一期一会の日々

日々のあれこれ

立山・雄山 夏山登山記録② 下り

2023-10-06 14:12:02 | スポーツ

次に目指したかった大汝山はすぐそこに見えていたけれど、
気づくとその道のりは雲に隠れてしまっている。

さてどうしようかなぁと思いながら峰本社を後にして
社務所前で持参のピーナッツコッぺを今後のために口に入れる。
程なくすると「万歳!」が聞こえ、
あんな風に見られていたんだと客観視して笑みが浮かぶ。

何となくざわざわするものを感じて、大汝山はあきらめ10時半頃下山開始。
登りは赤い、下りは黄色いペイントの道を。
最初はポールは出さず下る。
視界は時折雲の中を歩くぐらい残念な感じ。
 
今登ってくる人たちは私が見てきた景色、見られなかったんだろうなぁ。
ガレ場といっても嫌いな道じゃない、だけどなんか様子がおかしい。
ポールを出して、体と気持ちを落ち着かせながら足を出す。

45分かけて一の越に到着。
先に着いてのんびりしている供にトイレに行くと一声かけてザックを預ける。
男子トイレ側から使用料を入れて女子トイレに行ったからか、
お金を入れてください的な機械音がいつまでも鳴り止まない中、
上からも下からもお世話になってしまった。
そんなこともあって20分ほど休憩。

さあ行くかと腰を上げ、
またまた苦手だなこの道…と思いながら足を出す。
あと思い残すは雷鳥との遭遇だけど、そううまくはいかないだろうし
あたりを注意深く見渡す気力が正直言ってなかった。
だけど15分ほど歩いたあたりで、岩場にカメラを向けている人がいて…。
なんとなんと、雷鳥さまがぁ~!!
しかも私が捉えたのは2羽!
雛がいるような声が聞こえてきたけれど、私には見られなかった。
あの羽の色が保護色だということがよくわかった。
歩く姿は見られなかったけれど、とっても可愛いの! 
これでもう思い残すことはない。


そこからぐっと歩みを進めたいところだったけれど
猛烈な睡魔が襲ってくる。
立山室堂山荘前分岐にどうにかこうにか到着すると、
ベンチの上で文字通り大の字になってあっという間に爆睡。
15分くらい? どのくらい寝ていたかはわからないけれど
一の越を11時半過ぎ出発して室堂のバスターミナルに着いたのは13時前。
みくりが池方面も散策したかったけれど、
14時半の富山駅行きのバスの出発まで待合室でこれまた爆睡。
夜行バスからの登山で高山病になってしまったのかしらん。

ちょっとけちがついてしまったけれど、
あの素晴らしい景色は忘れがたいし、
昨年誓った通り山頂に立てたことが何より嬉しい。
普段登山をしない人をお供に、同じように景色に感動していたし、
私よりもテンポよく歩いてケロッとしていたものだから
これからは一緒に登ってくれるのだろうかと期待してみたけれど
 いやぁ、もうあんなきつい思いはしたくない。
 あんな思いしてもまた登りたいと思うんだから、
 本当に好きなんだね…と。
そういうものなんだなぁ、逆にびっくりしちゃった。
まあ、お付き合いしてくれたことに大感謝だ。