さんは、諦めたように去っていった。
また扉は閉じられ、戦いは続く・・・。

いつまで続いちゃうのかしら。
平行線だから、終わりが見えません。

止めるべき人→は、ただひたすら傍観者になっているし。

はて。

どうなんだ。


そうこうするうちに、またドアは開いた。
そりゃそうだ。
だって、お料理、どうやら中華のコースなんだもん。
品数多いわけよ。
その度に扉が開き、怒鳴り声はより明らかに外の世界に響き渡り・・・。

RPGで言えばバグ、ハマリだわね?
ゲーム続行不可能なエラー・・・。

永遠に続くのかい?・・・という勢いでゲンナリしてきた頃合。

再びパパは起動した。


パパは。

すっくと立ち上がり。

小さな声で

「面子が立たないから、ケンカしないで・・・」 

そんだけかよ。

またかよ。

もういいよ。

しかも。 ハナ子はまるっきり無視して見もしないで、ただの方だけを見て言うんだから、まったくもってどうかしている。 ハナ子に対しても、に対しても、「お前達、こんなところでよしなさい!」って一喝するのが筋ってもんではないか? 私はそう思う。

私はイライラした。

とても。

何故パパは、毅然とした態度を取れないばかりか、ハナ子とは目も合わせず、にばかり言うのか。

そういう態度はに悪いと思わないのだろうか。

ハナ子にも悪いと思わないのか?

この夫婦は、もうそういうことを言える状態ではない・・・って言い方も出来るのかもしれない。 そうやって、パパを庇う気持ちで居ようとしてきた気がする。

だけど、曲りなりに夫婦を三十年も続け、今も寝起きも共にしているのに、そんなのってありなのかな。

こんなところで、母親と怒鳴り合いをしている息子に対して、止せ!止めろ!って言わないって、ありなんですか。

私は何も言わず成り行きを見守っていた。 それは、この問題が、彼ら家族の問題で、そこに嫁である私が何をしたとかどうとか言われているのは、ただ表面的に何がしかの不満を述べるのに使われたに過ぎないと思うから。

けれども私の内心で、それまで懸命に深く考えないように努めていた、パパという人物に対する正直な気持ちが、酷く嫌な重圧のように込み上げて来た。

私は、色々な意味で、パパを嫌いだと認識したくなかったんだけど・・・。

やっぱり自分に嘘は吐けないか。 









「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうはち」に続く。




実は8月の夜が苦手なんです。
戦争を思い浮かべがちなんで。
別に体験者じゃないし、深く考えなければいいことだし・・・シドニーに住んでいたときはそれほど考えなかったんですけどね。
小学校低学年くらいまでに受けた、悲惨さを伝えんとする教育の賜物であるのか。
戦争に行った、じいさんから散々聞かされた(とは言え彼は孫娘にはかなりいやな部分をカットして聞かせてくれたはずなのですが)せいなのか。
想像もつかない、苦しみを味わった人々が、現実に居たのだよな・・・ってことを、ふとしたときに思ってしまうんです。
大人になった今は、この世のどこかには、今もそういう思いをしている人々がいるんだな、と考えるので、余計にダメ。
善人ぶるわけでなくて、そういうことが、そういう苦痛が存在することに、妙な恐怖を覚えてしまうんです。
そんな苦痛は本来あってはならないことだと、将来私の子供にも認識して欲しいと思います。



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ダック鬼嫁日記89「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうろく」

2008-08-11 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
オリンピック観てますか???
私はあまりイベントにはしゃぐ方じゃないんですが、色々話題には事欠かない中国開催で、興味深く見ています。
いろんな意味で、良いほうに向かって欲しいんですけどね。
張芸謀の開幕式はよかったですね~。
北京の街も、ああしてみたらきれいでした。
首都だもんね。

                   


正直なところ。
私は、我が夫とその母ハナ子の母子関係がイマイチよくわからない。 もっと言えば、パパも含むこの家族がどういう構図なのか理解が及ばないんだけど・・・それは置いておくとして、夫がハナ子をどう捉えているのかがわからない。
聞けば明らかに虐待だと思われる扱いを受けて育ち、それでも大学入学以降はそれなりに親しい付き合いを続けてきたという。 つまり、帰省したときにはまあ普通に和やかに(時々著しく和やかでないこともあったにせよ)過ごし、上海で暮らしていた頃にはハナ子が時々訪れ、シドニーまで親を招いた。
そのあたりがどうにも私にはよくわからない。

私自身、成長過程で親との問題が無かったわけではないし、両親の仲も含めて、外からは見え難い破綻や歪みが無かったわけでもない。 むしろ割合深刻なレベルの歪みを持ち続けてきた家庭で育ったと自分では思うのだけど・・・それにしても、不満や怒りを表現出来ないでいたことは、無かった。 幸いにして虐待とは無縁だったからだと思う。 一生相容れない、理解し合えない問題だとしても、怒る権利は常にあったから。 

母親が怖くて怒りも不満も表現できない家庭って、想像が出来ない。

大人になってから、きちんと母親に不満を述べたことがあるかと尋ねたら、もう三十に近くなってから、「子供の頃叩かれたことについては言えた」というだけで、学生の頃生活費やバイト代を奪われたことは言えず、叩かれたことについても、ハナ子が「そんなことはしていない、虐待なんて言うな!」と泣き叫んで終わりだったのだそうだ。

そんな親を許して連絡を取り合っていたこと自体、私にはわかりかねる。 男の子と女の子では、親に対する気持ちも違うし、生来の性格も異なるとは思うけれど、それにしても。 私はたぶん気が強いしあまりカッとなる感情的な性格でもない。 彼は感情的になり易い性格で、気弱なところもあるくせに凄く頑固だ。 感情的だけれど根に持たない、嫌なことはすぐに忘れる性格でもある。

すぐに忘れる上、親元を離れて経済的に自立するのが早かったせいもあるんだろう。 親は子供の人生にとっては脇役に過ぎないから、経済的自立を遂げれば、その重要度は急激に下がると思う。 平たく言えば義務の消滅と共に発言権を失うわけ。

そして親とのある意味での相互依存、子供は親に養われ、親は子供の人生を我が物のように見て口を出す(適切なアドバイスに留まれば素晴らしいけどそんな親子は多数派ではないように感じる今日この頃)という関係が無くなった後、我が夫に残っていたものは・・・とりあえず親孝行しとこうかな?という、世間様の価値観に迎合した思考。 

そら~、なんとなく親孝行な息子で居るほうが、親からのアタリ、親戚からの目、もろもろ心地良いだろうし。 無駄に摩擦を生じさせても疲れるだけだし。 若いときなんて大して稼ぎも無いから親孝行もタカが知れてるし。 親との関係性についてぶつぶつ考えるほどヒマでもないし。

マイルドに親孝行。
ファジーに良い息子。 

誰もそこに異議は唱えないわな。

でも。
だからと言って。

虐待されたことって、許せるんですか?

私はずーっと疑問だった。
そして、やっぱり夫は、心のどこかでずっと許してはいなかったのだろう、と私は思った。

これまで、ハナ子や義弟から嫌なことを言われて応戦することはあったけれど、夫の方から問題を持ち出したことは無かったし、向こうから持ち出されてゴタゴタしたところで、相手が矛を収めるというか曖昧に収束したらそれ以上は追わなかった。

それが、顔を合わせて、私もパパも同席してのこの日の話し合い。
彼はきちんと言いたいことを言うつもりらしかった。

良いと思うよ、と私は内心で呟いた。
母親との関係は、男の子(成人して随分経っているとしても)にとって、やはり大きいのだろうし、ここらで言いたいことを言って、スッキリしておくのって、大事だと思う。 相手に通じるとか通じないとかではなく、主張することが大事。 三十を過ぎた夫にとっては、大人になるための通過儀礼をし忘れてきたようなものだと思うから。

親の体力が加齢によってこれ以上落ちると、さすがに言いたいこともぶつけ辛くなっていくだろうし、近くに住んでいないから、これがラストチャンスかもしんない。

加油、MY夫。

気がかりなことと言えば・・・そこがパパの職場の食堂だってことだけなんだけど。

夫とハナ子の話は、「なんでくだらない嘘を吐くんだよ」「嘘なんか吐いていないエイヨ!」という感じで展開し、夫が何を言ってもただただ叫び散らすハナ子に釣られて、だんだんボルテージを上げていった。

埒あかねー・・・

そうは思ったが、何しろ中国語の激しめの怒鳴り合いである。 私の中国語力では、必死に聞いていても、トピックについていくだけで精一杯。 口を挟む余地はゼロなわけで。

加油! 加油! Myダーリン~・・・と、無責任な傍観者になっているしか、為す術は無かった。 ちなみに、このバトルは席順の関係上、この私めを挟む形で行われており、迫力満点のアリーナ最前列ってところ。 ダフ屋に売れるものなら売りたかったわよ。 

その間、一同がいかなる態度でいたかと言うと。

MYママン。 私以上に為す術も無く、ドン引いた様子で成り行きを見守っている。 ステージからは距離があったのが救いか。

従妹ちゃん。 見れば、あ~あ、って表情でうつむき加減、幾分にやにやしているような気もする。 やっぱりあっち側親戚でも、ハナ子がイロモノ系なのはバレバレなんだろう。 

そして。

パパ。

どーしてまたお部屋のインテリアに同化してるんですかッ!!!

パパは、うつむくでもなく、ただ、ただ、息を殺して、じーっと母子のケンカを見ていた。 パパの職場の食堂なのに。


いくらなんでも、ありえないだろう・・・と、思っていたら、ますますヒートアップしていく母子が、更に一段声を上げたところで、彼はようやく起動した・・・。






「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうなな」に続く。





BEIJING2008のロゴが、青地に白抜きで、SYDNEY2000とかぶって見えて、懐かしいような、あれから3大会経たんだなあって感慨深かったり。
感慨に耽る余裕のある生活はしてないんですけどね、ついつい。


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ダック鬼嫁日記88「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうご」

2008-08-10 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
実のところ、所用で真冬の南半球に行ってました。 もちろん古巣のシドニー。
シドニーは最高だけど、子連れショートステイはきっつーい!
我が子が、飛行機の中で奇跡のように寝てくれたことが救いでした。

                   


嘘なんか吐いてねーだろコラぁ!・・・みたいなことを、椅子を蹴って立ち上がった義弟は物凄い声で叫んだ。 それはもう、ここでフォントを変えるのも嫌になるくらいの大声。
夫は静かに話していたのに・・・義弟はキレキレであった。
義弟が叫ぶと、ハナ子は義弟の袖を掴み、もう言わないでいいからやめておくれ、母ちゃんのことはもういいから、などなど必死の様子。
いつまで続くんだその小芝居。
また同じこと・・・そう思ったんだけど。

夫が再び抑えた声で、「シドニーで虐待されたって言っていたけれど、おまえクリスマスの日に母ちゃんが一日中飯ももらえずひもじい思いをしたって言ってたよな? 俺はその日、母ちゃんと一緒に飯を食ったぞ。」と言った途端、義弟の様子が変わった。

義弟;「俺言ってない。」
言葉数は少なくそれだけ。 口調も呟くようで、先ほどまでの叫びの強烈さは全く無い。

この、クリスマス云々の話って言うのは、結婚式キャンセル事件の発端となった義弟発言のなかで出てきたこと。 その当時は、「かーちゃんが可哀想だっ!」とかって泣かんばかりに訴えていたと思うけど。

言って無い、言って無い、と繰り返しつつ、後ずさる義弟。
それを留めようと、ハナ子も立ち上がった。
やはりこの席順、義弟を閉じ込めるためのものだったらしい。

夫は更に続けて言った。
「嘘を吐くな。」
「事実はきちんと認めて、その上で不満なことでもなんでも話せばいい。」
「俺の嫁にどういう不満があるのか、正直な気持ちを話せ。 俺たちはそれを真面目に受け止めるつもりなんだから。」
「母ちゃんの嘘を守るために、オマエまで嘘吐きになることはないだろう。」

「母ちゃんは嘘なんて吐いてないエイヨォ!」

ハナ子がとうとう自ら吠え始めた。
夫はそれには構わず、義弟に向かって、「オマエ母ちゃんが、クリスマスの日、一日中食べ物を与えてもらわなかったって泣いてる、とか言ったな?」と続けた。

そしたら唐突に、義弟が走り出した。

夫の質問に答えるでもなく、言い返すでもなく無意味なことを叫ぶでもなく、必死で止めようとするハナ子を力で振り切って、ダアァーッ!!!と、ドアに向かって一目散。

あらま。

逃げたね、奴。

その態度こそが、義弟がハナ子の嘘に気がついちゃってる、ということを表現していた。
気がついているんなら、正直に言えばいいのに。
その上で、もっと情に訴えるようなことを言えばいいのに。 母ちゃんだって可哀相だよ~とか。 嫁と言葉が通じないからつい言いすぎちゃったんだよ、とか。
もちろんハナ子の言ったことや態度は、言いすぎちゃったレベルでは無いんだけど。 でも実際のところ、嫁に言葉が通じないから、ついつい嫁の人間性を無視しちゃった、むしろ言葉の通じない嫁に感情があるなんて思わなかった・・・みたいな無神経は確かにあったんだろう。 だからそのへんを上手いこと表現して、「母ちゃんに悪意はなかったんだ」ってところで落として、を言い包めちゃえばいいのに。 私ならそうするな。

仮にそうされたところで、一回や二回ならともかく、「シドニーで虐待された」を何度も何度も繰り返し親戚中に言い放題してくれたことは忘れられないとは思うけど・・・。 それはこっちの事情であるし・・・義弟が腹を割って話してくれれば、夫も私もむげには出来ないと思うけど。

とにかく義弟は逃げた。

ハナ子はほんの一瞬、追う姿勢を見せ、義弟が物凄い勢いで走り去っていくのを確認してから諦めたらしかった。 
 
どうするどうなる。
騒ぎ中断か?・・・と、思いきや。

;「かあちゃん、落ち着いて話そうか。」

売られたケンカは買い占めるものの、自分から売りに行くことは滅多に無い我が夫。 このときばかりは、流れでなあなあに・・・って線は完全に封じるつもりであるらしかった。

まだ行くか・・・と内心思ったものの、この時点では私にも余裕があったのだ。




「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうろく」に続く。





んで、最大の収穫は・・・カンペールの靴!!! 履きやすくて大好きです! 日本で買うとお高いけど、シドニーQVBのセールで買うと半値以下なのです! デューティーフリーよりも素敵だった。そして日本でも話題のbillsで「世界一美味しい朝食」リコッタパンケーキも食べれたし。 お味は、美味しいけど、ふーん、そっかーって感じでしたが・・・。
ともかく充電してきました。 やっぱり好き好きオーストラリア!



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ダック鬼嫁日記87「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうよん」

2008-07-26 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
暑いけど冷房入れると寒い・・・
冷え性には拷問みたいな季節です。
子供がおなかに居て、どんなに冷房効かせても暑かった去年が懐かしい~。
いや、妊娠ってキツイから戻りたくはないですが。
                   


なんでそうなる???・・・と、夫が言いかけた瞬間。
何を思ったのか、義弟は座った。 どすん。

え。
ケンカは?
ケンカはどうしたんですかー?

拍子抜けしたと言えばいいのか・・・夫と義弟の激しい言い争いと、それに続くハナ子のパフォーマンス、あまりと言えばあまりな家族劇場を唐突に中断させた義弟の態度には、どういうリアクションを取ればいいのか見当もつかなかった。

見渡せば、従妹ちゃんは目を逸らすようにして黙っている。 MY母はあまりの展開に驚きを隠しきれない様子。 

義弟はどすんと座っていて、それを見たハナ子も着席しようとしていた。

パパは・・・騒ぎの間中、観葉植物よろしく気配を殺していたんだけど、突然口を開いた。

「気を取り直して乾杯しましょう。」 

はい???
何ソレ。

一体どういう・・・

私の価値観では理解不能なパパのリアクション。
いや・・・事なかれ主義が必ずしも悪いものではないことくらい承知しているけれども、ここでそれはどうなんだ。 一家のお父さんとして、ここはいっちょ、何か言うべきではないだろうか。 既にコトが起きてしまっている現場を無視して「何も起こらなかった、そうですよね皆さん」って態度に出るのは無理がないだろうか? そういう現実無視の黒いものも白的態度って何かを想起させる。 

夫はどういう態度に出るかなあと見守っていたらば。

彼もまた、あっさりと着席した。
私はそのことに軽く失望した。
周囲が無かったことにしましょうって方に向かっている中、自分だけ騒ぐのは難しいし、騒ぐこと事態はマナーの悪い迷惑なことでもあるから、なお言いたいことを言いづらい、と思う。
でも、夫が夫実家の人々に倣うことは、彼もまた事なかれで建前主義な家族の一員なんだなあという風に見えて、私は不満だったのだ。

ちょうどそのとき、前菜が運ばれてきた。
前菜を前に、ものすごく気まずくて不自然な乾杯が交わされてしまい・・・

私何やってんだろー・・・と、思いっきり複雑な気持ちになってしまった。

なんていうか・・・結婚して、嫁姑問題の当事者になってしまったこと、現実に今後の人生で考えなきゃならないことが山積みであること。 親を頼れないのはいいとして、親の老後寄りかかられてもキツイ。 ストレスを最小に押さえて全てに向き合ってこの結婚を継続するには、要するにお金が最も有効な手段になるだろうから、よく考えてしっかり生きていかなきゃならないこと。 ボケボケだらだら遊んでいるヒマなんて無いし、計画的に何か学ぶとか資格を取るとか、もっとガンバラなきゃ感の絶え間ない人生って、私のように温い育ちの人間には日々息があがってるみたいなきっつい感じなんだけど・・・。

そういう諸々のことの根底にあるのが、本音も言えない事なかれ義実家であり、表面的な平和?のためにはハナ子の暴走も無かったことにする無茶だということが辛い。 夫がそっちに与しているならそれがなによりキツイ。

あーやだやだやだやだやだ。

・・・と、思ったところで。
私の夫は、再び静かに口を開いた。

;「ケンカをすることを目的として来たわけじゃないし、むしろ最終的には実家のみんなと仲直りをしたいと思っているんだけど。 少し冷静に話をしようか。」

夫の沈黙と迎合が不満だったのだから、この発言にはYES!!!ってとこだけど、実際には、なんだか妙な緊張感に包まれて、私の願い通りの夫の切り込みを手放しで喜ぶでもなかった。

夫の次の発言を、一同は沈黙したまま待っていた。

;「母ちゃんが、俺達に何か不満なことや言いたいことがあるんなら、それを聞く気はあるんだよ。 でも、嘘はダメだ。

そう。
全ては無茶な嘘から話がおかしくなったのだ。

ヘンな嘘なんてつかないで、何か不満なら正直に言えば、こういうこじれかたはしていなかったのに。

嘘、という言葉に反応したのは、義弟だった。








「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうご」に続く。





ちょこっと短いですが今回はこれで~。
気候のためか、子供が夜中にぴよぴよ起きるんです・・・。
それでも我が子は可愛いけどね。


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