一期一会の日々

日々のあれこれ

入笠山

2020-08-09 18:05:36 | スポーツ

2020.8.7 fri.

今年の夏山…不穏な世の中、どうしようと迷いながらも
行ってきちゃいました、入笠山!
ずっとずっと控えていた山登り、暑くて滞っていたウォーキング、
頼みの綱は宅トレだけというままならない登山へのトレーニング。
やはり乗り物ハイクがよいのではと、
前々からロックオンしていた入笠山へ。

渋滞の中ノロノロと到着した車にピックアップしていただいたのは7時過ぎ。
ここからインター入口まで再度ノロノロと。
9時半に双葉SAで昼食用のおにぎりを購入。
合わせてシャインマスカット(2粒)入り大福(白あん)も!
車の中で頬張りながら、あれだけ毎日
てんくらを確認してきたにもかかわらず
天気が怪しくなってきているのに周囲の山々が見えず、やっと気づく。
10時半前、富士見パノラマリゾートの無料駐車場着。
代表者が住所を記名してゴンドラの往復券(1700円)を購入。
🍦50円割引券と“入笠に咲く花散策ガイドBOOK”もいただいた。

ゴンドラ乗り場はチケット売り場から300m離れた場所に。
パラグライダーに興じる人々、
マウンテンバイクにまたがる人々を横目に移動。
ゴンドラは大型で複数名で乗車かと思いきや、
70台以上がロープにぶら下がり、
人出も少ないのでグループ毎に搭乗だった。
曇り空に視界もぼやけ、また帰りに堪能すればと
マウンテンバイクの急なコースを真下に見てドキドキしていた。

11時にいよいよ入笠すずらん山野草公園からスタート。
一歩公園に足を踏み入れると、もう驚くほどの花の数々に見とれて
なかなか足が進まない。
ヒョウモンチョウ、アサギマダラ、キアゲハがひらひら飛びかい
花に止まってはまた舞い上がるのを見て
ここは蝶の楽園か、はたまた自分が蝶使いになったかのような
錯覚を覚えるほど素晴らしい光景だった。
20分も散策したけれどまだ足りない。
それでも先もあるので後ろ髪引かれる思いで山道へ入る。
1本の花に3人の人が熱心に写真を撮っていたので聞くと
“レンゲショウマ”とのこと。
いただいたガイドブックには今はあまり見かけないとあり
声をかけていなければうっかり見過ごしてしまうところだった。
ありがたや、ありがたや✨

鹿よけの柵を潜り抜け、ほどなく行くと入笠湿原に出た。
右手にヤナギランの群生が見えたがそのまま木道を歩く。
ぐるっと周回する道もあったが真っ直ぐ突き進んだ。
途中白樺をバックにしたクサレダマの群生の美しかったこと!
青空だったらもっと違う景色だったろうなぁと口にすると
もっとどころではない、全く違う景色でしょうと返される。
それぐらい、雲が空を覆って怪しい天気だった。
鹿よけをの柵を出ると山彦荘、少し行くと入笠湿原前トイレ 11:45。
ここでじゃりの車道か、山道かの選択あり。
ファミリー隊の多くは車道を選択。我々は山道を。
車道は平坦で、山道は最終的には同じところに辿り着くが
多少のアップダウンのあるものだった。
12時前にマナスル山荘に着く。ここから登山道に入る。
入笠花畑を左横目に、久々の登山にゆっくりゆっくり
そして休み休み登っていくと現れた分かれ道。
岩場コースか岩場迂回コースか。ここはもちろん岩場コースを!
こちらを選択する人はほとんどなく、ひとけが一気になくなった。
岩場と言っても期待するようなスリリングな個所は全くなく、
一ヵ所なけなしの鎖場が…折角なので触る程度で登ってみた。
木々に覆われた岩の道をえっちら汗をかきかき登ると
突然ふきっさらしの頂上に辿り着いた、12:25。
そう、遮るものが何もない山頂は垂れ込める雲も低く、
冷たい風も吹いて、一気に寒さで身震いするほどに…。
大袈裟かなと思いつつもザックに忍ばせていたアウターが
まさかまさか活躍する時が来るとはとびっくりした。
久しぶりに山頂でお昼と子どもの遠足気分ではしゃぐも
ポツポツと空からの水滴を感じる中、
寒すぎてあっとういう間に萎む高揚感。

12:55下山開始。
天気もいまいちだし、最終15時半のゴンドラの時間も気になるしで
大河原湿原までは足を運ぶのをやめ、
首切登山口方面に下ってから
花道を経由する新歩道で戻ることにした。
この道ですれ違った人は一人だけ。
そして木からぶら下がる細いエアープランツのような
大量の植物に釘付けになる。
帰宅後調べるとサルオガセというらしい。
  ひとつまた賢くなった。
八ヶ岳ビューポイントと呼ばれる場所からの景色も
視界不良でただただ雲が広がるばかり。
新しく切り開かれたであろう山道を黙々と歩くと
花畑に入る柵に到着13:30。
花畑に一歩入るとまた蝶がひらひらとお出迎えしてくれる。
蛇行しながら下る道筋には、
チダケサシ、コバギボウシ、ヤナギラン、シモツケ、コオニユリ…
あ~、本当にこれで青空が広がっていたら。
それでも30分近くかけて花畑を降りてきたくらい堪能した!

湿原前トイレに戻ってきたのは14時。
湿原では往きとは別ルートで歩き、
ゴンドラ乗り場まで戻ってお楽しみのルバーブソフトを。14時半。
MTBコースマップを眺め、
あと20年早く知っていたら挑戦したかったなぁと
続々と自転車でコースを下っていく姿を見送る。
15:15、駐車場着。
やっぱり、大河原湿原まで行かないで正解だった💦

花の宝庫というキャッチフレーズ通り
こんなに山野草が一帯に広がるのを見たのは初めてだったかも✨
思い切って訪れてよかった。
命の洗濯になった。

ちなみに帰りもそれなりの渋滞で…
帰宅は6時半過ぎだった。