車の停まる音を聞いて、パパ、ハナ子妹、ハナ子妹の夫、そしてハナ子の順に、家から出て門の外まで来てくれた。
先に出てきたハナ子妹夫婦に挨拶をする。が、彼らは私のことは完全無視。 ハナ子妹は、普段は過剰なまでにフレンドリーなひとなので、これはわざとだったと確信している。 夫と運転者であるいとこに話しかけている。 別にいいけど感じ悪いなあ・・・
そして数ヶ月ぶりのハナ子との対面。
私はとてもとてもとてもイヤだったが、ハナ子の顔をまっすぐに見た。
・・・よかった。今日の刈り上げはそんなに激しくないみたい。 会うたびに激しいフォームを描いていくので、次はどうなることかと期待、いえ、心配していたの。 服装はね、春節だからという理由でどこまでも真っ赤真っ赤真っ赤真っ赤ァ!!!だったけどね
じゃなくて。
ええと。
私が先に口を開いた。
私:(中国語で)「ママ、ニンハオ。 新年明けましておめでとう。」
;「おめでとう、おめでとう。 元気だったかい? ○×△&%!!」
最後のところが聞き取れなかった。
夫が訳をささやく。
「昨日はおまえの夢を見たんだよ、って言っている。」
私を殺す夢ですか?・・・と、喉元まで出かかった。 中国語で(中国語的に合ってるかどうかは知らんけど)。
だって寒すぎる。 想像力をたくましくしてみていただきたい。
中国の農村→ゴミだらけの荒野(でも道路だけは日本の田舎並にご立派)→ぽつんと建ってる一軒家→中華風の門が開いて、中庭の洗濯物とかが見えている→立ち尽くすボサボサおばちゃんパーマのハナ子が→面の皮一枚の笑顔で→「おまえの夢を、見たんだよ」、と。
ホラーか・・・
寒くなったので、私は「営業用スマイル&中国語わからないのよゴメンねモード」をセット。 あいまいに笑って誤魔化すひととき。
何故か一行は、外婆の住まうハナ子弟宅(道路を挟んで向かい側)ではなく、ハナ子妹宅へ入っていく。 まあ親戚宅に立ち寄るのは普通なんだけど、このときは急に
「今日これから行きます・・・」だった関係で、時間も押しており、出来れば外婆に挨拶をしたらスグ行きたいんですけど。
夫も、そのように申し出ていた。
ところが、ハナ子&ハナ子妹は
「外婆が今ここに向かっているから」
と主張。
若い私たちがスタスタスタスタ・・・と歩いて行く方が速いし、外婆に対してもその方が失礼じゃないと思うんだけれど。 どうせハナ子は、「長男と日本人嫁が自発的に外婆に会いに行った」という状況がイヤなのだ。
まあ、もう向かっているというのでやむを得ず待つ。
ハナ子妹の家に入ると、何故か夫は家の奥へと案内されてしまった。 というよりも、ハナ子に連行されてしまった。
私がどうしたものかと玄関に一番近い部屋に立ち止まっていると、先ほど私をさっくり無視したハナ子妹が私に話しかけてくる。 彼女の話す普通語は、ハナ子に輪をかけて聞き取りにくい言葉なのだけれど、なんとか大意は理解できた。
ハナ子妹:「ねえアンタ、ここんちは気に入ったかい? 奥まで行って見て来なさい。 今晩はここに泊まっていけばいいのよ。 浦江にも泊まりなさい。」
ハナ子妹は、私の反応がよくないのを見て取ると、何度かゆっくりと「浦江に、泊まりなさい」と繰り返した。 私はもちろん、少しもわからないという表情のままにしておいた。
だって、ハナ子妹は先ほどのハナ子同様、顔の皮だけで笑って、目はちっとも笑っていないのだ。 事情がどうあれ、そんな風に宿泊を促されても困る。
そうすると彼女は、大声で
「この子、中国語全然わからないのよ!!!」
と叫び、私を置いて家の奥に消えていった。
残念、少しはわかる。
でも、たとえ一言もわからなかったところで、そんなこと文句を言われる筋合いではないぞ・・・。 「中国語を勉強するように促す」ことが出来るのさえ、私の夫だけだ。 また、私個人の興味、他ならぬ私自身のためであるってことを別にすれば、私が中国語を勉強するのは「夫のため」以外の何ものでもない。
ともかく、私はひとりぽつんと取り残され、やがてそこに外婆がやってきた。
先ほどまでハナ子たちと一緒に居たハナ子妹の夫が一緒に来たところをみると、外婆は、家の前の道路あたりでこちらがわに引き渡されたか、或いはそこまではひとりで来たらしい。 ハナ子弟宅の人間は来なかった。
ぞろぞろぞろぞろと外婆の周りに集まってくる一同。
外婆は先ず私の夫の手を握り締め、何か言った。
;「外婆! 新年快楽新年快楽!」
と笑顔で応じる夫。
次は私の番。
外婆の発言は少しもわからなかったが、夫にきいても「俺にもわからない、まあ新年おめでとうって言っているはず」というほどの答えしか返ってこないはずなので、敢えてきかずに夫の行動に倣う。
はいはいおめでとう、ばーちゃん。
外婆は、私の手に赤い小さな袋を握らせた。
どうやらお年玉・・・?
「いや、いいよいいよ外婆。 自分で遣いなさいよ~」
と、とりあえず日本語で口走りながら(中国語で言ったところで私の中国語なんて外婆には通じないので)、夫の顔を見る私。
;「受け取ってあげて。 外婆、お金遣うところなんかないんだから、受け取った方がよろこぶから」
ということなので、受け取って、お礼を言う私。
シエシエ、って。
しばし、外婆とおしゃべり。
話は噛み合ってなかったとは思うけれど、それはいいのだ。
それから、いよいよパパ&ハナ子を乗せて、義鳥に出発。
一抹の不安はあったが、とりあえず単純な我が夫は、パパと一緒なのでとても嬉しそうだった。
「旧正月はハナ子の音頭で乾杯 そのじゅうに」へ続く。
人気ブログランキング
ありがとうございます。
ここだけの話ですが、ぶっちゃけ、もう少しランキングあがるといいなぁって思ったり・・・
㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥
気が向いたらコメントお願いします。
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そして数ヶ月ぶりのハナ子との対面。
私はとてもとてもとてもイヤだったが、ハナ子の顔をまっすぐに見た。
・・・よかった。今日の刈り上げはそんなに激しくないみたい。 会うたびに激しいフォームを描いていくので、次はどうなることかと期待、いえ、心配していたの。 服装はね、春節だからという理由でどこまでも真っ赤真っ赤真っ赤真っ赤ァ!!!だったけどね

じゃなくて。
ええと。
私が先に口を開いた。
私:(中国語で)「ママ、ニンハオ。 新年明けましておめでとう。」

最後のところが聞き取れなかった。
夫が訳をささやく。
「昨日はおまえの夢を見たんだよ、って言っている。」
私を殺す夢ですか?・・・と、喉元まで出かかった。 中国語で(中国語的に合ってるかどうかは知らんけど)。
だって寒すぎる。 想像力をたくましくしてみていただきたい。
中国の農村→ゴミだらけの荒野(でも道路だけは日本の田舎並にご立派)→ぽつんと建ってる一軒家→中華風の門が開いて、中庭の洗濯物とかが見えている→立ち尽くすボサボサおばちゃんパーマのハナ子が→面の皮一枚の笑顔で→「おまえの夢を、見たんだよ」、と。
ホラーか・・・
寒くなったので、私は「営業用スマイル&中国語わからないのよゴメンねモード」をセット。 あいまいに笑って誤魔化すひととき。
何故か一行は、外婆の住まうハナ子弟宅(道路を挟んで向かい側)ではなく、ハナ子妹宅へ入っていく。 まあ親戚宅に立ち寄るのは普通なんだけど、このときは急に

夫も、そのように申し出ていた。
ところが、ハナ子&ハナ子妹は
「外婆が今ここに向かっているから」
と主張。
若い私たちがスタスタスタスタ・・・と歩いて行く方が速いし、外婆に対してもその方が失礼じゃないと思うんだけれど。 どうせハナ子は、「長男と日本人嫁が自発的に外婆に会いに行った」という状況がイヤなのだ。
まあ、もう向かっているというのでやむを得ず待つ。
ハナ子妹の家に入ると、何故か夫は家の奥へと案内されてしまった。 というよりも、ハナ子に連行されてしまった。
私がどうしたものかと玄関に一番近い部屋に立ち止まっていると、先ほど私をさっくり無視したハナ子妹が私に話しかけてくる。 彼女の話す普通語は、ハナ子に輪をかけて聞き取りにくい言葉なのだけれど、なんとか大意は理解できた。
ハナ子妹:「ねえアンタ、ここんちは気に入ったかい? 奥まで行って見て来なさい。 今晩はここに泊まっていけばいいのよ。 浦江にも泊まりなさい。」
ハナ子妹は、私の反応がよくないのを見て取ると、何度かゆっくりと「浦江に、泊まりなさい」と繰り返した。 私はもちろん、少しもわからないという表情のままにしておいた。
だって、ハナ子妹は先ほどのハナ子同様、顔の皮だけで笑って、目はちっとも笑っていないのだ。 事情がどうあれ、そんな風に宿泊を促されても困る。
そうすると彼女は、大声で
「この子、中国語全然わからないのよ!!!」
と叫び、私を置いて家の奥に消えていった。
残念、少しはわかる。
でも、たとえ一言もわからなかったところで、そんなこと文句を言われる筋合いではないぞ・・・。 「中国語を勉強するように促す」ことが出来るのさえ、私の夫だけだ。 また、私個人の興味、他ならぬ私自身のためであるってことを別にすれば、私が中国語を勉強するのは「夫のため」以外の何ものでもない。
ともかく、私はひとりぽつんと取り残され、やがてそこに外婆がやってきた。
先ほどまでハナ子たちと一緒に居たハナ子妹の夫が一緒に来たところをみると、外婆は、家の前の道路あたりでこちらがわに引き渡されたか、或いはそこまではひとりで来たらしい。 ハナ子弟宅の人間は来なかった。
ぞろぞろぞろぞろと外婆の周りに集まってくる一同。
外婆は先ず私の夫の手を握り締め、何か言った。

と笑顔で応じる夫。
次は私の番。
外婆の発言は少しもわからなかったが、夫にきいても「俺にもわからない、まあ新年おめでとうって言っているはず」というほどの答えしか返ってこないはずなので、敢えてきかずに夫の行動に倣う。
はいはいおめでとう、ばーちゃん。
外婆は、私の手に赤い小さな袋を握らせた。
どうやらお年玉・・・?
「いや、いいよいいよ外婆。 自分で遣いなさいよ~」
と、とりあえず日本語で口走りながら(中国語で言ったところで私の中国語なんて外婆には通じないので)、夫の顔を見る私。

ということなので、受け取って、お礼を言う私。
シエシエ、って。
しばし、外婆とおしゃべり。
話は噛み合ってなかったとは思うけれど、それはいいのだ。
それから、いよいよパパ&ハナ子を乗せて、義鳥に出発。
一抹の不安はあったが、とりあえず単純な我が夫は、パパと一緒なのでとても嬉しそうだった。
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しかし、バリバリ方言は辛いですよね。姑実家の人間はこちらの言うことはわかるものの、方言がきつすぎて聞き取れません。そんな時、中国語が話せる自分が恨めしい…。熱烈な好意とますますスピードアップする方言に対応不可能になっちまうんですもの。(ノД`)
結婚当初はまじめに聞き取ろうとしていたんですが、最近は無理はしない!というわがまま嫁になり始めているので、聞いているフリ。時々『わかってる?』という突込みには閉口しますが(笑)。
でもなんか
ハナ子実家エリア→向こうの言うことがわからん。わかっても相当に聞きづらい。 でも向こうは私の言うことはわかる。
パパ実家エリア→向こうの言うことは私にはわかりやすいのに、向こうは私の言うことがわからない。
という傾向にはあるみたいです。
いずれにしても、若い子は幼少期からしっかりした普通語を仕込まれるみたいで、年齢が下がれば下がるだけ、言語的には意思疎通しやすくなります。
それにしても、夫以外のヒトに対しては、「中国語を覚える義務も義理も無い!」って思ってる私は駄目なんでしょうか。
いえ、学びたい気持ちはあるし、相手によっては「もっと交流できたらいいな」とは思うんですけど。
母語が違うことを責められる謂れはございませんよ、って強く思うことがあるんです・・・
外国語って所だけでも『???』な点が多いのに、方言までプラスされちゃうとキツイなぁ。
ハナ子の刈り上げめっちゃ興味アリ。
そして、ハナ子の夢も興味アリ。
って、どちらも知っちゃったらホント寝れなくなっちゃうかも・・・(((;゜Д゜)))
だって本当にブラクラみたいだもん。
私のPCだけならともかく、ここを見ているひとのPCまでイカレたらどうしましょ。
中国の方言って、日本の方言の比じゃないのよ。 もう別言語・・・理解不能もしょうがない。