Othello! JAPAN

Othello! JAPAN 管理人 nakaji のオセロに関するつぶやきです。

続・新オセロ方式新順位決定方法

2007-04-05 01:59:49 | オセロ大会方式
4月2日に書いた「新オセロ方式新順位決定方法」、本文中に書いてありますがこれは私が考案したものではありません。本人に了解を取ったので名を明かしますが、中部の土田五段の提案です。

私は最初この案を聞いたときはいまいちピンと来なかったのですが、深く考えて行くと、このやり方ってめちゃくちゃいいじゃん、と思うようになりました。

「勝数優先」とするために発生する不運・幸運な順位というものをうまく調整しつつ、ノックアウト方式のような極端な順位付けにもなっていません。

こんな言い方したら悪いかもなんですが、勝数が多い人の方が勝数が少ない人より下の順位になる場合があることについて「納得できない」と感じる人は、きっと単に「ちゃんと考えてない」からだと思います。あくまでも新オセロ方式についての順位の決め方のお話なんで、普段の大会で慣れているスイス式で考えたら全然話が違ってしまいます。

先の記事内でも似たようなことを書きましたが、3連勝した後3連敗した3勝3敗と、2連敗した後4連勝した4勝2敗、前者の方が順位が上になるってのは、実は新オセロ方式ではとっても自然な見方だと思います。
3連勝した後3連敗ってのは、3連勝した8人の中で最下位になった、ということ。2連敗した後4連勝ってのは、2連敗した16人の中で最上位になった、ということ。ね、どう考えても前者の方が上でしょ?
コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

引分勝ちについて

2007-04-03 21:14:21 | オセロ大会方式
なぜ引分を引分として扱わないのか、という意見をお持ちの方が
結構いらっしゃるようですが、私は引分勝ちルール賛成派です。

32-32になった場合にどちらかを勝ちとする現行方式でも、再試合を
行って白黒付ける方式でもどちらでも良いのですが、とにかく
「引分」という結果が出てしまうのが良くないと思っています。
引分の存在を許してしまうと、価値の異なる試合が存在してしまうと
考えるからです。

勝ちを+1、引分を±0、負けを-1と考えて話を進めます。

1つの試合で、両者の勝数の合計は必ず0になります。勝敗が決した場合
でも引分の場合でも。なので一見公平っぽいです。

ただ、「その試合で動いた得点の絶対値の平均」という見方をすると、
勝敗の決した試合では1であるのに対し、引分の試合では0。
結果的に、引分のゲームは「試合をしていない」のと同じことに
なるわけですね。
6試合の大会であるとするならば、引分がなかった人にとっては
6試合で±1の変動があるのに対し、1試合引き分けた人にとっては
5試合でしか±1の変動がない。

極端な例で言いますが、一つの大会の中でどれか1つの試合だけ、
「勝者は+10、敗者は-10とする」と決めたとしたら、これは明らかに
不公平感を感じますよね。

つまりですね、引分になってしまったゲームというのは、結果的に
他の試合と比べて重みの低いゲームになってしまう。
両者が互いに勝ちを求めて戦った結果、いわゆる「痛み分け」に
なってしまうわけですね。

これはまずいんじゃないの? というのが私の考えです。

ノリとしてはアレですね、石数で順位決定するのは違うんじゃないの?
と同じかと思います。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新オセロ方式新順位決定方法

2007-04-02 18:03:52 | オセロ大会方式
大会方式全般、私はとっても興味のある部分でして、このブログって
そういう内容に傾きやすくなってますね。
あんま興味のない方はごめんなさい。

さて、新オセロ方式について何人かとやり取りしてて、その中で
とっても画期的な案があったので紹介したいと思います。

感じている人は感じていると思いますが、新オセロ方式の順位決定方法、
ところどころ不運な順位とか、その逆にラッキーな順位というものが
存在しています。

まずは3連勝3連敗の ○○○×××。
3連勝した時点で残り3試合は3連勝した者同士しか当たらない。
なので3連勝した8人の中で必ず1人がこういう結果になります。
恥ずかしながら、おととしの私の全日本の成績がコレ。汗

勝星優先で順位が決められるので、この人の順位は22位になります。
トーナメント戦で言えば8強に残っていながら、その8人の中で最下位
になると22位になってしまう、ということですね。

同様に○○××××もそんな感じ。3回戦以降は2連勝した16人の
中でしか組み合わされないため、2連勝した16人の中で必ず1人が
こういう結果になります。16強に残っていながらも43位になっち
まいます。

逆に幸運な勝星の並びは、×○○○○○。
1回戦で負けた人の中でトップに立つと7位に入れるわけですね。
# もちろん、7位になった人を非難する意図はないですよ!

でですね、全日本選手権も今年の名人戦のように段級位の上と下で
当てる方式を採用したと思って下さい。
そして1回戦、全て優先順位上位者が勝ったと思って下さい。
すると、1回戦で負けた人の中から必ず一人が×○○○○○という
結果になるわけで、その人の優先順位は33位であるにも関わらず
そして、2回戦以降34位以下の人としか対戦しないにも関わらず
7位入賞ということになってしまいます。
(もちろん極端な例ですけども・・・)

組合せを全くのランダムにする場合にはまぁいいのかもなんですが、
段級位等のなんらかの指標によって上と下を当てる方式をとった場合、
なるべく順位をそれらしいものにするには、「勝星優先」という考え方
ではちょっと足りない感じです。

そこで新しい考え方。
組み合わせ方法は新オセロ方式をそのまま採用して、以下の方法により
順位を決めます。

 ある試合で選手Aが選手Bに勝った場合、必ず選手Aは選手Bより
 上の順位になるようにする

これだけです。
具体的な作業は以下のようになります。

1. 全勝者を優勝とする。
2. 優勝者のみに負けた人全てを2位タイとする。(複数人出ます)
3. 既に順位の確定している選手にのみ負けた人を次の順位にする

3 の作業を最後まで繰り返すと、全ての順位が確定します。
欠点はそう、同順位が出ちゃうことですね。しかも2位までも。

この辺はまぁ決めの問題で、1~3位については

 1位 ○○○○○○
 2位 ○○○○○×
 3位 ○○○○×○

この3人ということに決めてしまって、他の選手について上記考え方により
4位以降を割り振るってことでさほど違和感はないかと思います。

で、例として、昨年の全日本選手権をこのやり方で順位付けすると・・・

【新オセロ方式による昨年全日本の順位】

1 中島 哲也 七段 6勝
2 今岡 司  四段 5勝
3 宮岡 環  七段 5勝
4 中森 弘樹 二段 5勝
5 野田 敏達 二段 5勝
6 亀本 修  四段 5勝
7 村上 健  九段 5勝
8 後藤 宏  七段 4勝
9 山田 雄一 四段 4勝
10 為則 英司 九段 4勝
11 朱亀 純希 初段 4勝
12 大清水 崇典五段 4勝
13 松本 大志 三段 4勝
14 土田 英二 五段 4勝
15 高島 亮詞 四段 4勝

【新オセロ方式+提案方式による昨年全日本の順位】

1 中島 哲也 七段 6勝
2 今岡 司  四段 5勝
3 宮岡 環  七段 5勝
4 中森 弘樹 二段 5勝
5 村上 健  九段 5勝
5 後藤 宏  七段 4勝
7 山田 雄一 四段 4勝
8 野田 敏達 二段 5勝
8 松本 大志 三段 4勝
10 亀本 修  四段 5勝
10 為則 英司 九段 4勝
10 大清水 崇典五段 4勝
10 土田 英二 五段 4勝
10 山川 高志 四段 4勝
10 渡辺 一  四段 3勝

こんな感じになります。
# 2~4位の3名は「優勝者にしか負けていない」ということで2位タイに
# なりますが、上記決めにより無理矢理2位、3位を決めています

1回戦で宮岡七段に敗れた村上九段は、「3位の宮岡七段にしか負けていない」
ということで、5位になります。

3連勝3連敗で22位だった渡辺四段は、3敗とは言っても負けた相手が
3位の宮岡七段、4位の中森二段、8位の松本三段ということで、
順位はその1つ下の10位タイになります。

ちなみに2連勝4連敗で43位だった榎本四段は、この方法だと19位タイという
ことになります。

  * * *

この方法、実は感覚的にとってもスッキリしたやり方の気がします。
自分が勝った相手より必ず上の順位、そして負けた相手より必ず下の順位に
なるわけですからね。当たり前と言えば当たり前にも思えてきます。

こういう話が好きな皆さん、例えばShiganosukeさん、どうですか?
コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中島名人のオセロ道場

docomoのケータイでオセロを楽しみながら強くなれる「中島名人のオセロ道場」

←コレをバーコードリーダで読み取るか、http://bdga.jp/ に直接アクセスして下さい。