昨日、久しぶりに自宅へ行きました。
まだ、出していないゴミもあるし、これからもちょくちょく行かなければいけません。
でも面倒臭くなって、朝ぐすぐすしてたら、とっくにゴミ出しの時間は過ぎて、ま、いっかとのんびり出ました。
ここは駅に近い住宅街なので、車も多いのですが、最近裏道も発見して、いろんな道を試しています。
そんな中歩いていると、
あ、私、ここも好きかも…?
と思ってしまいました。
私、ここも好きかも…。
今まで色んな所に住んだけれど、
この場所も気に入ってしまいました。
偶然だったんですけど、
やはりどんな所も住めば都ですね。
有り難いことです。
そうやって私が離れたくなかった、
川沿いの道も通る事が出来て、
家へ帰ると、何だかもう、見知らぬ町のようでした。
不思議ですね、感覚というのは。
どちらを主軸にするかで、決まってしまうのですね。
そう思いました。
玄関があまりに汚かったので掃除をしていると、
ふと声がして、振り向くと、夫が黒猫を撫でながら、こちらを見ていました。
その表情がなんとも穏やかで、優しい笑顔で、私はキュッと胸が締め付けられてしまいました。
昨日は仕事が休みだったそうで、私が出て行った後の大掃除をしているということでした。
私が今まで、見たこともないカラフルな生地を洗濯していて、
思わず、
これ、何?
と聞くと、ハンモックと答えるでは、ありませんか。
夫は部屋を改造して、ハンモックで寝られるようにしたみたいです。
そう言えば、私が出る前から、何度もアマゾンから荷物が届いてましたっけ?
お風呂もピカピカになっていて、
さすがパパ!
とか思っちゃいました。
(彼はお風呂掃除の天才でした!)
道具が少なくなったので、
自宅も快適な様子になっています。
荷物がごちゃごちゃな中では、誰も住みたくありませんものね。
私は台所のシンクを磨いて、
残りの荷物を車に積んでまたアパートへ。
それからアパートにある不要な物を、今度は自宅へ持ってきました。
今日はブックオフの宅本便を予約しているので、また自宅へ戻らなければなりません。
そんなこんなをしているうちに、もうお昼。
夫とお金の話をしました。
今まで家計をどういう風に回していたのか、を説明して、通帳と印鑑を渡しました。
不動産の書類なども。
保険の事もあります。
もちろんスマホ代も…。
これが一番頭がいたい。
これからそんな手続きも始めなければなりません。
夫婦が別れるのは大変だっていいますけれど、こういう煩雑なことが、たくさんあるからでしょうね。
そう思いました。
夫に全てを託して、
普段通りに近所の人の話などして、
帰りました。
ピカピカの家を後にして。
でも、なんかもう私の家ではないようでした。
帰り道、ふと夫は、この一連の離婚劇をどう思っていたのか?と思いました。
もしあの時、夫から、別れないでくれ、
と言われたら、別れなかっただろうか?と。
でも私の決意は固まっていたので、それはなかったと思いますが、けれど夫の本音はどこにあったのだろうか?
と思いました。
夫と言う人は、自分の気持ちを一切語らない人だったので、本当はどう感じていたのか、別れたかったのか、それとも流されてしまったのか、判断がつかないのです。
でも、さすがに流されたと言うことはないでしょう。
自分の将来のことですから。
でも、もしかすると彼もラッキー!
くらいに思っていたのかも。
自分で三行半を、突きつけるのは面倒だけれど、相手が出て行くなら、仕方ないと。
それもまたいいかと。
(仕方ないは、彼の口癖でした)
楽だし、第一、面倒な事はもうないと。
私の事は長年の連れ添った友だちみたいな感覚だけれど、だから会えば自然に微笑むけれど、愛情もあるけれど、でもだからと言って、もう自分から何かをする事もない。
全て相手次第、相手のいいようにしてやればいいのだ、
どうもそんな風に感じていたのではないかと思いました。
夫からはっきりと聞いた意思表示は、あの別居を切り出した日の一言だけです。
別居なんて生ぬるい事しないで、
離婚しようよ。
あれは彼の私へ対する牽制の意味もあったのかと思ったのですが、今考えると、素直な彼の気持ちの表れだったのかもしれません。
夫はその頃続いていた家庭内別居にもう嫌気がさしていただろうし、私と夫婦であることになんの意味も、価値も見出してはいなかったのですから…。
それは本音だったのでしょう。
なのに、あの笑顔…。
あんな顔で迎え入れられたら、私だって迷ってしまいます。
苦しくなってしまいます。
ズルイ…。
やっぱり夫はズルイ人だと思いました。
私をこんなに苦しめて…。
私をこんなに切なくさせて…。
本当は、もっといい解決方法があったのかもしれませんが、私たちが選んだのは結局、別れると言う選択。
でも、これで良かったのかもしれません。お互いに。
そう思いました。
私の体がそう言っています。
安心して眠れる場所。
私の自宅。
それがこのアパートの部屋だと。
夫婦って、なんなんでしょうね。
家族なのに、家族ではないなんて…。
私も生まれ育った感覚のままで生きてきたので、彼の事が正直、理解できませんでした。
あまりにもかけ離れていました。
最後は面倒くさくなって何も言わない、好きなようにしてくれと思っていました。
原因と言えば、それだな。
それが良くなかった。
もっと言い合える関係だったら、離婚する事もなかったと思います。
けれど全ては水の泡。
今は辛いけど、徐々に未来は明るいと信じて、歩いていきます。
☆それでは今日も良い一日を。