Othello! JAPAN

Othello! JAPAN 管理人 nakaji のオセロに関するつぶやきです。

世界戦を終えて~各選手について

2007-12-06 18:40:43 | オセロ全般
■新世界チャンピオン 冨永八段

とっても強い。摩訶不思議流(?)冨永オセロは、世界選手権という大舞台でも健在でした。
大会前、「自分と同じくらいかちょっと上」という認識でしたが、今思えば失礼でした。ごめんなさい。激しく改めます。
為則九段・Ben Seeley クラスだと思います。ただ彼らには世界戦三連覇・二連覇という実績があるので、私の心の中ランキングでは、冨永八段はこの2人のすぐ次、という位置付けにしておきます。

決勝3局目の仕掛けには感動しました。その仕掛けが見事に働き、中盤で勝勢。そして終盤は安全に安全に打ち進め、完全勝利。ほんっと、いいオセロでした。

■団体優勝の立役者 大野七段

土曜日は学校ということであまり品川系の大会には参加していなかったということもあり、正直私は彼のことを良くわかってませんでした。
そして、予選初日で3敗目を喫した時には、「だいじょうぶか、こいつ?」と思ってました。
が、彼はただのビッグマウスじゃないね。「残り8連勝して予選通過する!」という言葉通り、そこから勝ち続けました。2日目の午後を3連勝であがれば通過という、私と全く同じ状況にまで追いついてきたのですから。その後 Nicolet に負けるも、最後 2 つをしっかり勝って 9 勝。ほんっと、頑張ってくれました。

でね、彼はなんてゆーか、オセロに対して舐め腐った態度で取り組んでるように誤解してたのですが、全然そんなことないですね。時折見せる真剣な表情、そして(たぶん)緊張してくるとする過剰なまばたき。更に聞いてみればオセロを始めた当初は WZebra の存在も知らず、序盤も手研究してたとのこと。彼のそういう部分を私は全く知らなかったのですが、うん、とっても真摯にオセロに取り組んでいたのですね。9 勝という結果も(良い意味で)当然で、次はきっと準決勝に残ってくれるんじゃないかと、思っています。
血液型も私と同じO型、そしてビッグマウス、更にオセロが大好きでたまらない、そんな大野七段を見てて、かなり好きになってしまいました。
来年は社会人1年生ということでオセロに時間が取れなくなるのが心配ですが、またいつか、一緒に世界戦に行きたいなと思ってます。

■準優勝 Stephane Nicolet

昔の印象で、五段くらいという認識でしたが、少なくともこの大会ではとっても強かった。
予選2日目の初戦で私が3敗目をくらったのがこの Nicolet、そして奇跡の8連勝で予選通過を狙っていた大野七段のその夢を打ち砕いたのもこの Nicolet。決勝三番勝負の二番目の途中からは冨永八段の強さに押されっぱなしでしたが、一局目と二局目の中盤までの強さはみなさんもご覧になったでしょう。準決勝第3局で、私にあんな手を打たせたのもNicoletの力です。
間違いなく七段以上の力があると思います。

■3位 Matthias Berg

学生さんということもあり、相当時間をかけて序盤を準備してきたようです。
ただ、、、若いせいかどうしても勝ちたいという思いで、ちょっと汚い行為が目に付きました。
決勝トーナメントの朝、会場でPCに向かい準備をする冨永八段にまとわりつき、PCをのぞきこんで「このソフトは何だ」とか、その他もろもろ、くだらないことを話しかけて邪魔してました。冨永八段があまりにもうざがってたので、「お前は準決勝の相手だろ。邪魔すんじゃねぇ」的なことをキレ気味に言ってやりました。
そして準決勝の最中、冨永八段の思考中に、お菓子(チョコ?)を袋から取り出して食べてるのですが、ガサガサガサガサすごい騒音でした。一度私が注意するもおさまらず。Nicolet も「Matthias..., please...」と注意するもおさまらず。しばらくすると気を使ってるふり(?)をして、席を立ってちょっと離れたところでガサガサガサガサ。私は完全に切れ「No! Stop it!!」。一応それで以降はおさまりました。
あと私は直接見てないのですが、予選の Ben Seeley との対戦もひどかったようです。結局盤面負けの針落ち勝ちだったやつね。大野七段が直接見ていて「あれはひどかった」と言っていたので、興味のある方は大野七段に聞いて下さい。

まぁ、そんな感じでかなりムカつきもしたのですが、予選で冨永、中島、Ben と撃破したのはたいしたものだと思います。

■ タイ勢

タイの選手、初日があまりにも飛ばしていたので、どんなもんかと思ってました。
2日目に入っていざ対戦してみると・・・
緊張もあったのかな、かなり弱かったです。序盤からしっかりと考えて打っているのは好感が持てましたが、当たり前の手を打たなかったりしてました。でもその、「考えて打つ」ことをやっていることから、将来期待できる気がします。

■ Imre Leader

すごく感じのいいおっちゃんです。物腰やわらかくて、何より話し方、話すときの表情がいい奴なんだろーなという空気をかもし出しています。
予選最終戦での私も対戦してますが、あれは100%暗記勝ち(35手目まで暗記です)だったのでちょっと実力は測れないのですが、準決勝をかけたプレイオフの粘りもすごかったし、今なお昔の強さを持っているようですね。

■ Francesco Marconi, Roberto Sperandio

会えるのをすっごく楽しみにしてたローマのプレイヤ達。私がローマ人だったころに、毎週のように顔を会わせてたやつらなんです。
実力は三段程度なので、ちょっと優勝争いには絡めない奴らなんですけども。
で、Francesco の息子の Frabbio 君、私が知っていたのは生後10ヶ月くらいまでなんですが、当たり前ですが大きくなってました。7歳、になったのかな。んでこいつがかなり悪がきに育ったようなんですが、それでもBabyの頃を知ってる私としては、とっても可愛かった。
ビクトリーディナーの時には、1局打ってやりました。Francesco にそう頼まれたのもあって、ちゃんと勝たせてやりました。

■ Caroline Sandberg Odsell

オセロ歴半年弱で昨年の世界戦に参加。あの鬼神為則九段に勝ちそうになって驚かせたスウェーデンの子。
あれから1年また精進したようで、女子決勝に進みましたね。決勝を見る限り、まだ黒の終盤に難があるのかな。チャンピオンになりたかったら当然見えなきゃいけない筋が見えてなかったようで、終盤、力なく沈没しました。
決勝で負けた後に悔し泣きしてたのが可愛かった。この悔しさをバネに、来年また強くなってこの舞台に帰ってくることでしょう。

■ Graham Brightwell

10年前このアテネで、決勝で末国君に敗れ準優勝だったイギリスの紳士。
以前はもっとすらっとしてたと思うのですが、相当腹の出たおっさんになっちゃってました。
成績も、今回は振るいませんでしたね。
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2 コメント

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Unknown (ダメ男)
2007-12-07 16:26:44
世界選手権でも相手の邪魔をする人がいるとは!!!
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Unknown (tanida)
2007-12-10 08:26:36
Matthiasの一件、対局中の話はすみません、私も見ていませんでした。

Matthiasとは関係ないかもしれないけど、世界選手権のフォーラムを見ていると時々びっくりするような話題があります。
「対局中に音楽プレイヤーで音楽を聴くのはOKか」とか。
幸いにも、常識的な判断に票が集まるようですが、話題になること自体がちょっと驚き。

世界は広い、文化も風習もいろいろ。
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