沈黙の春

本ブログの避難用ブログです。

<シリア>化学兵器、米が懸念 テロ組織への流出も憂慮

2012-07-24 12:53:47 | 政治、法律など

【ワシントン白戸圭一、ニューヨーク草野和彦】内戦状態に陥ったシリア情勢の悪化を受け、米政府はシリア国内の化学兵器への懸念を強めている。

窮地に追い込まれたアサド政権による使用の可能性が否定できないことに加え、内戦の激化やアサド政権の崩壊で管理体制が破綻すれば、反米・反イスラエルのテロ組織に流出する恐れもあるからだ。

 シリア外務報道官が外国軍介入時の化学兵器使用の可能性に言及したことを受け、オバマ大統領は23日、米ネバダ州で開かれた退役軍人向けの集会での演説で「(アサド政権が)化学兵器の使用という悲劇的な過ちを犯せば、国際社会と米国は彼らに責任を取らせる」と述べ、化学兵器を使用しないようアサド政権に警告した。

 政権による化学兵器の使用と並んで米国が懸念するのは、管理体制の破綻だ。米国務省のヌーランド報道官は23日の記者会見で「アサド政権、反体制派、兵器を手にする可能性のある全ての当事者」に対し、化学兵器の責任ある管理と不使用を要求した。

 米政府内ではアサド政権の崩壊が進んでいるとの見方が強まっており、シリア反体制派にも「化学兵器の管理」を求めた報道官の発言は、オバマ政権の強い危機感を反映している。米紙ニューヨーク・タイムズによると、米政府は化学兵器の安全確保についてイスラエル政府と協議を開始したという。

 一方、セルビア訪問中の潘基文(バン・キムン)国連事務総長は23日、「シリアが化学兵器の使用を検討しているのであれば、非難に値する」と発言。国際社会がシリアへの監視を継続する必要性を強調した。

 また、シリアが化学兵器禁止条約に未加盟であることに懸念を示した上で「条約に加盟しているかどうかに関係なく、すべての国は大量破壊兵器を使用しない義務がある」とアサド政権をけん制した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る