今日は文章教室のレッスンの日だった。
今教えている生徒さんは、同じくらいの歳だが、
とても苦労人。
同じような境遇ということもあり、
私はシンパシーを感じている。
そして、この人は、その苦労の中から生まれた、とてもいい物を持っているのだ。
つまり、彼女には才能がある。
私はなるだけ才能のある人には伸びていってもらいたいと思っている。
こんなことを言ったら、身も蓋もないけれど、やはり、才能というものは、生まれつきだと思う。
努力によって、どうにかなる、というのは、もともと才能の下地があってこその話だ。
元からその能力がないのなら、それが伸びることすらないのだ。
そのことをみんな分かっていない。
努力でなんとかなると思っている。
だから、みんな無駄な努力をさせられるし、するのだ。
けれど、もし文章を書く能力がないとしても、
その人には、別の素晴らしい能力があるのだ。
だから、人それぞれ与えられている能力というのがあるのだから、
自分に合った才能を生かすことが、神さまからの贈り物だと思うのだが。
まあ、その辺分かっていない人が多いですね。
その彼女、私は彼女の得意な分野ではなくて、止むに止まれぬ事情から出た文章の方が素晴らしいと思っているのだが、
そこをなんとか活かして欲しいと思っている。
まあ、そんな感じで色々話をしている中で、
突然、彼女が、
「私、女将の勘で(彼女女将なので・・・)先生は、これからすごい作品を書くと思います」
と真顔で言われ、困ってしまった。
なんでも飲み屋に勤めていると、様々な人と接するので、人間を見る目が養われるそうで・・・。
う〜ん、そのつもりではいるのだが、
なかなかうまくいかないというもの事実で・・・。
なんと返答していいのか、悩みました。
私もタロットやってます、みたいな誤魔化し方をしたのですが・・・。
照れくさいので。
でもまあ、本当にそうなるといいな。
もうここまできたら、それを信じるしかないかな。
私も素晴らしい作品を残して、死にたいと思います。
☆それではきょうもよい一日を。