挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

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沢尻エリカ「オトシモノ」の感想

2006-10-07 19:46:21 | ドラマ・映画
沢尻エリカ「オトシモノ」、あらかじめどんな
映画か予想していたが、それを大きく上回るな
んて表現すればいいシロモノだろう。
個人的にはシナリオの参考になれば程度で行って
きた。

普通はネタばれは離して書くが、この映画に関し
ては沢尻エリカの顔を「シュガー&スパイス」以外
でどうしても見たい、もしくは小栗旬の顔を見たい
方だけ見に行けばいいかなと。

映画代程度の金額なので矢でも鉄砲でも持って
こいと思って見に行ったので腹もたたないが、
これが演劇の値段だったら映画館の人間に文句
を言っているだろう。そんな映画だ。
今年観た舞台なら「アルジャーノンに花束を」
の中身のなさに匹敵する。
最も舞台の方は確か1万円近かったはずで、相当
、腹が立って酷評した。

さて、簡単に言うとホラー?映画?ということになる。
終わって頭の中を整理してとりあえずコジツケで
意味をつけると「友情」と「姉妹愛」をテーマにし
たかったのかもしれない。

だが、物語の進め方は何がなんだか分からない上
に子供が最初に犠牲になったりと反社会的な要素満載
に見えるので、松竹はマーケットリサーチをまともに
やっているのか、映画よりそちらの方が気になった。

この映画は多少気持ち悪い描写があるだけで、年配の
人間が見るとどうしてもそういった点に目が行くと思
う。
ターゲットを10代に設定したのかもしれないが、市場
としても狭い上にあまり10代にいい影響を与えるとも
思えない。

現実に子供が被害に会う事件がたくさんあり、政府広
報でも呼びかけまで行っている時代だというのに、犠
牲者が子供などという映画を公開する松竹という会社
の感覚も理解できない。
最も直接的な描写は何一つないので気にならない人は
気にならないだろうが。

そして、プロデューサー、脚本家、監督それらが何を
考えてこの企画を考えたか想像するだけでも呆れる。

東宝に大きく水をあけられるのも当然だろう。関係者
の意識があまりにホラーとはいえ低いと思える。

今年ホラーは不作で堀北真希「着信アリ FINAL」も
なんだかなぁと思ったが、まだ志の高さが見えるだけ
堀北真希「着信アリ FINAL」の方がいい。

さて、そんなわけで沢尻エリカの演技がどうこう言う
映画でもなく、一つ事務所に言えるのは出る映画は選
んだ方が沢尻エリカのイメージにも影響すると思うと
いうことだ。

松竹はマーケティングリサーチとともに社会情勢くらい
把握し理解できる制作者教育をしないと、この先他の配
給会社に遅れを大きく取ることになるのではと感じた。