おはなし屋パモンの日記

おはなしを書くのが大好きなパモンの日記です。

昨日

2022年09月23日 | 日々つつがなし
あの人に会いに行った。

前日に一晩かけて手紙を書き、
お礼の品と共に渡すつもりだった。

けれど、彼の職場へ行ってみて、
私と彼とが初めて会った、彼の職場とは
随分雰囲気が違ったし、どう手渡したらいいのかと迷いながら、彼の部屋の前を通った時、ガチャリと扉が開く音がした。

振り返ると彼がいた。

何かを探しているようで、
キョロキョロしていた。

私は慌てて角を曲がった。

そうして廊下にあった椅子に座ると、
これからどうしようと考えた。

彼の職場でこんな事をしてもいいのか、とも思ったし、第一、今見た彼がなんだかしょぼくれて見えたのだ。

マスクやゴーグルをしていたので、表情が見えなかったけれど、相変わらずヒョロリとしていて、けれど、背中は丸まり、膝は曲がって、首はストレートネックで、なんだかおじいさんに見えた。

もちろん、私よりは全然若いのだけれど…。着ていた制服も不潔っぽく見えて、
こんな事を言ってはなんだけれど、
一瞬で嫌だな…と思った。

この人とセ◯クス出来ないなぁ…と。

彼とそんな関係だった訳ではないけれど、なんだか拒否反応の方が強かった。

千年の恋も一度に醒めたという気がした。

そこで、散々迷って、迷って、迷って…、結局、渡さずに来た。

不意打ちのように、突然彼の職場に現れるのも、彼にとって不本意だろうし、第一、この関係を進めていってもいいのか?と思ったのだ。

こんな気持ちで、彼に近づくなんて無理だと…。

だったら、何もしない方がいいのではないかとも思った。

なので、そのまま取って返して来た。

バスに乗って駅に向かうまでの間も、何の感情も湧かなかった。それは自分でもびっくりするくらいだった。

好きも嫌いもなく、ただ淡々としていた。

これまでの私の気持ちは一体何だったんだろうか?と。

今回、彼に手紙を渡して、やはり何の反応もなかったら、もう、関東に帰ろうと思っていた。

このまま、こちらへ居ても仕方がないし、第一、仕事が捗らないし…、だったら、もう関東へ戻ろうと。

けれど、そういう判断もつかないまま、私は脱力していた。

ひたすら、困惑していた。

一体、彼とのことは何だったんだろう…。

彼との事があったので、私は離婚までしたのに…。

それなのに、いざ、彼と会うと、拒否反応が出ちゃうなんて…、どういう事だと。

私はただ、ただ、混乱して、疲れてしまっていた。

…という顛末でした。

これが、私の恋だっただなんて、とんだお笑い草ですが…。

今まだ、頭の中が整理できていません。

けれど、今回彼を見て思ったのは、随分疲れているなあという事と、思ったよりも若くはないんだなぁという事。

だったら、そこまで歳の差を気にする事でもなかったかな?と。

そんな事も考えました。

まあね。

一晩経って、冷静になると、そんな風にも思えますが、私はこれからどうすればいいのかと、未だ混乱の極みにいます。



☆それでは今日も良い一日を。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あの方を見て | トップ | 今回の事 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々つつがなし」カテゴリの最新記事