桜華庵

日々の出来事、想いを徒然なるままに…

理解する事と、教える事

2005-01-25 23:51:07 | 思案
理解する事と、教える事。
この二つはとても難しいものだと実感した。

今、「位相空間論」と言う講義を受けている。
この講義を教えてくれているM先生は、この分野(多分幾何)ではとてもすごい先生らしい。
しかし、教え方が問題だ。
何を言っているのかサッパリわからない。
板書も読みにくい。
先生はわかっているのだけれども、それを人に伝える事がイマイチ上手くない気がする。
教科書を見ようとしても、指定された教科書が、この「位相」の分野の中では一番難しい教科書らしく、これまたサッパリだ。
そもそも、教科書の問の答えを見ようとして、「略」とか書かれてあるのを見ると、教科書の問を解く気が失せてしまい、嫌になる。
このような状態だと、勉強なんてまるでやる気が起きない。
数学はわかると、とても面白い学問だけれども、わからないと、これほど辛い学問もない。

そこで、今日は関数論を教えてもらっているT先生に、「位相空間論」を教えてもらいに行った。
この先生は、教え方がとても丁寧だ。
例題をしっかり解いてくれるから、あとで自分でも問題を解く事が出来る。
さっそく「位相空間論」の一部を教えてもらうと…、わかり易い。
板書も丁寧だし。
教えてもらうと…、なるほど、「Hausdorff」ってこういう事だったのか。
「コンパクト」ってこういう事だったのか。
この先生の教え方なら、今までサッパリだった「位相空間論」も、理解できる気がする。
やっぱり、教え方が違うと、理解の仕方も違ってくる。

理解する事と、教える事、とても難しいものです。


そう言えば、浪人時代には、講師の教え方が良かったせいか、高校生の頃にきちんと理解できなかった「部分積分」もしっかり理解出来た。
ありがとう、岡本先生!


僕は、教員の免許を所得しようとしている。
ちなみに、大好きなB’zの稲葉さんも数学教師の免許持ってます。
教員の免許を取得出来ても、教員になるかはわからない。
でも、もしも、教員になったら、生徒にきちんと理解してもらえるような「教え方」をしたい。
数学が苦手、または嫌いと言う生徒は多いと思う。
でも、良い教え方で、数学の楽しみや面白さを感じてもらえれば、教師と言う仕事も、とても魅力のあるものだと思った。