存在の不思議、無常の力

キャリアコンサルタント、田中道博のブログです。
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マナーっていうけれど

2013年06月26日 | たわいない話
先日「喫煙」のことについて触れました。「喫煙者は採用しない」という話題とともにお金や時間のことも。

すると何名かの方から「あの煙自体が…」や「臭い」「受動喫煙反対!」などの角度からのご指摘をいただきました。

考えてみますと喫煙者にとっては受難の時代と言えます。上記以外にも「ポイ捨てするのではないか?」と白い目で見られたりもします。

自己管理の甘さや根性なし…などと責められます。また、以前に別のところで書いたのですが、こんな見方も。

それは、大学の講義での教授のお話ですが、当時1本約10円。「このたった10円の煙草を吸って何がかっこいい?」という論調です。

当時、刑事ドラマでは必ず煙草を吸うシーンがありました。石原軍団のイケメン達は皆吸います。例えばこんなことに憧れて少年は煙草を吸い始めたのです。

そうです。吸い始めはほとんど「かっこつけ」なのです。

そして抜け出せなくなる。

なんとかっこわるいことでしょう!

人に迷惑を掛けた上にかっこわるい。
喫煙者は気づいているのでしょうか?

昨今はこんなシーンも。ビルの裏口に追いやられ、かっこわるい連中が群れ、かっこわるい行為をしているのです。

マナー違反や迷惑という見方もありますが、ある意味乳離れしていない大人がチューチュー何かを吸っている様なのです。あーかっこわる!

さぁ!反論をどうぞ!

※以上は私個人の見解であり、私が所属する団体等の意見を代表するものではありません。

ただ一人のために

2013年06月26日 | キャリア
今日は結構しっかり雨が降っています。

今朝は雨音で目が覚め、なぜか小林麻美の「雨音はショパンの調べ」(松任谷由実 日本語詞)が頭を巡っています。

私が高校2年生のときに流行った曲で、その後多くのアーティストがカバーしている名曲です。

哀しく淋しい恋の歌。その詩的な表現と美しいメロディ、気怠さを感じる歌唱がマッチしていてずっと心に残っています。

時を前後して、やはりショパンが登場する映画がありました。

大林宣彦監督の尾道三部作のひとつ「さびしんぼう」(富田靖子 主演)です。

多感な頃の私はこの映画に感動を覚えました。詳しいストーリーには触れませんが、心を捉えたポイントは「時間軸の処理」です。

「世代を超えた『思い』の共鳴」が尾道の美しい町並みとともに表現されていてすばらしい映画だと思います。

ここで改めて思うことは、かのフレデリック・ショパンの魅力。数々の悲しみや淋しさを、溢れる才能で表現した希代の天才といえます。

先の大林宣彦監督は「人を愛することは淋しいことだ」という感性を「さびしんぼう」で表現しました。松任谷由実の美しい歌詞、そしてショパンの作品全体に流れる哀感。すべて共通項があると感じます。

ショパンの言葉を紹介します。リストとの違いを自ら語ったもの。
「彼は何千人もの人に聴かせる様に弾くが、私はただ一人の人に聴かせるために弾く」

自分も目の前にいるただ一人のために何が出来るか。
そのように考える朝です。