おはなし屋パモンの日記

おはなしを書くのが大好きなパモンの日記です。

ああ・・・びっくりした~・・・!?

2016年02月23日 | 日々つつがなし

こんにちは。

パモンです。

 

この間から「庭物語」をアップしておりますが、

楽しんでいただけましたでしょうか?

 

去年、お仕事で、あるお宅のお庭を預かることになり、

その時にヒントを得て思いついたお話です。

 

楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

 

実は、さっき、びっくりしたことがあって・・・!!

 

仕事場へ来て、メールチェックしていたら、

アマゾンからメールが届いたのです。

 

なんだろ?

と思って見ると、〝「嫁の心得」のご案内〟とあるではないですか・・・?

 

 

「嫁の心得」って、私の書いた小説なんですけど、

開けてみると、本の内容の紹介でした。

 

すんごく久しぶりにみたので、

ああ、レビューが一件増えている・・・とか

思ったのですが、

めちゃ驚きました。

 

(過去に身内に送る為に、何冊か買ったので、

それが再び案内としてきたのでしょうが・・・(^_^;)

 

でも、同じ本、何冊もいらないんじゃない?アマゾンさん・・・)

 

 

というのも、偶然なんでしょうが、

今、新作を書いていて、

その発売日が決まったと昨日、編集者さんから電話が

あったばかりだったのです。

 

なので、このタイミングで、自分の本の案内が

きたことに、まじ驚きました・・・。

 

 

まあ、遊んでないで、さっさと仕事にとりかかれと

いうことなんでしょうけれどね・・・(^_^;)

 

 

(まだ、ぜーんぜん終わっていない・・・)

 

 

 

また、正式に決まりましたら、このブログでもご案内しますね。

 

 

それで・・・申し訳ないのですが、

ちょっと今取り込んでおりまして、

「庭物語」の続きが書けない状況なのです。

 

なので、終り次第取り掛かりますので、

それまで少々?(だいぶかな・・・?(^_^;))

 

お待ちいただけたら幸いです。

 

 

寒くなってまいりました。

どうぞ皆さま、風邪などひかぬ様ご自愛ください。

 

 

☆それでは今日もよい一日を。

 

 

 

 

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「庭物語」3

2016年02月22日 | 小説

パモンの小説

「庭物語」3を更新します。

 

無料メルマガにて、最新版も読めますよ~ん。(^O^)/

http://www.mag2.com/m/0001648036.html

 

どうぞお楽しみください~。

 

☆それでも今日もよい1日を。

 

 

■『庭物語』3

 


                       BY パモン


カーテンがざわざわと動き始めた。

すると急に突風が吹いて大きく巻き上がった。

外は徐々に黒雲が近づいていた。

遠くで雷の音も聞こえている。


嵐が来るのね、と思った。

 

部屋の中は蒸し暑い空気が入ってきていた。


雲が近づいては通り過ぎていく。

パラパラと乾いた音までしてきて、
雨が降り始めたようだ。

 

私はベッドに寝転んだまま、その雲の動きを見ていた。

雲たちは、切れ切れに飛んで来ては、また流れていく。

その様子がダイナミックで、私はなんだか見とれていた。

ずっと見ていても飽きなかった。


それは、しばらく感じたことなどなかった気持ちだ。


私の中は常に停滞していて、何一つ動かない。


けれど、自然は刻一刻と変化しているのだ、と思った。

その姿は美しかった。

 


やがて空は真っ黒になり、
雨が激しく降り注いできた。


私の部屋-それは、アパートの二階だが-
の窓にも、雨が入り込んでくる。


その雨粒を顔に受けながら、私は慌てて起き上がると、
窓を閉めた。


けれど、いつの間にこんなに窓は
重くなってしまったのだろうか。


私は精一杯力を込めていると言うのに、
窓はなかなか閉まらなかった。


そんな中でも容赦なく雨は吹き込んでくる。


「うわっ、うわ……」


と私は声を上げながら、窓の取っ手に体重を掛けた。


すると呆気なく、するすると窓が閉まった。

 

ほっとしたのもつかの間、見ると、

カーテンの端が窓に挟まれている。

 


けれどもう一度開ける気はしなかった。

すでに外は大雨になっていたからだ。

 

「……」


しかたなく、力任せにカーテンを引っ張っていると、

スポンと抜けた。

 

そしてその勢いで後ろにひっくり返った私は、
びっくりして目を丸くしてしまった。


くるんと体が仰向けになり、頭がベッドのスプリングに弾んだ。

何だか世界が半反転したような気持ちだった。


「あ、はは……」


私はなんだかおかしくなり、
ベッドの上でひとり笑ってしまった。


笑っているうちに、止まらなくなり、
やがて「あはは!」と大声で笑い転げた。


なんだか子どもみたいな自分が可笑しかった。

まるで無力。

まるで無抵抗。

 

でも、こうして揺れるベッドの上で
体が跳ねることが、単純に面白かった。


私は何度も自分の身体を布団に押し付けては、
その軽く浮く感覚を楽しんでいた。

 

 

つづく

 

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「庭物語」2

2016年02月15日 | 小説

パモンの小説です。

最新版はこちらから

読めますよ~(^O^)/

 

http://www.mag2.com/m/0001648036.html

 

 

 

■『庭物語』2

 


                       BY パモン


あの日、店長会議で本部に呼ばれた。

売上に関して部長から叱責された後、
どうやって帰ったのかもよく覚えていない。


ただ、もう店へは行けなかった。

その日のうちに私は大量の睡眠薬を飲んだからだ。


私はずっと眠っていたらしい。


店の子たちが「店長が来ない!」と
何度も電話を掛けたらしいのだが、
まったく記憶に残っていなかった。


やがてその連絡が本部に行き、
本部から部長が私の部屋へ訪ねてきて、
それで発見されてしまった!


私はすぐに病院へ運ばれたようだが、
それでもなかなか目を覚まさなかった。

それから一週間。

 

こんこんと寝続けた私が目を覚ました時、
そこは、真っ白い部屋の中だった。

部屋の真ん中に、私一人だけが寝かされて、

ああ、ここが天国なのね……

と思ったものだった。


看護師さんが私に気付いて、

「東雲(しののめ)さん、ようやく気がついたのね」

と声を掛けたので、ぼんやりとした頭で、


ああ……助かったのか、余計な事を……

と思ったのまでは覚えている。

それから私は再び眠りに落ちたのだった。

 

そんな私は現在、休職中。


医者からは「うつ病」という診断を貰って、薬を呑んでいる。

うつ病は、仕事をしている時から言われていて、
病院から睡眠薬を貰っていた。

けれど呑んではいなかった。

薬なんかで私の病気が治るとは思っていなかった。


第一、 自分が病気だなんて考えたこともなかった。

私はまだやれる。私は頑張れる、と思っていたからだ。


だから、会社から病気をゆっくり治してから出勤してください
と言われても、何だか狐につままれたみたいだった。

私が病気?

そんな馬鹿な……!!


大体私が行かなければ、バイトの女の子たちのシフトは誰が組むの?

私以外に彼女らの状態を把握している者は、いないのに……!?


けれど、そうなんだと自覚したのは、それっきり体が動かなかったからだ。


そう、私は退院しても、自宅のベッドから起き上がれないでいたのだ。

 

以来、私は食事を摂ることと、お手洗いに行く以外は、
ほとんどを寝て過ごしているのだ。


一日の始まりがどこなのか?終わりはどこにあるのか?

はては今は何日なのか?


さっぱり分からなかった。

ましてや季節が変わったことなど、知る由もないのだった。

 


つづく

 

 

 

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「庭物語」1

2016年02月13日 | 小説

こんにちは。

パモンです。

 

私が先週から無料メルマガで始めた小説「庭物語」を

順次更新していきたいと思います。

 

興味がありましたら、

無料メルマガの方もぜひご登録ください。

 

最新版をお届けいたしますよ~。

 

http://www.mag2.com/m/0001648036.html

 

 

 

☆それでは今日もよい1日を。

 

 

(^O^)/

 

 

 

 

■『庭物語』1

 


                       BY パモン

遠くで雷が鳴っていた。


寝ているベッドから手を伸ばし、
窓を開けると、
とたんに真昼の熱風が部屋へ入りこんできた。


暑い!


蝉の声も大音量で聞こえてきて、
普段は冷房で閉め切っているこの部屋も、
こうして外の空気を入れると、
今が初夏だったことを思い出す。

私はもう何日も部屋へ籠り切りで、
日がな一日ベッドの上でゴロゴロしていたので、
そんなふうに季節が変わっていることさえ気がつかなかった。

けれど、それを咎める者は誰もいない。

自由と言えばそうだが、結局は私のことなど、
誰も気に掛けはしないのだ。


そう私はまるで無人島のように、この1Kのアパートで、
ひとりでひっそりと生きている。


世界が明日核戦争で無くなろうが、
おそらく私だけは変わらないだろう。

誰も私の事など心配しない。

そもそも、私がここに存在していることすら、
誰も知らないだろう。


それが全てで、答えなのだった。

 


そもそも、なぜこうなってしまったのかは、はっきりしなかった。

けれど、あれは仕事場だったのか……?

最後の場面は私の職場が見えるのだった。

 

私はデザイン学校を卒業すると、
都内のアパレル会社で働き始めていた。

仕事は先輩デザイナーたちの補助だったが、
次第に自分でもデザインを任されるようになった。

ところが突然の出向命令。

出向先は、系列のブランドショップで販売員だった。


朝早くから店へ立ち、夜遅くまで働く。

店長という立場上、バイトの管理や在庫のチェック、
客への対応……。仕事は山積みだった。

慣れない仕事で、次第に私はへとへとになっていった。


ご飯が食べられなくなり、夜は眠れない。

それでも顔色の悪さを化粧で隠し、店へ立つ。

笑顔でお客様へ対応する。

食事もとっていないのに、
下痢が毎日のように続いていた。

「店長、痩せましたね」なんて、
店の女の子にも心配されるようになっていった。


本当は、あの頃の私は、誰かに助けを求めていたのかもしれない。

今になってみると、笑っている私の顔の下には、涙でぐしゃぐしゃになった
幼い子どもの姿が見えるのだった。

 

つづく

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