挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

シナリオライターを目指す徒然なる一言(携帯でもリンクで飛べるようになりました♪携帯でもご覧ください)

「小児救命」と「風のガーデン」と堀北真希月9初主演「イノセント・ラヴ」

2008-11-14 01:08:25 | ドラマ・映画
「小児救命」

これも企画はよかったが、テーマ通り熱血小児科医と現実のギャップに奮闘する姿がうまく描けなかったドラマに見える。

今週は親側の問題で小児科医が減る原因になっていることを暗示した側面が分かり易く描写されていい部分があった。

これは、別に減る原因に限らないが、電車などの公共の場所で子供が他人に迷惑をかけても子供を適切に叱れない親が最近多すぎることを考えるとすぐ気付ける描写だった。

その延長で子育てに必要な小児科という命に一番近い場所が減っていることと子育てをする親もこのドラマなどで考えて欲しい気もする。

さて、後は理想と現実のギャップを補う手段をどう暗示できるドラマになるかで少し面白いドラマになるかもしれない。



「風のガーデン」

中井貴一と同じ病気の人間をリンクすることで、中井貴一の病気の苦しさをクローズアップさせる手法をとったようにみえる。

そして、寝ているときの声。これは、個人的に経験したことがあるので実は不自然には感じなかった。

そして、不自然な息子との出会いは置いておくとして秘密にして会うストーリーは、それはそれでいい話かもしれない。

娘との出会いは、秘かに息子と会っているところを気付かれる展開。中井貴一の心情は深く書いてあるので分かりやすい。

娘役の黒木メイサの心情は少し分かり難い。父親との関係をどこかで少し入れた方が効果的なシーンでもあった……ように感じる。



堀北真希月9初主演「イノセント・ラヴ」

出演者総動員でバラエティに出るなりふり構わぬ視聴率作戦。

その他の作戦でも「ザテレビジョン」はこのブログで書いた内容が、漫画で集約されて爆笑する内容だった。

「すちゃらかTV!」がそれだが、ぜひ買って読んで欲しい。

このドラマのプロデューサーとシナリオライターに。

世間的にこのドラマのキャラクターがどんな風に映っているか、再確認すればキャラクターも変える気になるだろう。

幸いなことに漫画で描かれるとこの上なく可笑しい。1話しか見ていない人間でも相当笑える書き方になっているので興味のある方はぜひ買って読んで欲しい。

もしかしたら、再び見る気になるかもしれない。

さて、なんとか褒めようと思いつつ、当初の企画意図とキャラクターと始まったらあまりに違うため軌道修正提案だらけのブログになっている。

そのため、主演堀北真希の演技についてほとんど書いていない。

といっても、どうも理解しにくいシナリオのため堀北真希の演技も精彩を欠いている。「鉄板少女アカネ」と同じような精彩を欠いた演技だ。

一番の原因は妙な行動をするヒロインと、泣くヒロインのキャラクターに対する違和感と思っている。

この点は早々に当初企画通り辛い過去を背負いながら笑顔を保つヒロインに戻すよう毎週感想で送っている。

原則、泣くことがないヒロイン像に多少違和感を持たれても軌道修正する方が好感が持たれると考えている。

現在のヒロインは泣き過ぎ暗く感じる。

第5話以降も困難が降りかかるなら、ヒロインは明るくはねのける姿勢を見せないと救いがない。主体的に行動するヒロインこそ視聴者をひきつける。

視聴率がこれほど下がった原因は映像が常に暗い、主要な登場人物のキャラクターが暗い、ストーリーが暗いと視聴者が救われるシーンがどこにもない事に原因がある。

せめてヒロインが困難に明るく立ち向かう姿勢を見せなければ、ドラマが成り立たないことに制作側も気付いて欲しい……が、第5話の予告編は相変わらずのようだ。

そろそろ、聖花も目覚めさせなければ出番が少ないが第5話では泣かせるところから入りそうだ。

この入り方だと聖花の当初のキャラクターからずれてしまう。

どうしてシナリオライターは人が見て気が滅入る方向に話しを持っていき続けるのか想像がつかない。

おおよその全体像はこれまでのエピソードで分かってしまっている。分からないのは聖花だけで、それがどう関わってくるのかだけだ。

だとすれば、やはり明暗のメリハリだけはつけるシナリオにすべきではないだろうか。

この調子でこれでもかとヒロインを痛めつけ辛く暗いシナリオではどんどん視聴者は離れるだけではないだろうか。

当初の企画意図なら理解できたが、今の企画意図とそのキャラクターの造形は理解できない。

バラエティに出演者を出しても根本的にせめてヒロイン像を直さなければ視聴率は回復しないと思える。



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