ヨガセラピ- by ナターシャ

ヨガによって身体感覚を取り戻し元気になることを具体的に紹介していきます。

マルマを撃って敵を倒す -裏返せば人を生かすもの

2009年10月04日 | 
昨日石飛道子先生のインド哲学の講義を受けました。

その中でマルマという言葉が出てきました。

インドのバラモン教の中の階層でクシャトリアという階層がありました。

戦士とか貴族がそれにあたります。

この階層の人の中に武術や医学を学ぶ人が居たそうです。

武術は敵を倒すためのもの、結局相手の急所を撃つというのがその中に含まれます。

というか急所をいかに的確に撃つかということがポイントになると言ってもいいでしょう。

それが何故医学に結びつくのか?

急所(マルマ)を上手く刺激すると人を生かすために使えることをヴェーダ時代の人は知りそれを医学として取り入れるようになったようです。

インドの文化というのは凄いとしか言いようが無いですね。

今巷でアーユルヴェーダーの本がいろいろ出回っていますがそれもこういった時代のものが起源になるようです。

マルマを優しくマッサージするといった方法もあればヨガのように体を動かして刺激するという方法も試みられたようですね。

ヨガ、アーユルヴェーダーの起源がここにあると言ってもいいと思います。

マルマについては伊藤武さんの秘伝マルマツボ刺激ヨーガという本を読むと詳しく載っています。

この本の中にヨガに関するもっとも古い文献としてダヌルヴェーダという文献が紹介されています。

その中で今私が行っているヨガと通じると思った文章を発見しました。

ハタ・ヨーガで対位法を意味するアーサナの語はダヌルヴェーダには無く、ダヌワン・クラマ・プラクリヤー、すなわち「武術稽古の前儀式」の名で紹介されています。おそらく、準備運動として出発したのでしょう。

シャドーヨガはアサナ以前の準備運動に重きを置いています。

現代人は唯でさえひ弱で硬い体になってしまった人が多いです。

そういった人がいきなりアサナに入っていける訳が無い。。。当たり前の事に気づかずマーケットとしてのヨガのポーズに飛びついても体にいいばかりか壊してしまう。。。そんなことを改めて昨日の講義で確認しました。

日本語の中にもマルマは生きています。

断末魔の末魔はマルマが変化したものだそうです。

マルマを断つ、死を意味しますね。

日本とインド深く繋がっているようです。

知らず知らずのうちに日本人は漢字から仏教の影響を受けているというのもこんなことから理解できます。






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2 コメント

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Unknown (ナターシャ)
2009-10-05 23:54:52
コンサどん、こんばんは

伊藤武さんが行者さんに弟子入りしいろいろ学んでもそのことを他言すると呪われると言われたそうです。
なるべく外に情報が漏れないようになっているようですね。
最近は変わってきているようですが。

身分制度があるしオープンじゃないのは確かです。

でもインドには知恵の宝庫と思われるようなものが沢山あるのも事実です。
返信する
なるほど~ (コンサどん)
2009-10-05 16:08:56
ためになるお話でした。
たしかにインド文化やインド仏教の影響を日本は強くうけてますが、あまりにも身近すぎてみんなわかんないですもんね。
大黒様が元はインドの破壊神シヴァの化身だなんてことはみんな知らずに祀ったりしてますもんね。
野球だって足の速い人のことを韋駄天と言いますが、それもシヴァ神の子供ですからね。

ただ残念なのはインドには前世や生まれ変わりという概念があるために歴史が無い、というか歴史を気にしない文化ですから過去に何があったのかといったものが存在しないところですね。
あれだけの歴史がある国だからいろいろあったろうに…
まぁそういったところが国際社会に乗り遅れた要因ではあるのでしょうね。
返信する

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