goo blog サービス終了のお知らせ 

存在の不思議、無常の力

キャリアコンサルタント、田中道博のブログです。
こちらもご覧ください。→http://www.ashimira.jp/

キャリア支援の本質と難しさ、そして味わい

2016年01月30日 | キャリア
今日はキャリアカウンセラーの勉強会であった。午前中はキャリアカウンセリングの本質を深く学ぶ機会。

午後はキャリアカウンセラーが押さえておきたい「現場力」をテーマに「セクシャルハラスメント」「パワーハラスメント」を学んだ。

どのテーマを切り取っても自分自身が伝えたいことは「キャリア支援」の視点。つまり、個人の成長が組織の発展につながるというストーリーだ。

組織の成長はやがて社会を一層成熟へと導いてくれるはず。個人→組織→社会のつながりはまた循環しさらに成長・発達へと向かうのかもしれない。

人は潜在的に「より善くありたい」という願いを持つ。「幸せになりたい」「成長したい」という欲求は、人が自らを自律・発達へと導く推進力となる。

キャリアカウンセリングとはこの潜在的欲求に働きかけることである。一定の条件のもとで人は自らに気づき自律的な行動へと向かう。

しかしここでいう「一定の条件」を整えることの難しさ。経験された方は十分ご理解いただけることだろう。キャリアカウンセリングは「専門領域」。単なる「悩み相談」ではない。

意図を持って一定の条件を崩さずに自己概念の成長を促すこと。本当に難しいが、今日も共に学ぶ仲間との時間を満喫した。

「伝えたい」という思い

2016年01月28日 | キャリア
今日は広島で講習を受講した。

法的背景や市場動向など、言ってみればエンターテイメント性は薄い内容。当然のことながら伝える側には「正確さ」が求められるテーマだった。

講師は非常に訓練されているように見受けられた。立て板に水の如きトーク。事例をもとにした説明。厳密な時間管理など、さすがにレベルは高いと感じた。

しかしながら今日の6時間余り、どこか物足りなさを感じながら過ごすこととなってしまった。

それもある意味無理はない。言うべきことは決められている。彼は今日の役割を十分にまっとうした。非の打ちどころはない。

だが振り返ると、なんとなく「伝えたい思い」が明確ではない。もしかすると、私心を抑えての登壇だったのかもしれない。もっと「冒険」してもいい。

ここで考えてみたくなったのが「自己概念」のことである。彼は「どうありたいのか?」ということ。

おそらく何らかの言葉が出てくるのだろう。しかし今日の段階ではまだ統合されていないように思えた。

話す技術や関連知識、そしてビジネス上のコンピテンシーは整っている。しかし最も大切な「心」はどうだろう。

「心技体」の中でも「伝えたい」という思い(「心」)について考える。


あしあとみらい研究所HPもご覧ください。

「朝ぼらけ」の「物語」

2016年01月28日 | キャリア
今日はまだ薄暗いうちに家を出た。少しずつ明け行く風景を見ながらふと「朝ぼらけ」という言葉が浮かぶ。

美しい日本語である。

調べてみると、百人一首にも登場するようだ。

朝ぼらけ 有明の月と みるまでに 吉野の里に ふれる白雪 (坂上是則)

朝ぼらけ 宇治(うぢ)の川霧(かはぎり) たえだえに あらはれわたる 瀬々(せぜ)の網代木(あじろぎ) (権中納言定頼)

両歌ともに冬の風景を描いたもの。いずれも訪れたことがある地。吉野山の中腹から望んだ金峯山寺の姿や、少年の頃サイクリングで訪れた宇治川の瀬光が目に浮かぶ。

時間を追うごとに増す光と薄雲が織りなす絵画のような眺め。やがて駅前のホテルのR壁もうっすらオレンジ色に染まる。

「場所」から導かれる遠い記憶もあれば、「光」から感じる自らのストーリーもある。そういえば今日の光は、モネの色使いを想起させてくれた。

こうした時空の広がりと心持ちの中に自分らしさがちりばめられている。「キャリア」とはそれへの意味付けだ。

山に登ったときの物語、サイクリングの物語、モネの絵画にある自分だけの物語…それらにつながる心の動き。すべてに意味がある。

「朝ぼらけ」の言葉の捉え方も人それぞれなのだろう。


あしあとみらい研究所HPもご覧ください。

「運命」と「おかげさま」

2016年01月26日 | キャリア
本日二男が退院した。

手術後はやや様態が不安定な時期もあったが、今週に入り食欲も戻り退院となった。さすがに仕事へはしばらく行けないと思われるが、まずは一安心。

「おかげさま」という言葉が浮かぶ。「何に?」と問われると一つに絞ることはできないが、この「運命」にとでも言えるだろうか。

「運命」といえば、二男は確かによほどの「運命」の下に生まれてきた。しかし、これがなければ得られないことがあったかもしれない。まさに「おかげさま」である。

アメリカの人間性心理学者ロロ・メイは、その著書「自由と運命」の中でこのように言っている。

“運命は「自由」に必要な対立物であり、自由に存続の可能性を与える”

メイ自身、結核で苦しんだ経験から「不安」を研究対象とした人物である。「不安」や「運命」を考える中で「自由」の意味を問うている。

さて、件の二男であるが、「長かったー」という入院生活を含め、自らの「運命」を超え、今は言葉にできぬ「自由」を感じていることだろう。

そしてこれらを一言で表すと「おかげさま」。

かのロロ・メイが持たなかった語彙でもある。日本語はときに美しく、優しく、奥深く…また「便利」でもある。


あしあとみらいコラム

環境的要因が人生に与える影響

2016年01月25日 | キャリア
今日テレビを観ていると「沖縄で雪」という話題が紹介されていた。観測上今回の降雪記録はないそうだが、それでも「この目で見た」という瞬間である。

その映像で印象に残ったことは「この瞬間を一生忘れないと思います。」という沖縄の方の言葉だった。中には感動の涙を見せる人もいた。

他のニュースでは、「奄美大島で積雪」と報道されていた。1901年以来115年ぶりだそうだ。また、暖房設備が希少な台湾では、不幸なことに多くの死者が出た。

上記に挙げた以外の各地でも、数え切れないくらいの寒波による影響があっただろう。新幹線の中で一夜を過ごした人もいたそうだ。

この寒波。当然のことながら北国では更に厳しい状況だったらしい。マイナス30℃を下回る気温も観測されたそうだ。

それでも雪国・北国の人は大雪や寒さへの備えがある。暮らしている環境によりその準備に大きな違いがあることを感じた。

「キャリア決定に影響を与える環境的要因」は、育った場所で大きく異なるということを思ったここ数日であった。

南国の方々には今回の「経験に映る自分自身」がどのように見えたか?今回の経験にどのような「名前」がつくか?そんなことを聴いてみたいなと感じた。