肋骨を上げない

単純と思える動作の中に意外に大切な事が含まれています。
例えば体の前で手の指を組み腕を伸ばしながら手を頭の上に持っていくという動作ですがただ腕や脇が伸びれば良いという物ではありません。
それだけでもストレッチにはなるかも知れません。

私が最近気になるのは肋骨が上がり、胸が出て腰が反った状態になってしまう人です。
上半身がかなり緊張した状態になると思われます。
吸う息で一旦肋骨が上がったとしても次の吐く息でお腹を手前に引き肋骨を下げお尻も下に下げるようにしてもらっています。

この動作をいつも間違ってやると呼吸の仕方にも影響が出ると思います。
吸う息は肋骨をなるべく動かさず腰周辺に広がりが出るようにしたいのです。
また腕を上げる事で脇や背中が伸び更に肋骨、お尻を下げるという事を同時にやると腰のあたりにスペースが生まれます。
この単純な動作の中に正しくやるといろいろな効果が生まれるのです。

但しお腹に力が無かったり、脇腹や腰周辺が硬いとお腹を引くという行為そのものが難しい場合も有ります。
あお向けに寝て膝を立て腹式呼吸の練習をしたりナーバアサナをやるといいと思われます。
腰周辺の硬さは内臓の疲労も原因になっている場合があるので食生活の見なおしも必要です。
食品添加物の多い食品、肉類、動物性脂肪、アルコール、甘い物を摂り過ぎていないか等です。

ヨガを始めたばかりでもこういった事を理解し自分の体に目を向けられると体は変化し良い方向に進んで行けるかと思われます。





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