かわいい花とおかわり君

ありふれた日常の中にある小さなタカラを拾い集めて

ごんぎつね

2020-11-20 | 日々のちょこちょこ。
世の中には数多のものがたりがありますが
人によってお話の中で
魅力だと思っている部分はさまざま

だから

本や映画を通じて感想を語り合うことが
いくつになっても面白くて好き。

子供たちともよく語り合います。

最近では

「おしゃれ泥棒/1966年」

オードリーヘップバーン主演の映画を観て

今は時代が進んでいてあんなことはあり得ないけど、 
それがかえってハラハラさせらるね〜
めっちゃ面白かった〜って笑った。

小4息子

「オードリーってさ、
春日(お笑いタレント)と同じ名前なんだね!」とか言ってるし。

ええっ! 春日の方がメジャーなの〜?

ふむ。時代はすっかり令和でございますよ。

でもいつの時代も
名作はやはり名作であります。

今日、息子が
新美南吉さんの「ごんぎつね」を題材に

お話の魅力を紹介しようという授業でミニパネルを作って
持ってかえってきました。

覚えていますか?

教科書で習った「ごんぎつね」

いたずら狐のごんと、母親を亡くした兵十の
交差するこころ模様。

うなぎを盗んでしまったことに対して
ずっと報おうとしていたごんの想いに
兵十が気付くのは、ごんを火縄銃で撃った後。

なんとも切ない結末です。

ですが、最後に兵十がごんの優しさに気づいた という
マッチの炎くらいの一瞬の灯火が

このお話に小さな希望を残してくれます。

救われる部分があってホッとさせてくれます。

私も息子同様、子供の頃は

「撃ったのは悲しいけど、最後ごんの優しさに兵十が気付いてくれて よかった」

そんな気持ちを抱いていたものです。

ですがそれなりに人生の歳月を重ねてきた今、

改めてこの作品に触れてみると 

たかが童話、されど童話。

名作は語り継がれるべきもの、

今の自分から見えた

このおはなしの世界は違う味わいがありました。

思い込みや偏見ではなく、
素直な気持ちで人と接することが大切だと
教えられるし

いたずらが過ぎると
それがたった一度であっても
取り返しがつかなくなることがあるから、
人の立場に立って物事を考えられる人になろう

という深い教訓にも捉えられるし。

毎日、色々あります。

感情はあっちこっち、風見鶏のように

ぐるぐる回って、ちっとも定まりません。

人生わかったような気がしていたのに

まるで双六、

振った賽の目で大幅にマスを後戻りするように
後退してしまう時があります。

水前寺きよこ歌

♪三歩進んで二歩下がる

とはよく言ったもので、

下がるありきの前進。

だと思って仕舞えばいいのかなァ(^^)

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