Othello! JAPAN

Othello! JAPAN 管理人 nakaji のオセロに関するつぶやきです。

オセロは終盤

2008-09-18 13:19:39 | オセロ戦術・精神論
オセロって、もちろん序盤も中盤も終盤も全部大切ですが、
その中でも最も大切なのはやっぱり終盤です。
当たり前ですが、序盤や中盤よりも終盤の方が終局が近いので、
ちょっとしたミスでも、その罪が大きくなるわけです。

さて、どうしたら終盤が強くなれるのかですが、まずは必ず
「数える」ことをすること。ちょっとした練習対局の終盤でも、
大会の合間に誰かの試合を観戦している時でも、めんどくさが
らずに「数える」。
いつも当然のようにやっていると、いざという時にもさくっと
出来るようになります。逆に普段からやってないと、いざと
いうときに困ることになります。

まぁ、数えるのはただの力仕事なわけですが、終盤を正確に
読めるようになるには、さまざまな「形」を身につけなくては
なりません。これはもう、詰めオセロを解きまくるに尽きます。
いろいろ考えて自分で答えを出すのが一番ですが、どうしても
わからないものもあるでしょう。それについては答えを見て、
なんでそうなるのかを自分なりに理由付けします。「この形は
こう攻めれば逆偶数にできる」とか、「こんな形はこんな風に
使う」というのを、1個1個身に付けて行くんですね。

で、今はとっても良い時代で、毎週のように誰かがブログに
面白い局面を掲載しています。問題形式で掲載してる人も
多いですよね。そういうのを見たら、必ず解いてみるように
しましょう。すると、じわりじわりと終盤力が付いてきます。

ちなみに、毎日のように問題が掲載される「はせらのオセロ日記」、
説明はいまいち面白くないですが、問題はいつも興味深いものが
載ってます。これ、私は毎日やってます。みなさんにもお薦めします。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「大きな差」に気づけたこと

2006-07-18 23:58:53 | オセロ戦術・精神論
数年前まで私は、本当は自信のない自分を奮い立たせるために
敢えて強がり、大口を叩くようにしていました。
まぁ、試合前のボクサーが良くやるアレと一緒ですね。

しかし思うところがあり、ここ1年程は素直に振舞うことに
しました。きっかけは何だったろう・・・ うーん、たぶん、
終盤COBRAの問題作りのためにさまざまな問題にトライし、
自分が相当うなって考えてから答えを出すような局面でも、
村上九段や末国九段はほぼ一瞬で答えを出すのを目の当たりに
した頃からですかねぇ。

それまでは九段の彼らも、六段の自分も、実力的には大した差が
ないと思ってました。彼らはたまたま大舞台で勝った回数が
多いから、しかし自分はたまたま大舞台に弱いから、くらいに
考えてたんですね。ほんと恥ずかしい話なんですけど。。。

しかし実は全然違うんですよ。一局のゲームにその差が全て
現れるわけではないので長い間気づけなかったわけですが、
「勝てる終盤の形」の数が格段に違うんです。
自分より何倍も多くの「勝てる形」を知ってるわけです。
その差は当然中盤戦にも出てきます。彼らは彼らには見えている
その「勝てる形」を目指して打つという方針が立てられる局面
でも、それが見えていない私には同じことはできない。彼らより
多くの「正しい方針が立てられない局面」が存在してしまうわけです。

そういう差の積み重ねが、大きな大会の優勝回数の差となって
如実に現れていたわけですね。
# ・・・と、全てを悟ったかのような言い方をしちゃってますが、
# 他にもまだ気づいていない大きな差は存在すると思っています

こういう「大きな差」に気づき、自分は彼らに対して明らかに劣って
いると認めることが出来た時、たとえ「自分を奮い立たせるため」と
いう目的のためでも、大口を叩くのは美しくない、と思ったわけです。

それ以降は素直に、謙虚に行くことにしました。

先日のブログに書いた

> でも、みなさんに誤解して欲しくないのは、私はここまで強くは
> ありません。今年は実力をはるかに超える結果を得てしまってます。

に対して小出2級が反論してますが、ほんとにこのように思って
いるし、ほんとにこの通りなんです。謙虚モードでももちろん、
自分をそれなりに強いとは思っています。しかしどー考えても、
春・夏連覇していいほど強くはありません。だって春・夏連覇って、
今まで為則九段、坂口九段、冨永七段しか達成できてないことですよ。
そんな彼らと、まだまだ穴だらけの私が肩を並べていいとは思いません。

でもま、まぐれも年に3回起こせればさすがにまぐれではなくなる
と思うので、もし世界戦に勝つようなことがあれば、その優勝スピーチは
傲慢モード全開でいっちゃおうかなぁ、なぁんてことを思ってみたりも
しています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

決勝の重圧

2006-07-17 23:55:39 | オセロ戦術・精神論
やはり決勝というものはプレッシャーがかかります。

もちろん名人戦優勝で既に世界戦の切符を手に入れている
ということでは気楽と言えば気楽なんですが、相手は今まで
名前さえ知らなかった(すみません 汗)今岡四段。
ここで負けると、折角手に入れた八段昇段のチャンスを逃すと
共に、自分がようやく手に入れることができた「七段」に、
今岡四段に追いつかれることになってしまいます。

実績的にも経験的にも、そしておそらく実力的にも、自分が
勝つべきだと思っていたし、勝たなくてはいけないと思って
いました。

こういう思いの中での対戦って、ほんっとにプレッシャーが
かかってきついです。

しかしゲームが始まってみると、序盤の仕掛けがうまく働き、
中盤戦は明らかに押し気味にゲームを進められました。
しかし終盤が近づいてきた当たりで、予想外の手を打たれ、
その手が思ったよりも良い手であり、かなり悩まされました。

そしてその後、自分の緩手のせいでかなり差が縮まり、しまい
には逆転の悪手まで放ってしまいました。

--●●●●●● この時点でようやくそれに気づき、内心
●●●●○○○○ かなり青ざめています。
●●●○●●○○ 44d8でf6に傷を付けることで問題なく
●●●●●●●○ 偶数に出来るという甘い読みをしていて、
●●○○●●○○ ホワイトラインが通しになり、黒がg7に
-○○○●○●● 打てないためになんと逆偶数に!という
○○○○○●-- ことが見えてなかった。
--●●●●--
白番

この局面、まずa6から数えました。●g7に対して○h8と出来
ない以上足りないだろうと思いつつ。するとやはり足りない。
となるとa1しかないわけですが、黒が手拍子でb1に入ってく
れるか、ひねってa8に打ってくれればホワイトラインに黒石
が乗ってハイパー偶数を避けることが出来、逆転できるかも
しれない。
祈るような思いでa1に着手、そして「a6に打つな!」と必死
で念力をかける。

今岡四段の右手が伸びてくる。。。
来た、a8だ!
ここで奇跡的に逆転出来たことを確信。

試合が終わり、時計を止め、対戦相手の今岡四段と握手。

情けない終盤を打ってしまったこともあり、名人戦で優勝
した時のように涙はこみ上げてこず、すぐに大喜びする
こともできなかった。

しかしふと思った。1998年には村上さんを相手に、2001年
には坂口さんを相手に、自分の終盤のミスで優勝を逃して
いる。あの時は、その状況のその局面で正しい手を打てな
かった自分の弱さを認め、また、そういう局面に持って
いった相手の強さを認めることで、自分をなんとか納得
させた。

なので今回、不本意な内容のゲームになってしまったとは
言っても、勝った立場で素直に喜ばないのは対戦相手にも失礼。

そういうわけで、席を立ち、拳を握りしめ、力強くガッツ
ポーズ。
名人戦に引き続き隣で棋譜を採っていて下さった村上九段と
固い握手!

1日経った今でも、決勝の終盤の下手さ加減は恥ずかしくて
しょーがありません。
でも結果として勝てた。思い切って(?)こういうのも実力の
一つとして認め、素直に優勝を喜んでいます。

しかし、、、
やっぱり「そういう実力」は使わずにしっかり勝ちきれるよう、
今後もっと精進しなきゃいけませんね。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

序盤の力

2006-06-27 23:51:35 | オセロ戦術・精神論
もちろん、序盤もとっても大切です。

序盤で圧倒的不利になってしまったら、たった60手しかないこのゲーム、
逆転する間もなく終わってしまいます。
ですので「オセロは終盤」という言葉、決してその他はどーでもいい
という意味ではありません。
特に大会に出てみようという方は、とりあえずメジャーな定石は
暗記しとくべきです。序盤で不利になってしまってそのまま負け
というゲームばかりでは、折角大会に出てもあんまり収穫は
得られないはずです。

全体のレベルが今ほど高くなかった15年くらい前では、
関東オープンのような大会では6試合中3試合くらいは序盤~中盤で
勝敗が決してしまうようなゲームがありました。
悪い言葉で言えば「消化試合」みたいなゲームですね。

最近はそうは行きません。6試合全てがヒーヒー言うようなゲーム
だったりします。ゼブラの登場で、世の中の序盤のレベルは格段に
上がったと思います。

15年くらい前の私は、かなり序盤に自信を持っていました。
村上九段に先生になって頂いて通信教育を受けていた頃、その講義
内容は主に序盤だったんですね。村上さんが自身で手研究(当時は
ゼブラなどないので当たり前のように「手」研究)により得た知識を
惜しげもなく授けてくれたのです。
そのおかげで、序盤で優位に立ちそのまま押し切れたり、上位を相手に
したときも序盤で優位に立って中終盤で緩手を打って差が詰まり
つつもなんとか逃げ切る、というような勝ち方が出来ちゃったり
してました。
こんなんで案外うまく行っちゃったもんだから、終盤トレーニングを
おろそかにしてしまって今に至る、って感じなわけですね。

今は序盤には全然自信がありません。時間をかけてゼブラとにらめっこ
している若手プレイヤーには絶対にかなわないと思っています。
となるとやれることと言ったら、相手の土俵にあがらないこと。
相手が深く暗記をしてはいないであろう手を序盤で選ぶことです。
ただこれ、完璧に受けられたら間違いなく自分が不利になるわけで、
かなりの危険も伴うんですね。

そんなわけで今、世界戦でどんな手を使おうか激しく悩み中です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

終盤の力

2006-06-26 23:54:17 | オセロ戦術・精神論
やっぱりオセロは終盤だと思うんですよ。

それで、前にもどっかに書きましたが、自分がトッププレイヤと比べて明らかに劣っているのがこの終盤なんですね。何が違うって、持っている「形」の数が段違いなんですよね。私なんかだと必死であれこれ考えた末に答えの出るもの・答えの出ない局面に対して、村上九段や末国九段だとそれを既に「形」として持っている。「こういう形はこう打つもんだ」という知識として持っている。もちろん、為則九段にしても坂口九段にしても同様だと思います。

もちろん、私程度でも、運良く自分が持っていない「形」にさえならなければ、彼らに勝てたりもするわけですが、長い目で見れば、その差によって結果に明らかな差が出ます。

ちょっと話はそれますが、私、終盤COBRAというiアプリを作ってまして、これの問題を作成するという行為が終盤力アップに繋がってると実感してます。局面によってはたったの5個空きでも、「形」として自分の持ってない局面に出会うことがかなりあるんですよ。「5個空きならその場で考えればなんとかなるでしょ」という意見もあると思いますが、それを「形」として持っているか持っていないかで大きな差が出るんですよ。なぜなら、その局面になる10手くらい前の時点で、その局面に持っていけば「勝ち」なのか「負け」なのかがわかるわけですから。

まぁ、なんかだらだらと書いてしまいましたが、要はこの自分に欠けている部分をしっかりと補って、九段の彼らに一歩でも近づきたいなと思ってるということが言いたいわけです。もちろん、それ以外にも劣るところが多々あるわけで、終盤力だけ付ければなんとかなると思ってるわけではないのですが、とりあえずはやんないと始まらないですからね。

そんなわけでオセロにはまっている若手の皆さんも、終盤トレーニングに力を入れると良いと思いますよ。序盤の暗記ほどすぐに結果には現れないのがつらいところですが、長い目で見れば絶対損じゃないですから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中島名人のオセロ道場

docomoのケータイでオセロを楽しみながら強くなれる「中島名人のオセロ道場」

←コレをバーコードリーダで読み取るか、http://bdga.jp/ に直接アクセスして下さい。