伊丹市立美術館の展示内容に惹かれて、よく訪れます。
今はちょうど“熊谷守一展”・・・小さな画面に無限の世界・・・という、
色味の美しい、独特の輪郭線が特徴の画家の展覧会が開かれています。
美大で主席だった頃の作品は、複雑な環境で育ったためか生真面目で暗い印象でした。
家庭を持ったのちも、息子や娘が先立つ不幸のために、筆をとることが出来なかった・・・
そんな画家の苦しみがキャンバスからにじみ出ていました。
でも、それだけで終わらず、無欲に、自然の景色や、猫、昆虫、花などを凝視し、観察し、
単純化された筆致で、色を塗りこめて、モリカズ様式を確立させました。
苦しい環境だったからこそ、周囲をよく観察することが身についたというのは、奥深いことだと思います。
生きているからこそ、うれしいこともあり、悲しいこともあり、何かを表現したり、メッセージを伝えたり出来るのだな・・・と
平凡でつまらないと思えるような日々や、
苦しくてどうしようもなく身動きがとれない毎日の中からでも、
何かを見つけて拾うことは出来るのですね。
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