結婚式をキャンセルするという事態になって以降、夫は本当によく私を庇い、弁護してくれたと思う。 もちろんそれは、ハナ子があまりにもあからさまな嘘を吐いたがために、私の味方をせざるを得なかった(さもなきゃ最終的には別れていたと思う)んだろうけれど、でも、やはりありがたいことだ。
ハナ子ってとんでもない奴で、
とハナ子がそもそもあまり仲の良い母子ではなかったとしても、親に冷たくするのは胸の痛いことではある。
夫は、これまでハナ子側の叔父に幾度と無く説明してきたように、ハナ子のとった行動を説明し、更にこう付け加えた。
「別に関係を切ろうと思うわけじゃないけれど、こちらから折れようとも思わない。 そうしたところで母は感謝したり反省したりはしないし、親しくしていればこれからもこういうことが起きるから。 過ぎたことを蒸し返したりはしないけれど、歩み寄るのは誰のためにもならない。」
叔母にしても、ハナ子に再三電話で訴えられて、やむなく「一応一言言っておこうかなあ」くらいの気持ちだったと見える。 わかったわ、と言うとそれきりその話はしなかったし、私に対しても変わらず優しかった。
年が明けて、3時くらいまでは飲み食いしながらお喋りをしていた。
言語が異なるのが信じられないくらい、くだらない話で盛り上がってみたり・・・あまりにもくだらないので書くのが憚られるのだけれど(だから微妙に伏せてみる)、パパ実家の村名を漢字表記し、それを日本語読みすると、ちょっと恥ずかしい言葉になる。 ちなみに中国語の「村」は「鎮」ね。 つまり、日本で言うところの「山田村」は「山田鎮」になる。 あとは想像にお任せ。
その話を叔母にすると、涙を流して笑った。 笑い上戸だったらしい。
そんなこんなで、無事、年が明けて。
翌日に備えてホテルに帰って眠った。
翌朝、深夜まで遊んでいたにしてはずいぶん早く起きて、もう一度2叔父の家へ。
そこから車で村へ移動。
パパの弟妹のうち、2叔父、4叔母、5叔母の家族が義鳥市内に住んでいるんだけれど、その全員が元日に村まで移動。
昼前には、おばあちゃんおじいちゃんのお墓にいた。
お墓は、村のはずれにある。 少し小高い丘になっていて、細い道を抜けて上っていかなければならない。 このときは雪が無かったので、ずいぶん楽だった。
中国の、旧正月のお墓参りは凄まじい。
お線香をあげたり、手を合わせたりという、日本と同様のことが行われた後、男性数名を残してみんながお墓の前から撤退、少し離れたところに避難する。 なんでかというと・・・
爆竹!!!
年明け前から、街の至るところで爆竹の音はしていたけれど、墓場でこれをやるとは予想外だった。
「ご先祖様に聞こえるように~」
と、みんなニコニコしている。
周辺の、他家のお墓からは既に派手な音がどんどんぱんぱんぱらぱらり~・・・と、鳴り響いている。
「我が家も負けないように~」
関係者一堂の中で、そうした男らしい作業担当の1叔父とその息子ワイワイが
「行くよ~みんな避難してるよね~」
と、掛け声をかけ。
点火!
ずばばばばばあ~ん!!!!!!
ぎゃー。
すっげえ音。
ていうか。
私;「打ち上げ爆竹・・・?」
;「ボクの国ではポピュラーです・・・」
ああそう。
なんでもいいから。
はよ終われー!!!
と、心の中で叫ぶ私をよそに、用意された各種爆竹が無くなるまでどんどんぱりぱりは続いた。
正直、爆竹は苦手な私。
中国に住む日本人でも、「あの音を自分で鳴らす快感に目覚めました」ってひとがいるけれど、私は慣れそうにない。
思いっきりバンバカ鳴らした後、親族の皆様はすっきり晴れやかそうな表情に。
「おばあちゃんにも届いたね、今の♪」
と、夫も嬉しそう。
あれか。
日本人における除夜の鐘?
行く年来る年?
まあ皆が嬉しいならよかった、私も嬉しい。
そしてようやく待ちに待った「新年のご馳走」。
以前遊びに来たときは、「ガイジン嫁さま歓迎」という感じで外食だったのだけれど、今回は各家庭に毎日お招き。
宿泊は、村では2叔父宅へ。 前回は市内のホテルに泊まりっぱなしだったので、なんだか身内扱いされたようで大変嬉しい。
元日の宴は、1叔父の家で催された。
長男であるパパが村にいないため、次男宅で・・・ということらしい。
叔父叔母の村での住居(市内組には別荘扱い)は、1叔母を除けば皆徒歩2分圏内にある。 つまり叔母たちはみ~んな村内に嫁いだということ。 最初に会ったとき1叔母が、「こんなに遠いところにお嫁に来てくれて、ありがとう」と言ってくれたのにえらく感動した私なのだが、考えてみれば、まあ。村内結婚の対極っちゃ対極よね。
1叔父宅に向かうとき、私は緊張していた。
何故か。
それは犬肉・・・。
気配りの人・2叔父は「食べなくていいよ」と、勧めないどころかブツを食卓から下げてくれたけれど、年明けちゃったし大勢いるし、食卓に上らないはずはない。
無理強いなんて絶対されない自信はあるので、食べなきゃ食べないでOKなのだが。
牛豚食って、犬はイヤ・・・ってのはちょっと引っかかる私。
積極的には食べないけれど、食卓に在ったら悩む。
どうするかなぁ~・・・と葛藤しつつ向かった1叔父宅。
出迎えてくれたのは美人のシェン。
「ねえさん、いらっしゃい!」
と彼女が胸に抱きかかえているのは。
仔犬。
推定生後1ヶ月。
食うのか!すごいぞ中国!・・・と思いきやそんなはずも無く愛玩用。
入り口のところでキッチリ仔犬と遊んでしまい、もはや犬食なんて不可能に。
今考えても、やはり犬なんて食べないでおいてヨカッタ・・・と思います、ハイ。
「旧正月はハナ子の音頭で乾杯 そのなな」へ続く。
順位が上がることに対するコダワリはあっさりと失せたのですが、
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下がるとなんだかショック! 数字って怖い。
ともあれありがとうございます。
㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥
気が向いたらコメントお願いします。
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叔母にしても、ハナ子に再三電話で訴えられて、やむなく「一応一言言っておこうかなあ」くらいの気持ちだったと見える。 わかったわ、と言うとそれきりその話はしなかったし、私に対しても変わらず優しかった。
年が明けて、3時くらいまでは飲み食いしながらお喋りをしていた。
言語が異なるのが信じられないくらい、くだらない話で盛り上がってみたり・・・あまりにもくだらないので書くのが憚られるのだけれど(だから微妙に伏せてみる)、パパ実家の村名を漢字表記し、それを日本語読みすると、ちょっと恥ずかしい言葉になる。 ちなみに中国語の「村」は「鎮」ね。 つまり、日本で言うところの「山田村」は「山田鎮」になる。 あとは想像にお任せ。
その話を叔母にすると、涙を流して笑った。 笑い上戸だったらしい。
そんなこんなで、無事、年が明けて。
翌日に備えてホテルに帰って眠った。
翌朝、深夜まで遊んでいたにしてはずいぶん早く起きて、もう一度2叔父の家へ。
そこから車で村へ移動。
パパの弟妹のうち、2叔父、4叔母、5叔母の家族が義鳥市内に住んでいるんだけれど、その全員が元日に村まで移動。
昼前には、おばあちゃんおじいちゃんのお墓にいた。
お墓は、村のはずれにある。 少し小高い丘になっていて、細い道を抜けて上っていかなければならない。 このときは雪が無かったので、ずいぶん楽だった。
中国の、旧正月のお墓参りは凄まじい。
お線香をあげたり、手を合わせたりという、日本と同様のことが行われた後、男性数名を残してみんながお墓の前から撤退、少し離れたところに避難する。 なんでかというと・・・
爆竹!!!
年明け前から、街の至るところで爆竹の音はしていたけれど、墓場でこれをやるとは予想外だった。
「ご先祖様に聞こえるように~」
と、みんなニコニコしている。
周辺の、他家のお墓からは既に派手な音がどんどんぱんぱんぱらぱらり~・・・と、鳴り響いている。
「我が家も負けないように~」
関係者一堂の中で、そうした男らしい作業担当の1叔父とその息子ワイワイが
「行くよ~みんな避難してるよね~」
と、掛け声をかけ。
点火!
ずばばばばばあ~ん!!!!!!
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すっげえ音。
ていうか。
私;「打ち上げ爆竹・・・?」

ああそう。
なんでもいいから。
はよ終われー!!!
と、心の中で叫ぶ私をよそに、用意された各種爆竹が無くなるまでどんどんぱりぱりは続いた。
正直、爆竹は苦手な私。
中国に住む日本人でも、「あの音を自分で鳴らす快感に目覚めました」ってひとがいるけれど、私は慣れそうにない。
思いっきりバンバカ鳴らした後、親族の皆様はすっきり晴れやかそうな表情に。
「おばあちゃんにも届いたね、今の♪」
と、夫も嬉しそう。
あれか。
日本人における除夜の鐘?
行く年来る年?
まあ皆が嬉しいならよかった、私も嬉しい。
そしてようやく待ちに待った「新年のご馳走」。
以前遊びに来たときは、「ガイジン嫁さま歓迎」という感じで外食だったのだけれど、今回は各家庭に毎日お招き。
宿泊は、村では2叔父宅へ。 前回は市内のホテルに泊まりっぱなしだったので、なんだか身内扱いされたようで大変嬉しい。
元日の宴は、1叔父の家で催された。
長男であるパパが村にいないため、次男宅で・・・ということらしい。
叔父叔母の村での住居(市内組には別荘扱い)は、1叔母を除けば皆徒歩2分圏内にある。 つまり叔母たちはみ~んな村内に嫁いだということ。 最初に会ったとき1叔母が、「こんなに遠いところにお嫁に来てくれて、ありがとう」と言ってくれたのにえらく感動した私なのだが、考えてみれば、まあ。村内結婚の対極っちゃ対極よね。
1叔父宅に向かうとき、私は緊張していた。
何故か。
それは犬肉・・・。
気配りの人・2叔父は「食べなくていいよ」と、勧めないどころかブツを食卓から下げてくれたけれど、年明けちゃったし大勢いるし、食卓に上らないはずはない。
無理強いなんて絶対されない自信はあるので、食べなきゃ食べないでOKなのだが。
牛豚食って、犬はイヤ・・・ってのはちょっと引っかかる私。
積極的には食べないけれど、食卓に在ったら悩む。
どうするかなぁ~・・・と葛藤しつつ向かった1叔父宅。
出迎えてくれたのは美人のシェン。
「ねえさん、いらっしゃい!」
と彼女が胸に抱きかかえているのは。
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