夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

舞子浜之雪暁図 山元春挙筆 その14

2020-09-17 00:01:00 | 掛け軸
山元春挙ほど日本画における風景画を、オーソドックスで雄大に作品を描き、飾って愉しい作品を描く画家はいない。おそらく横山大観と肩を並べる同じ風趣を持つ画家であろうと思います。明治天皇が好きであったという理由もこのあたりにあるのだろうと思います。

当方でも幾つかの作品を紹介していますが、ひさかたぶりにいい作品が入手できたので紹介します。



舞子浜之雪暁図 山元春挙筆 
絹本水墨淡彩軸装 軸先骨 共箱
全体サイズ:横630*縦2010 画サイズ:横495*縦1310

 

明治40年(1907年)文展開設にあたり、竹内栖鳳らと共に審査委員を命ぜられ、大正6年(1917年)6月11日帝室技芸員に任命されていますが、本作品はこの頃の作か?



山元春挙の作品で、雄大な山岳風景を描いた作品は市場にはかなり数が少なくなっています。このような若年の作とされる作品が僅かに入手可能のように思われます。本ブログでも紹介されている大きな作品は明治期のと思われるものが多いようです。



本ブログをご覧の皆さんも機会があったら入手してみたらいかがでしょうか?



暁に輝く雪の見事な松・・、おみごと。



若年の作で明治期から大正期の作と推定されますが、詳細は不詳です。

  

明治天皇も春挙のファンで、亡くなる際、床の間に掛かっていたのは春挙の作品だったそうですが、さぞかし見事な作品だったのでしょう。その作品は間違いなく明治期の作ですね。当たり前か・・・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。