菅野美穂「働きマン」
このドラマもテーマとタイトルに合ったつくりにできれば面白いドラマになったはずだった。「働きマン」で仕事モードと遊びモードが違うという両極端なテーマでちゃんとドラマ化すれば面白かったはずだ。
仕事でも遊びでも悩みはある。その点に気づいて作れば、昼はスーパー仕事人、夜はドジな遊び人というシチュエーションで、スーパーな昼は悩みをスーパーな企画で解決し、ドジな遊び人はドジな企画で周囲を笑わせるという落差で作ればドラマは楽しかったと思う。
もっとも、菅野美穂のキャスティングでは上のシナリオは難しい。下手ではないがひとつのキャラクターしか演じられない弱みがあるからだが。
演技に見合ったのは「イグアナの娘」しか今のところ無い。
女優安倍なつみさん「トゥーランドット」
e+(プラス)のページで主役5名の舞台衣装を着た写真が出ていた。
やはり女優としてこそ光る女性だなと感じた。個人的にはアイドルとしての活動に興味は無いが、歌番組よりドラマの方が印象に残る。
ただ、本人は歌手志向が強そうなのでドラマ、舞台、映画と活躍の場を広げて歌手活動を続ければ、今よりいい歌手としてのポジションが築けるのではと思っている。
さて、そのためには「腹式呼吸による発声」を早く身につけて欲しい。本格的なミュージカル女優が一年舞台で思い切り歌い続けても喉が枯れないのはこの歌い方ができているからだ。
「白蛇伝」では、わずか3週間で喉が枯れていた。この「トゥーランドット」は一月以上もの舞台になり、今の歌い方では喉を痛める可能性が高い。
ミュージカルを見慣れている観客の目は厳しい。一ヶ月で喉が枯れるのはプロではありえないと言われかねない。
もっとも、一年近くリラクゼーションのために腹式呼吸の訓練をしているわたしでもまだこの複式呼吸はマスターできない。
本を読んで真似するだけでは「腹式呼吸」すらできない。そこに発声が加わると独りでは無理なことだ。現在「とある大きな劇団」から大量にベテラン俳優が流失してボイストレーナーとして教室を開いていたりする。
年齢からすれば30代半ば以降の俳優から習うのがいいだろう。それより若い人はこの劇団でも身につけている人は少ないからだ。
なお、この呼吸法による発声は、実は声量を圧倒的にあげる。
その結果、倍くらい歌がうまく聞こえるというメリットもある。といいことづくめなので、ぜひ安倍なつみさんには今からボイストレーナーによる訓練をして欲しい。
宮本亜門さんは俳優を育てながらいい舞台を作る稀有な演出家だ。有名な演出家は俳優を育てるというより、いい俳優をうまく使っていい舞台を作ることを得意にしている人が多い。
それだけに、この大きなチャンスを生かして欲しい。
女優としての才能は20年舞台を見続けている人間が保障する……と書いても説得力はないかもしれない。
このドラマもテーマとタイトルに合ったつくりにできれば面白いドラマになったはずだった。「働きマン」で仕事モードと遊びモードが違うという両極端なテーマでちゃんとドラマ化すれば面白かったはずだ。
仕事でも遊びでも悩みはある。その点に気づいて作れば、昼はスーパー仕事人、夜はドジな遊び人というシチュエーションで、スーパーな昼は悩みをスーパーな企画で解決し、ドジな遊び人はドジな企画で周囲を笑わせるという落差で作ればドラマは楽しかったと思う。
もっとも、菅野美穂のキャスティングでは上のシナリオは難しい。下手ではないがひとつのキャラクターしか演じられない弱みがあるからだが。
演技に見合ったのは「イグアナの娘」しか今のところ無い。
女優安倍なつみさん「トゥーランドット」
e+(プラス)のページで主役5名の舞台衣装を着た写真が出ていた。
やはり女優としてこそ光る女性だなと感じた。個人的にはアイドルとしての活動に興味は無いが、歌番組よりドラマの方が印象に残る。
ただ、本人は歌手志向が強そうなのでドラマ、舞台、映画と活躍の場を広げて歌手活動を続ければ、今よりいい歌手としてのポジションが築けるのではと思っている。
さて、そのためには「腹式呼吸による発声」を早く身につけて欲しい。本格的なミュージカル女優が一年舞台で思い切り歌い続けても喉が枯れないのはこの歌い方ができているからだ。
「白蛇伝」では、わずか3週間で喉が枯れていた。この「トゥーランドット」は一月以上もの舞台になり、今の歌い方では喉を痛める可能性が高い。
ミュージカルを見慣れている観客の目は厳しい。一ヶ月で喉が枯れるのはプロではありえないと言われかねない。
もっとも、一年近くリラクゼーションのために腹式呼吸の訓練をしているわたしでもまだこの複式呼吸はマスターできない。
本を読んで真似するだけでは「腹式呼吸」すらできない。そこに発声が加わると独りでは無理なことだ。現在「とある大きな劇団」から大量にベテラン俳優が流失してボイストレーナーとして教室を開いていたりする。
年齢からすれば30代半ば以降の俳優から習うのがいいだろう。それより若い人はこの劇団でも身につけている人は少ないからだ。
なお、この呼吸法による発声は、実は声量を圧倒的にあげる。
その結果、倍くらい歌がうまく聞こえるというメリットもある。といいことづくめなので、ぜひ安倍なつみさんには今からボイストレーナーによる訓練をして欲しい。
宮本亜門さんは俳優を育てながらいい舞台を作る稀有な演出家だ。有名な演出家は俳優を育てるというより、いい俳優をうまく使っていい舞台を作ることを得意にしている人が多い。
それだけに、この大きなチャンスを生かして欲しい。
女優としての才能は20年舞台を見続けている人間が保障する……と書いても説得力はないかもしれない。