水に浮かび物思う

カリフォルニアの海でカヤックに出会う。キャンプやハイキングの話も。

Camp out @ Point Reyes (3)

2007年01月16日 | キャンプ
キャンプ三日目。今日も快晴である。夜露がかなり降りたようで、フライがかなり濡れている。フライのてっぺんに換気のための窓がついてて、それをあけたまま眠ってしまったせいで、テント内にも少し水が入った。もっとも上にテント本体についている荷物を置くためのネットがうまい具合に水を保持してくれたので被害は最小限ですんだ。ぼくはREIの3人用のテントを使っているのだけれど、REIのテントは本当にいいと思う。フライをつけたままでもちゃんと風がテントの中を通れるように窓や入り口が工夫されている。床さえ気をつければ雨には強い。Black Diamondのテントとかは軽いのですごく人気があるみたいだけれど、様々な気象条件や耐久性を考慮するのであればREIのテントも引けをとってないように思われる。これまでは軽さにおいて他社に名声を譲っていたようだけれど、REIの最近出た一人用と二人用のモデルは最軽量の部類に入るみたいだ。ぼくも一人でキャンプをすることが増えたので、ソロテントが最近気になっているところである。

モカを飲み、荷物を整理してパッキングを始める。テントの骨を抜いて低い木の上にバッとテントを広げる。まわりのサイトの人たちもそうやってテントを干していた。お昼ごはんには残った野菜全部をナベに放り込んで煮てソーメンをつっこみ、塩と粉末の出汁で味をつけて食べた。うまい。

推定60Lのサックに荷物が入りきらないので、サックの下腹部を陣取る寝袋を圧迫すべく力一杯にぐいぐいと荷物を突っ込んでいったら随分疲れた。あまったビールと焼酎を飲みながらこの作業をする。荷物のために一往復余分に歩くのは勘弁である。サックの外にくくりつけられるものはすべて外付けにした。出来上がったサックはなんというか生活観あふれる立派なサックになっていた。背負ってみたら、ちょっとよろけるくらい重かった。

キャンプサイトにありがとう、と心の中でつぶやき、ぼくは出発した。別に80Lとかの巨大サックを背負ってるわけじゃないのだけれど、基本的にぼくは華奢なので、サック/体の比が高くめずらしがられて道行く人たちにはほぼ100%の割合で声をかけられた。砂浜を歩いているときに犬が走り寄ってきたのでほっぺたを両手でぐりぐりとなでてやる。波打ち際が一番砂が固まって歩きやすいので、ちょっと湿ったあたりを歩いていたのだけれど、時折大きな波がすべるようにやってきてぼくの足を濡らそうとした。

車を出した。これから向かうのはPoint Reyesの灯台のある方向で、そこにある牡蠣の養殖所がお目当てである。入り江の付け根にあった。そこについてみると牡蠣の殻が山のように積み上げられていてぎょっとした。何年やっていたらこのくらいの残骸が出来るのだろう。おそるおそる中へ入っていくと、あるある。既に殻からむかれてポリ容器のジャーに入れられて売っている。おーこれはすぐ食べられていいじゃん、と中くらいのサイズの牡蠣の中くらいのサイズのジャーを買い求める。氷もつけてくれた。よし、これを彼女にお供えすれば怒りに触れることもないだろう。

帰宅後、荷物を片付ける前に彼女と二人で牡蠣をつるっと食べる。こ、これはウマイ!以前食べにいったところの牡蠣よりウマイんじゃないか。Tomales BayよりもPoint ReyesのDrakes Bayの方がきっと水がいいんだろう。しかも今回買ったもののほうが安い。二人で、レモンをかけたりポン酢につけたりしながら、つるり、つるりと牡蠣をいただく。これはスゴイね、うんスゴイスゴイ、とかいいながら食事の時間でもないのに結局全部たいらげてしまった。キャンプの話をしながら食べる牡蠣は本当においしかった。美しい景色と美味しい海の幸。一人で自然の中で過ごす濃密な時間。最高の天気に恵まれたキャンプだった。満足!!

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