福島応援プロジェクト茨城

福島の子ども達の保養のために!原発をなくすために!避難者を支えるために!

チェルノブイリ法日本版の会学習会 開催

2018年11月14日 | 保養
チェルノブイリ法日本版の会学習会 開催します。
11月24日(土) 13時開場 
 13時半 ~おしどりマコさん 「福島第一原発事故の取材報告」  14時半 ~柳原敏夫さん 「チェルノブイリ法日本版を考える」
茨城県県南生涯学習センター 小会議室2


 



日本各地で原発が再稼働され推進され、東海第二原発の再稼働に向けて今、着々と準備が進められています。原子力規制委員会は、原発事故緊急時避難基準を1週間で100mSvと決定し、いままでの基準の2倍に引き上げました。このような方針は、次の「原発重大事故が実際に起こることを想定して準備している」ということを示し、事故の際には「致死量」の被曝まで住民避難をさせないという政策意図を示しているといっても過言ではないのです。
 原発は、事故が起きなくても平常運転中でも住民に健康影響被害を与えています。
 福島原発の過酷事故に対する検証も出来ていないばかりか、現状でも放射能汚染は看過できないレベルで継続中です。東電の発表でも空間には毎時600万ベクレルの放射性物質が放出されおり、汚染水はダダ漏れ状態で海を限りなく汚染しています。
 今の日本では、法の救済が無いに等しく、憲法が保障する「生命、自由及び幸福追求に対する権利」も子どもの「安全な環境で教育を受ける権利」も守られていません。
安全基準を20倍以上に引き上げ、人々や子ども達を福島に閉じ込めています。
一方、チェルノブイリ原発事故から5年後の旧ソ連では、市民を守るためにチェルノブイリ法が制定されました。予防原則に則って生存権を保障した放射能災害に関する人権法です。 人々の強い思いが、社会主義国であった旧ソ連政府を動かし制定されたのです。私たちはチェルノブイリ事故の教訓を学び、チェルノブイリ法を学ばなければならないと思います。
 ふくしま集団疎開裁判元弁護団長の柳原敏夫さんから、『市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会」の取り組みについて学ぶ学習会を開催したいと思います。
 また事故以来、東電記者会見や福島「県民健康調査」検討委員会にほぼ皆勤し最多取材を重ね続け、福島に寄り添ってきたおしどりマコさんにも来ていただき、現地の実態を語っていただこうと思います。
マコさんは来年の春、立憲民主党から参議院選挙に立候補することが決まりました。脱原発のために応援したいと考えています。
 この学習会にぜひご参加をいただきたくお願い申し上げ、ご案内いたします。

夏の保養

2018年07月17日 | 保養

今年の夏の保養が近づいてきました。
7月28日(土)~8月4日(土)
 場所:「ともいきの郷」     参加費無料  現地集合です。


 7月28日(土)  「快医学講座」
 7月29日(日)  音楽とゲームの夕べ
 7月30日(月)  プール遊び 
 7月31日(火)  そば作り  露天風呂
 8月 1日(水)  バーベキュー
 8月 2日(木)  工作教室
 8月 3日(金)  藍染め
 8月 4日 (土)  「健康講座」



「ともいきの郷」 
〒300-4102 茨城県土浦市本郷
への地図はこちらです。

飛田晋秀写真展

2018年06月06日 | 保養
飛田晋秀写真展
3.11から7年ー   福島のいま
 
   
   原子力防災と避難を考える
7/3 (火)12時  ~7/8(日)  10時~18時  
最終日は4時まで  
土浦市民ギャラリー 土浦市大和町1‐1029-846-2950

入場無料

飛田晋秀氏 ギャラリートーク    7/3(火)16時~

問合せ先
 小張090-9108-0464   長田090-7845-6599

主催 福島応援プロジェクト茨城 blog.goo.ne.jp/oueniba
後援 常総生活協同組合 www.coop-joso.jp
協賛 東海第2原発の再稼働を止める会 tomerukai.jimdo.com



 311後、地震で倒壊し放射能のために放置された家屋は、鼠や野生動物に蹂躙されるままになりました。津波で破壊され荒れ果てた駅や漁港。 野生化し闊歩する家畜、耕作放棄され荒れ放題の田畑・・・雑草によって突き破られたままに、耐用年数を超えて風化する汚染土の入ったフレコンバックは、そこら中に積み上げられています。
 故郷の無残な姿は、私たちの心を鋭く突き刺しますが、テレビも新聞も7年間、ほとんど実態を伝えてきませんでした。
 だからこそ私は、多くの方に見ていただき、知って欲しいと願って、記録し続け、日本中を廻って展示し、ありのままを語ってきました。
 いまだに7万人余の人々が定まらぬ避難生活をする中、平常時の公衆の放射線被曝限度1ミリシーベルトが20ミリシーベルトに引き上げられたのは、緊急時ゆえの措置なのに、放射線管理区域以上の土壌汚染の福島に、子供までが帰還をせまられています。        飛田晋秀


飛田晋秀氏 プロフィール 
福島県三春町在住の写真家。 福島第1原発の事故後、写真を通じて福島の状況を知らせたいと写真集を刊行。今まで計260回写真展を開かれています。
飛田さんの元には、進行している健康被害の相談が数多く寄せられ、甲状腺がんの当事者グル- プ「アジサイの会」の副代表をつとめられています。


放置されたままのフレコンバック       (浪江町2017.4)

帰宅解除になったが人影がない       (浪江町2.017.4)

今も片付けられないホームセンター        (富岡町2017.4)

「茨城の夏を楽しもう」

2018年05月13日 | 保養
福島応援プロジェクト 「茨城の夏を楽しもう」
健康回復のための自然療法「快医学」に取り組み、温熱治療や躁体法を実施学習します。
そば作りや山羊さんとの交流、プールなどでリフレッシュしましょう。
無農薬栽培のお米や新鮮な野菜を使った手作り料理で、安全な環境を楽しんで下さい。

7月28日(土)~8月4日(土) 場所:「ともいきの郷」 
〒300-4102 茨城県土浦市本郷1403-1     参加費無料  現地集合

親子参加 募集人数15名。6月30日締切り。全日程が無理のときは2泊から参加可。
下記の連絡先へメールか郵便にて氏名、年齢、住所を明記し申込みをして下さい。
申込み書はgoo.ne.jp/ouenibaから。 郵送もできます。
子供だけの参加希望は、保護者が送迎して下さい。

キャンプ概要 
 7月28日(土)13時着 「快医学講座」
 7月29日(日) 音楽とゲームの夕べ
 7月30日(月) プール遊び 
 7月31日(火) そば作り  露天風呂
 8月1日(水) バーベキュー
 8月2日(木) 工作教室
 8月3日(金)  藍染め
 8月4日(土) 「健康講座」  福島帰宅

◆福島応援プロジェクト茨城。
福島の子ども達に対し保養キャンプの実施など、私たちにできる支援活動をやっていこうという趣旨で、2011年7月に結成しました。これまで計8回のプログラムを企画実施し120名が参加されました。

代表 長田満江 〒305-0005つくば市天久保1-10-12-1-401 
TEL/FAX 029(856)2286  携帯090-7845-6599   osada3220@nifty.com
事務局長 小張佐恵子〒305-0004つくば市柴崎774-2 花小路内ともいき舎 
 TEL 029(857)8845 携帯 090-9108-0464  saeko@obari.com
http://blog.goo.ne.jp/oueniba

カンパ・募金募集中
ゆうちょ口座 記号番号 00180-2-466753
加入者名 福島応援プロジェクト





古場ファミリー演奏

2018年04月10日 | 保養
① 古場ファミリー演奏
浪江町から避難して来られた古場さんとは、2011年からのお付き合いでしたが、こんな素晴らしい技を持っていらしたとはびっくりです。
以下はYoutubeにUPした動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=NzF49JvKXQY
筑波大学に在学中からサークルでフォルクローレに親しんできたご子息。 どうせなら一緒に楽しもうと自分たちも勉強を始めたと言う両親の古場御夫妻。
家族でこんな演奏が出来るなんてほんとにすばらしい!
古場御夫妻 は、浪江の皆さんの交流会「げんきつくば会」の
お世話を村の援助を得ながら、献身的に続けておられます。
今回は福島の子どもたちのために、特別に練習して来て下さったのです。
1曲目はフォルクローレとしては有名な「コンドルは飛んでゆく」。
2曲目の「ワ・ヤ・ヤイ」は、ボリビアの「Wa ya yay」。『ワイ・ワイ・ワヤ・ヤヤヤ・ワイ・ワ・ヤ・ヤ・・・・・・』と唱和が乗れる。 曲名の意味は「もともとは、ああ悲しいという意味のアイマラ語。何千年もの歴史のある言葉なのだそう。女たちは皆、ワ・ヤ・ヤイと唄ってきた。ケチュア語ではかなり昔から詩が作られていたんだが、アイマラには歌詞はなかった。 征服されたスペインによって禁じられていたからだ」  つまりアイマラの女たちは悲しみも喜びもワ・ヤ・ヤイとスキャットで表現するしかなかったとのこと。 胸がジーンとくる感動的な演奏でした。
リクエストした佐藤守さんは有機農家ですが、この曲が大好きで、大音量で流しながら、田んぼの作業をするとのこと。 福島の子ども達の保養【福島応援プロジェクト茨城】ブログ https://blog.goo.ne.jp/oueniba

②古場ファミリー演奏1  フォルクローレ( モタク)
http://www.youtube.com/watch?v=gK_2NCHVdy0
③古場ファミリー演奏2  フォルクローレ(花祭り)
https://www.youtube.com/watch?v=NCxdlXdy2Ow

「ゲームと音楽の夕べ」古場ファミリー
④大きな歌
https://www.youtube.com/watch?v=TW1IOLhLK0A

⑤アブラハムと7人の子
https://www.youtube.com/watch?v=3QFlJ5qdUYM


⑥ゲーム「ものまねじゃんけん」
https://www.youtube.com/watch?v=boco4im0hhs

⑦ゲーム(震源地)
https://www.youtube.com/watch?v=m4fINr6zX_A

⑧お小遣い争奪じゃんけんゲーム
https://www.youtube.com/watch?v=qFONoS_MQZQ

草餅搗き「ともいきの郷」 佐藤守氏、有里さんご夫妻、木田さん、小張の夫の隆男。
https://www.youtube.com/watch?v=PY5Y79q3BnM
https://www.youtube.com/watch?v=PY5Y79q3BnM&t=221s
https://www.youtube.com/watch?v=r_QQWDEYJW0

あんこは黒糖だけで作りました。
きなこも大豆を炒って粉に挽きました。香ばしくて美味しかった。

春の保養、2018

2018年04月06日 | 保養
福島応援プロジェクト茨城のともいきの郷での初めての春の保養。
3月31日から4月3日までの3泊4日は晴天に恵まれて、誰1人具合が悪くなることもなく、楽しく過ごすことができました。


初日の夜は有里さんの快療法のワークショップ。

今までにも度々保養に出ていると言う3家族の子供たちはみんな元気でした。
快療法の先達で「八郷の女神」と私たちが尊敬する有里さんが、ライフエネルギーテストでチェックしてくださったところ、誰もが健康状態は良好とのこと。

我が家の田んぼの無農薬で作ってもらっているお米のおいしさと、地元で作られている「小高味噌」で作る味噌汁が大好評で、子供たちの食べっぶりが良いことには驚かされました!



2日目の1日は、ヤギ牧場で皆で摘ませてもらったヨモギを入れて作ったお餅はとてもおいしかったです。









黒糖だけで作ったあんこと、じっくり炒って作ったきなこのおいしさが好評でした。
ピンク色のお餅はビーツ色付け。優しい甘みがありました。

1日の夜は古場ファミリーが来て下さって、バーベキューをみんなでたっぷり食べた後、フォルクローレの音楽とゲームで楽しい時間をプレゼントしてくださいました。

浪江町から避難して来られた古場さんとは、2011年からのお付き合いでしたが、こんな素晴らしい技を持っていらしたとはびっくりです。


2日は守谷市から丸町さんご夫婦が来て下さって、長田先生と美味しいカレーを作って下さいました。



午後は朝日里山学校でたっぷり遊んだ後、後ろの山の中腹の絶景が楽しめる露天風呂に行ってきました。

最終日の3日の朝食は、みんな大好きになった豆乳ヨーグルトのデザートもつけてちょっと豪華なお別れの食事会。



帰り支度をして記念写真を撮った後は、子供たちが大好きないちご狩りに行き、お腹いっぱい食べました。
かすみがうら市下佐谷の「すずめっこの森」は、無農薬栽培なので安心です。

園内には子供の遊び場があって、ここでたっぷり遊んだ後、福島に戻りました。



今回は食事作りのボランティア参加が少なかったので、朝ごはんは2人で15人分作ったわけですので、戦争のようでしたが、何とか無事にやり終えて今はほっとしています。

帰る間際にお礼のお手紙をもらってほっこりし、また次も頑張ろうと思うことができました。
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保養準備着々

2018年03月28日 | 保養
春の保養に向けて準備のためにみんなで作業しました。
良いお天気だったので布団や毛布などを干し、お掃除をしました。

夫は引き続き庭の木の手入れや、外回りの清掃に励んでくれています。


終わって記念撮影です。

保養「茨城の春を楽しもう」 開催

2018年03月09日 | 保養
福島応援プロジェクト「茨城の春を楽しもう」
保養キャンプを開催いたします。
3月31日(土)~4月3日(火)
申し込みは締め切りました。
ボランテイア、ご寄付をお願いしています。
特に毛布が有ったらご寄贈下さい


健康回復のための自然療法「快医学」に取り組み、こんにゃく湿布などの温熱治療や躁体法を実施学習します。
草もち作りや山羊さんとの交流、ハイキングなどでリフレッシュしましょう。
無農薬栽培のお米や新鮮な野菜を使った手作り料理で、安全な環境を楽しんで下さい。
◆福島応援プロジェクト茨城。http://blog.goo.ne.jp/oueniba
福島の子ども達に対し保養キャンプの実施など、私たちにできる支援活動をやっていこうという趣旨で、2011年7月に結成しました。これまで計7回のプログラムを企画実施し105名が参加されました。

 3月31日(土)午後1時ともいきの郷着
 4月1日(日)  草もち作り
 4月2日(月)  ハイキング
  4月3日(火)  帰宅

「チェルノブイリ法日本版」育てる会結成集会

2018年02月21日 | 保養
♥市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会 結成集会♥

💛野呂 美加さん とベルラーシから来日のマグリシェフさんをお迎えしての記念講演
チェルノブイリ事故とその後の子どもたちの健康被害と救済

3月18日(日)
13:30開場 14:00~17:00

場所:明治学院大学白金校舎 本館2 階1253 教室
〒108-0071 東京都港区白金台1丁目


★☆★
💛結成報告 結成の趣旨説明・代表挨拶・会員リレートーク・質疑応答
     
3月19日(月)参議院議員会館  101 会議室
〒100-0014 東京都千代田区永田町2丁目1-1
電話: 03-3581-3111


💛私達が子ども達に残す贈り物💛 
この狭い日本にある54基の原発が今後日本のどこでまた福島の様な事故が起きるかわかりません。皆様お住まいの其々の地域で是非このチェル法日本版を条例化し、最後は国を動かしていくしかありません。私達市民が各地でこれからの子ども達を守る為一緒に立ち上がりましょう~。多くの皆さまの参加をお待ちしています。


神田香織公演・広瀬隆講演会開催

2017年11月28日 | 保養
原発事故から命を守るために
神田香織公演13:00  講談「ふくしまの祈り― ある母子避難の声」
      避難のリアルな現実を、福島県民としてその身になって伝える神田香織さんの語り      は真実に迫ります。
出版記念 
広瀬隆講演会14:20 「日本列島の全原発が危ない!-広瀬隆 白熱授業」DAYS JAPAN刊 
      広瀬隆さんから原発の全てを学びたいと思います。

原発事故後、福島では甲状腺がんの多発だけでなく、突然死、心臓疾患、脳血管障害などが急増しています。
そんな中、日本原子力発電は東海第二原発の再稼働に向けた手続きをずんずん進めています。
新たな事故を防ぎ、命と暮らしを守る為に、今何をなすべきなのかを、皆様と一緒に考えたいと思います。

2018年1月20日(土)  開場  12:30
茨城県県南生涯学習センター多目的ホール 土浦市大和町9-1 ウララビル5F

  入場料 前売  一般1500円 学生・障がい者  800円 
      当日  一般1800円 学生・障がい者1000円
         福島県避難者・高校生以下は無料

主催 福島応援プロジェクト茨城 http://blog.goo.ne.jp/oueniba
後援 土浦市・土浦市教育委員会・つくば市・つくば市教育委員会
   常総生協・東海第2原発の再稼働を止める会
協賛 DAYS JAPAN・IWJ・快医学ネットワーク・さよなら原発いばらきネットワーク

チケット問合せ 090-9108-0464小張 090-7845-6599長田 090-2430-2011丸町
        080-9206-8570片平 029-857-8845 花小路




東海第二原発、再稼働=原発事故が目前に迫る
日本原子力発電は再稼働へ着々と準備を進めており、原子力規制委員会で「適合性審査合格」が示されてGOサインが出、20年運転延長が認められる見通しとなりました。
 東海第2原発は、運転開始から40年を迎える老朽炉で、東日本大震災で被災し、内部にどんな損傷を受けたかもしれない日本一危険な原発です。現代の原発の国際標準装備である①多重格納容器、②コアキャッチャー、③フィルターベント、のうちフィルターベントしか装備されません。原発には万全の安全性は求められていないと原電は明言しています。
 福島県と同じ苦難が茨城県民に降掛かる怖れは、今、目前に迫りつつあります。半径30km圏内に96万人もが住み、事故が起きれば避難を余儀なくされますが、脱出および長期にわたる避難は、可能でしょうか? 原発は、避難計画が立てられなければ動かせない発電法で、しかも、経済的に決して安くない代物だということが、はっきり判っているのです。

誰も事故の責任を問われず、被ばくの危険性が無視されている
福島県では、原発事故のあと心臓病で亡くなる人が増加し、急性心筋梗塞で全国平均の2倍以上、慢性リウマチ性心疾患で3倍以上の死者が出ています。子どもの甲状腺がんは200人近く発症し、事故前の50倍以上で異常な事態です。
 チェルノブイリでの移住義務である年間5ミリシーベルトの4倍の20ミリシーベルトまで安全と決めつけられ、危険な汚染地に住民を戻す政策が強行されているのが日本の現実です。 推進してきた国が勝手に引いた線引きにより、避難区域外とされた地域の人々の被害や不安は、無視されて補償を受けることもまったくありません。自力で避難し子どもを守ってきた人々の命綱だった住宅無償提供が打ち切られ、困窮に打ちのめされている状況は、明日の私たちに起きることかも知れません。

放射線のもつ高いエネルギーは、生体の組織や細胞、分子を
破壊する力を備えており、生体はそれを防御できない。
たとえ低線量でも放射能は無視できない。
「放射能と人体」落合栄一郎著。講談社・ブルーバックス


福島原発事故は津波ではなく、地震で起きた

福島原発は津波の前に地震で配管が損傷していたことが、判ってきました。漏れ出た高線量の放射能に阻まれ、事故対応が出来なかったのです。2000ガル以上の地震はたびたび起きていますが、原発の耐震指針は600ガルまでしか想定されていませんし、40年前に作られた東海第二原発は、その指針すら無い時代の設計施工であり、元来、配管の塊である原発は、極めて地震に弱いのです。
 地殻活動が活発化して危機が指摘されている今の日本で、大地震に耐えられる原発は、ひとつも無いと断言しても良いのではないでしょうか。電力自由化を活用して、原発を使わない新電力を選び、真に安全な社会を作りましょう。

プレートテクニクス理論が、地震のメカニズムを解明した
 日本列島は、地球を覆う4枚のプレートの衝突部にあって、北米プレートとユーラシアプレートの2つの大陸地殻にまたがり、太平洋プレート、フィリピン海プレートの沈み込みによって、2方向から強く圧縮されている――世界有数の地震多発地帯なのだ。

広瀬 隆   プロフィール
東京生まれ。作家。早稲田大学理工学部卒業。メーカー技術者を経て、執筆活動開始。1979年のスリーマイル島 原発事故以来、原発の危険性を警鐘し続けてきた。
著書多数。『東京に原発を!』1981年。 『原子炉時限爆弾  大地震におびえる日本列島』 2010年。『新エネルギーが世界を変える。』 2011年。 『第二のフクシマ、日本滅亡』 2012年

神田 香織   プロフィール
いわき市生まれ。立体的演出で独自の境地を開く講談師。NPO「ふくしま支援―人と文化ネットワーク」理事長。 1986年「はだしのゲン」で日本雑学賞受賞。 2010年 女性人権活動奨励賞「やより賞」受賞。 2012年 第24回多田謡子反権力人権賞受賞。作品「はだしのゲン」「チェルノブイリの祈り」米軍機墜落事件「哀しみの母子像」「フラガール物語」他。