存在の不思議、無常の力

キャリアコンサルタント、田中道博のブログです。
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「現場実習」は明日まで

2013年06月13日 | 日記
二男は養護学校に通っています。現在高等部3年生。小学部からお世話になり12年目。早くも干支が一回りです。

この間ほんとうに様々なことがありました。彼にとっての曾祖母や祖父が亡くなり、父(この私)も期間の半分は単身赴任で家にいませんでした。

そんな彼も、いよいよ就職を意識する時期。

「就職」といっても知的障害のある彼の選択肢は限られていて、例えば普段私が支援させていただいている方々とは異次元の世界です。

明日までの2週間、「現場実習」先としてお世話になっているのは、障害福祉サービス事業を行う社会福祉法人です。

明日が最終日。今日帰宅したところ、ずいぶんと慣れてきたようで楽しそうな様子。かなり心配していましたがホッとしているところです。

自宅から徒歩で最寄駅へ往復しての電車通勤。重度の知的障害を持ち体力的にも劣る彼には相当のチャレンジでした。

随分と成長していることを今日実感。明日の最終日が名残惜しいようでもあります。

親としても、せっかくのご縁をいただいたこの場所で、来春以降もお世話になることができればと念じています。

知的障害があるとは言っても思春期。最近は授業参観へも「来るな!」という彼ですが、そんな彼から今日は思いもよらぬ発言がありました。

「卒業式にだけは来てほしい。」

もちろん!行かせていただくとも!

12年間お世話になった学校への感謝と我が子の成長。
少し胸が熱くなる今年初の猛暑日でした。

人生の修行

2013年06月13日 | キャリア
人は皆(例外は除き)「幸せになりたい!」と願い日々を暮らしています。「幸せ」は人生の中で重要な位置付けを持ちます。いや、唯一の目的といっても過言ではありません。

しかし多くの人は、残念ながら心底からの幸せを感じていない。これが現実なのかもしれません。

この裏には「もっと成長したい」という欲求が潜んでいることもあるでしょう。しかし多くの人の悩みは「他人との比較」です。

「友人と話していて自分の給料が低いことを知った。だから転職したい。」
このようにおっしゃる入社数年の若い方が転職活動をされているのです。

まず前提として給料が高いことで幸せになれるのでしょうか?毎月1000万円の給料をもらえたらそれだけで幸せになれるかどうかを想像してみるとよいと思います。

また他人との比較で幸せになれるのでしょうか?人の世には常に「上には上」が存在します。すべてのカテゴリで完璧な人間はいません。

あの長嶋茂雄氏は高い運動能力とたぐいまれな野球センスで大活躍しましたが、言語能力となると決して一流とは言えませんでした。

それでも人々から好かれ尊敬されています。もし彼自身が彼自身の言語能力のみにフォーカスしネガティブに生きてきたら今のような地位を築けたでしょうか?

このようなところに私たちの幸せへのヒントが潜んでいると感じます。

人生の幸せへの道に答えはないけれど、

「自分を認め好きになるための修行」

これが人生なのかもしれません。