9月19日(火曜日) 別世界を体験ーすごいエネルギーでした。
朝というか、夜中の1:30AMに起床。
起きれてよかった・・・・。
今日は、日本からふーさんが予約したマウイ島のハレアカラ山に登って、星空を眺めてから、サンライズをみようというハレアカラ山頂スター&サンライズトレックというツアー(http://www.alan1.net/jp/hawaii/maui/sg/122/ag/403/)に参加する日。
2:30AMにコンドミニアムの前でピックアップということで、眠い目をこすりつつ準備。
「酔い止め」を服用・・・。
実は、見かけによらず、私は乗り物にかなり弱い体質。
今回のツアーも、密かに楽しみにしていたものの、山道を頂上付近まで車で上がると聞いていたので、車酔いがかなり不安で、小学校以来かも知れない、酔い止めを購入してマウイに持参してきていました。
マウイについた日に、リコンファームしているものの、初日のコンドミニアムの不手際が影響してか、ふーさんは、バスが来るまで落ち着かない様子。
時間を5分ほど過ぎて、ミニバスが到着。
中から、プロゴルファーの片山 新吾によく似た日本人が降りてきて、「尾埜さんですか?小暮です。まずは料金を。」と、ふーさんと、真夜中の路上で、懐中電灯を照らしてのキャッシュのやり取り(かなり奇妙です・・・)。
支払いを済ませて、ミニバスに乗り込むと、中は日本人ばかりで満員。
最後尾の座席に座らされ、人数を数えるとカップルが2組(あとで聞けば、どちらもハネムーンでのマウイだとか)、女の子3人組が1組、おっさんとおばさん2名の3人組が1組。
うちを入れて、12名でミニバスは満杯!!
「酔ったらいややなー。」頭の中はそれだけでした。
車で真っ暗な道を走ること約1時間。
天体観測スポットに到着(酔わなくてよかった!)
車外に出ると、外は「あー寒。」状態。気温が5-6度とのこと。
ロンーTの上に、トレーナーだけの私は、じっとしているのが辛い状態。
ふーさんは準備万端で、パーカーの上にパタゴニアR4をしっかり日本から持参して着用。寒さに弱い彼女ならではの、万全の装備。
ところが、上を見上げると、そんなマイナス気分は一変!
かなり低い位置に、満点の星空が広がっていました。
前にハワイ島へ行ったとき、ホテルの屋上で寝転がってみていた星空が今までの最高のシーンでしたが、今回それを上回るもの!!
星が瞬くのがはっきりわかる。動いているように。
流れ星はもちろんのこと、人工衛星すら肉眼でもはっきりわかりました。
こういうときには、言葉や文章は、表現の役にたちません。
充分星空を満喫したあとは、サンライズを見るために、ハレアカラ山頂へ移動。
ツアーが用意したジャケットを借りて車外へ。
外はまだ真っ暗ですが、あちこちに人の気配が。
ツアー主宰者のヨッシー小暮氏(プアラニ・アドベンチャーズ)曰く、「明け方になるとこの山頂小屋の周りは、メインランドからのアメリカ人で人垣ができる。小さな日本人は、人の間からサンライズを拝む羽目に。私のツアーでは、少し離れたホワイト・ヒルで、皆様に360度のパノラマビューを独占してもらいます。」とのPR。
というわけで、山頂から徒歩でホワイト・ヒルまで移動。
「確かにここなら人もほとんどいないし、360度周りを見渡せるな。」まだ真っ暗に近い状況で、なんとなく納得していると、東の空がなんとなくおれんじがかってきました。
すると、徐々に紺色の空の雲平線(雲より上にいるので、地平線ではない)あたりが、オレンジに染まってゆき、あたりもだんだんと明るくなってきました。
時間が過ぎるごとに、刻々と空の表情が変わってゆきます。
3000メートル級の山の頂上付近からの眺めなので、雲の上の世界が広がります。
朝焼けのオレンジが、目の前に広がる雲海と絡まって、今までに見たこともないような景色が広がってゆきます。
ふーさんが、横で「この世界を見ると、天国って本当にあるような気がする。」とつぶやいています。
小暮氏の言うとおり、東側のサンライズのシーンだけでなく、周りは何もさえぎるものがない360度のパノラマですから、西・北の空もはっきり見えます。
雲の下に、町とサトウキビ畑がはっきりと見えるようになり、こちらの世界は現実的ながら、美しい世界でした。
湿った空気を持ってやって来た貿易風が、ハレアカラ山に当たって、雨雲を作り、北側の地域に雨を降らせます。
2日目にパイアの町で体験した朝の雨。
ここからは、雨雲から地上に降る雨のシーンがはっきりと見えます。
小暮氏は、プロ意識の強い方で、全体を盛り上げるときには、とことん行きます。各チームをそれぞれ崖のエッジ付近に立たせて、それぞれのカメラで、下からなめ上げのショットを撮ってのプレゼント。
私たちもしっかりいただきました。
旅行に出ると写真係は私なので、2人の写真どころか私の写真すら1枚もないことがほとんどなので、よい記念になりました。
サンライズのシーンを充分楽しんだ後は、ハレアカラ山のクレーターの中に入るショート・トレッキング。
(ハレアカラ山クレーター内)
頂上付近から海岸線まで30キロのダウンヒルの1本道のトレッキングルートが、テレビで見た火星のような景色の中つながっています。
「2001年宇宙の旅」他、種々の映画のシーンに使われた場所です。
きっちりと装備を整えた何人かのアメリカ人が、降りてゆきます。
小暮氏が言うには、「このトレッキングコースは、一見簡単なコースのように見えますが、実は難コースに位置づけられていて、私たちも入るときは装備を整えて入ります。標高3000メートルを超えるところから始まって海抜ゼロメートル付近まで続きます。これだけ標高差があれば気圧がぜんぜん変わる。しかも最初が下り坂。どうしてもペースが速くなり、上りとなる帰りは、息も絶え絶えになる人が多いのです。」
なるほど。
私たちは、そのちょっとしたさわりを体験しに、数百メートル下りてみました。外部の音がまったく遮断され、風の音だけが聞こえるという、こちらも日常では体験できない世界です。
たった数百メートル降りた帰りの上りは、確かにかなりしんどい。
空気が薄くなっているんですね。
得がたい体験を下あと、みんなでカフルイまで降りて朝食。
食事は、おいしいとはとてもいえなかったけれど、小暮氏とゆっくり話せたのが貴重な体験でした。
「こちらに来てどれぐらい経つのですか?」というふーさん以外とは、何日かぶりに使う日本語で始まった会話。
ハワイに来て、16年。最初は日本で勤めていた会社の海外赴任。
奥様になられた方は同僚。そのまま自分たちで事業を立ち上げ、永住権も取得。事業も順調で、いわゆる海外成功組みといえます。
「うらやましいですね。このままマウイに骨をうずめるプランですか?」
当然、「イエス。」の答えを予想していましたが、
「実は、日本に帰ろうかどうか、迷っています。この年(彼は私より1つ下の44歳)になると、心配なのは医療。ここマウイでは、ちょっとした病気なら問題はないが、少しシビアになるともうお手上げ。オアフのほうに行かなければならない。また、オアフでも医療水準はさほど高いとは言えず、大きな手術となるとメインランドという状況なんです。」という答えが・・・。
観光で、ちょっと訪れるだけではわからない、居住者の視点からのマウイが聞けました。
そこには、ツアー主宰者としてプロに徹した小暮氏とは別の素顔が見られた気がしました。
「是非また会いましょう。」と言い合って、コンドミニアムまで送ってもらい、帰ってふーさんと2人で爆睡!
午後の話は、次回に。
キッズダンス教室 GROOVE BOX http://www.gb-dance.com/