ブラック企業が社員を人と思わないのに対し、ブラウン企業は人とは認識しているけど、社内の活気がない。なにか方向性を間違っている会社のこと。転職してもだらだらと就業して、気づいたらその「だらだら風土」に染まっていた...。それが、ある意味ブラック企業よりもたちの悪いブラウン企業なのです。
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それではブラウン企業の見極め方ですが、面接では当然面接官の応対スキルによってわかりますので、今回は社内の雰囲気から分析してみましょう。
1. 面接にやってきたときの応対が暗い、もしくはやや横柄
たいていの企業では受付が電話になっている場合が多いですが、この電話で面接に来たことを伝えても、相手が暗かったり、ろくな指示も出されなかったりした場合は要注意です。会社の看板である人事・総務系の事務担当が好感度が低い応対をしたらブラウン企業です。
2. 事務用機器が古い。あるいはマイナーメーカーを使っている。
複合機やコピー機が異様に古かったり、三大メーカーのゼロックス・キヤノン・リコー以外を使用していたりする場合は、経費削減の名の下で、オフィス環境が整備されていない可能性が高いと推測できます。またソーター機能もついていない機種が置いてある場合は、一枚一枚コピーしなければならず、利便性を考えるとやはりオフィス環境があまりよくないといえるでしょう。FAX機が家庭用の物などの場合も論外です。
3. すれ違う社員があいさつもしない。
廊下や面接前の受付で待っているときに、社員が会釈もしない、あるいは受付で立って待っているときに、「承っておりますか?」の声もかけられない場合は、社員同士の関係が希薄で、社員教育がされていない可能性が高いと言えます。
4. 社員の服装がだらしない。特に私服の場合には要注意
クリエイティブ系の会社などの場合は社員が私服の場合もありますが、「服装にセンスがない」とか「汚れている」などの兆候が見えたら要注意。ただ技術だけで採用され、ろくな社会人教育もされていない社員がいると見て良いでしょう。またヒゲ・茶髪が容認されている場合は、勘違い社会人が多い会社といえます。
5. Macが社内においてある(表面上クリエイティブ系の会社でない場合)。
クリエイティブ系の人材とつきあうのが苦手な方は要チェックポイントです。Macが置いてあるということは、そのような人材がいるということです。ただほとんど使用されていない場合もあるので、そのMacが何に使われているのか、人事に質問してみてもよいでしょう。
6. 社長室が一般の執務室に比べて広すぎる、あるいは華美すぎる。
ワンマン企業の典型的パターンにはまっている会社の可能性があります。「社長とよっぽど波長が合う」と社長面接で感じない限り、入社は控えた方が良いでしょう。
7. オフィスの一人あたりの面積が狭い。
通常の120cm幅デスクでなく100cm幅のデスクを使っている場合など、一般より狭い場合は快適なオフィス環境とはいえないでしょう。
このように、ブラックとはいえないけどブラウン企業にいると、退職するのもおっくうになり、だらだらと自分の成長の機会を奪ってしまう結果になりかねません。ちょっとでも気になったら社内見学を申し出てみるのも一つの手段ですが、申し出るなら内定後にしましょう。
(田中二郎三郎)
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/bizskills/lifehacker_23841.html