生徒さんはお二人。
一人は、前の家のお隣の奥さん。
何か習いたくてと言って、わざわざ来て下すった。
この方には、畑も貸しているので、
なんだかんだと常にお世話になっている。
もうお一方は男性で、同じ歳だった。
奥様を7月に突然亡くされて、どうしていいのか分からない、とおっしゃられていた。
彼女の事を自分史にまとめたいと。
私は、この方には良い自分史を書いて貰いたいと思った。
昨日は、一枚の自分史と言う、写真を一枚使って書く自分史をやった。
お二人ともとても良い物が出来た。
男性はあまり書けず、迷っているようだった。
職業が理系なので、文章を書くのが苦手なようだ。
私の生徒さんは、この職業の方がなぜか多い。
けれど、理系なのでやはり文章は下手だ。
大江健三郎や太宰治に生き方を教わったと言われた。
最近、こんな事を言われたのは、本当に久しぶりだ。
真面目なお人柄だと思った。
私は今まで、クリエイターの世界しか知らなかった。
現場の人間はどこか破天荒で、ニヒルに物事を捉えるのが常だった。
そうでなければ生きていけないと言わんばかりに。
だから私もそんなものの見方が身についていた。
大江健三郎や太宰治に生き方を教わった…なんて素直な言葉を吐けるなんて、思いも及ばなかったのだ。
だから、今すごく新鮮で驚いている。
自分の気持ちを素直に表現出来る人は、本当に強い人だ。
私は自分の偏狭さを、今、少し恥じている。
レッスンが終わった後、お二人とも続けたいと言ってくれた。
なのに、レンタルスペースが、来月は一杯で借りられない。
来月は、カフェで急遽やる事になった。
でも、嬉しい。
私は基本、教える事が好きだ。
占いでも、天性の教師と言われている。
大勢の人に、文章を書く楽しさを知って貰いたいと思っている。
☆それでは今日も良い一日を。
実は…彼らの職業は、私の好きなあの方の職業でもあるのだ。
だから最近、その職業に対する見方が変わった。
とても男らしい、堂々とした職業だなぁ…と。
以前は斜めに見ていたが、今では好ましく思っている。
所変われば品変わる、ではないけれど、
やはり、それに関わっている人達を見ると、考え方も変わるなぁとは、自分自身でも不思議に思っている。