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腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面

2009年02月28日 23時15分23秒 | ゲームキューブゲーム感想文
じゅふふふふもちろん今回も「ゼルダコレクション」ですよびゅふうふ……
……っっざけんなぁあ!!!!
「リンクの冒険」と違い、この「ムジュラの仮面」はゼルコレで
遊ぶことを全く薦められない。いや止めておけと言いたい。

まず、単純に移植度が悪い。具体的には、音声が酷い。
これは説明書やゲーム開始前にも「GCと64の違いから音がおかしくなる
場面があるけど勘弁してね」と注意書きがしてあるので、まぁ覚悟はしていた。
しかし実際は想像以上に酷く、ちょっと移動すれば音がおかしくなる有様。
ハッキリ言ってゲームの雰囲気がぶち壊しである。
元がファミコンである初代やリンクの冒険は全く問題ないし、
「時のオカリナ」でもこんな不具合は発生しない。
64にRAMカートリッジまで使うムジュラをGCに移植したのが
そもそも無理があったのかもしれない。
要望は多いだろうに、未だWiiバーチャルコンソールで
配信されないのも、同じ理由だと思う。


だがそれくらいなら、我慢すれば耐えられないこともない。
しかし洒落にならない不具合がまだあるのだ。

フリーズだ。

脈絡も何もなく、いきなり止まる。ブー。二度と帰ってこない俺の時間。
うぎゃあああああああああ!!
もちろん1度や2度ではなく、クリアーまでに何度も発生したから言っている。
さっきもクリア後の寄り道要素を埋めプレーをしようと思ったのに、
その矢先にフリーズ。やる気が完全に失せた。もうやらない。できないよ!
ムジュラは自由にセーブが出来ないゲームなので、フリーズ対策など不可能。
例えるなら、FEの長い章の途中でフリーズするようなものだ。
ゲームにならないのである。
一応クリアーはしたが、最後まで「止まらないでくれ!」とビクビクしていた。
なんでこんなアホらしいことで俺が困らなきゃならんのだ。

これが金出して買ったソフトなら、任天堂に対し
俺の粘着性を活かしきったクレーム電話&メールで抗議をするところだが、
ゼルコレはクラニンポイント交換品なのだ。厳密には商品ではない。
だからと言ってサポートしてないわけではないのだろうが、
心情的には文句をいい辛い。畜生。
ゲーム自体は面白かったが、プレー後感情はかなり悪い。
また任天堂への好感度が落ちてしまった……。



はぁ。ま、いいか。よくないけど。

ゼルダシリーズ、しかもシリーズ最大のヒット作である時のオカリナ直系の
続編なのに、ムジュラの仮面はややマイナーな作品だと思う。
中身は間違いなくゼルダなのだが、三日間システムやホラーがかった作風等、
一般向けとは言い難い要素が根幹にあるので、まぁ狙ってやったんだろうな。
64終盤だったし、無理に大作化させず、気楽に作ったのかもしれない。
ゲームデータは時オカの使い回しが多いので、開発費も低かったに違いない。


一番の特徴は、三日間システムだろう。
ゲーム中に時間が流れていて、三日が経過すると世界崩壊、
つまりゲームオーバーになるという過酷なシステムだ。
もちろん三日と言っても現実世界の時間経過とは違い、
大体ゲーム中の1時間が現実の55秒くらいに相当する。
当然だがゲームオーバーを回避する手段も用意されている。
オカリナを吹いて時間を戻せばいつでもスタート時に戻れるというわけだ。
この時間遡行はセーブも兼ねていて、つまりセーブして終了するには
必ずゲーム時間を初日に戻さなくてはいけないのだ。
こうしてリンクはイベントをこなしては時間を戻すことを繰り返し、
最後に世界崩壊を食い止める為に冒険をする。


このシステム、誰でもまず「ゼルダでやっていいのかこれ」と思うだろう。
俺も思ったし、実は今でも思っている。
ゼルダと言えばダンジョンであり、ダンジョンでの謎解きだ。
ポツンと置いてあるスイッチや床の模様に何故か気付かず、
何分も何十分も辺りをウロウロしながら悩み、やがて「あっ!」と歓声を上げる。
時オカのCMで、確かスチャダラパーのボーズが時オカをプレーしながら
「あっ、これかぁ」と呟くバージョンがあったが、あれは最高のゼルダCMだと思う。
ちょっとした閃きと発見、それに伴う喜びと達成感。ゼルダの伝説である。

だが、これが成立するには、「ダンジョンで悩む・迷う」時間が必要になってくる。
只管うんうん考える時間があってこそ、気付いた時の「あっ!」が深くなるのだ。
なのに、ムジュラでは時間制限がある。要するに、うんうん悩んでる余裕はない。
もちろん時を戻しての再挑戦も可能だが、その場合ダンジョン内の仕掛けは
元に戻ってしまうので、また最初からやらなければならない
(弓やフックショット等の重要アイテム及びマップとコンパスは持ち越せる)。
時間に追われてのんびりできないし、やり直すといちいち仕掛けを
最初から動かさなくてはならない。最早ゼルダの前提が崩れている。

この点はもちろん製作者も考慮し、きちんと制限時間内に解けるよう
各ダンジョンの深さ・謎の難度の調整をしたものと思う。
それはやっているうちに実感できた。終盤は、三日間に不満を感じることもなくなった。
だが「仕掛けが元に戻る」のはやっぱり頂けない。
セーブが自由にできないから、ダンジョンは一回のプレーで攻略しないと、
翌日また最初からスイッチを押したり鍵を手に入れたりしなくてはならないのだ。
やっぱ中断セーブは標準で付けておくべきだったと思う。
三日間システムはいいが、時を戻さないと(初日に戻らないと)セーブできない
という仕様には最後まで不満タラタラだった。フリーズするし!!!!

ちなみに、オカリナの曲には「時間経過速度を半分にする」という
ものもあり、これを使えば制限時間の短さはほぼ解決する。
……なのだが俺はこの曲を知るまでかなりの時間を要してしまい、
結果として無駄に何回もダンジョンをやり直すはめになってしまった。
最初の街でヒントは提示されてるんだから、もっとよく考えておくべきだった。
うーん、俺が悪い。ゼルダは真面目に挑まないといかんゲームだよなぁ……。



今作に登場するダンジョンは、4つ。たった4つだ。
だが、ゲームボリュームはかなり大きい。時オカ以上だと感じた。

ダンジョンは少ないが、各ダンジョンに辿り着く前の前準備と言うか、
周辺イベントが多く、そう簡単に踏み入らせてはくれないのである。
特に4つ目、最後のダンジョン前は唖然とするほど前準備が多く、
「一体いつになったら挑めるんだ?」と少々呆れてしまった。
これに加え、もちろんダンジョン自体もガッチリと壁になってくれる。
もちろん前準備にもダンジョン攻略にも三日間システムが絡んでくる。
サブイベントも豊富に用意されている。
これらを総合すれば、ボリュームは十分なゲームだった。
大作ではないが、密度はシリーズ他作品に全く負けていないと思う。


難度は……高い、と思う。
「ゼルダシリーズは難しいのかどうか?」は、これこそ結構難しい命題だと思うが、
今作に関しては難しいと言っていい。我ながら、よくクリアーできたと思うし。
今回はめでたく完全自力クリアーをやり遂げたが、ホントよく達成できたわ。

謎解きはさておき、まず「何をすればいいのか?」が毎回分かり難い。
「はいこれ解いて」と提示されるのはある意味楽だが、
今作ではその問題探しから始めなければいけないのだ。
二つ目のダンジョン前準備からそういう状況は始まり、最後まで続く。
もちろん探している間にも時間は経過し、気持ちに焦りが出てくる。
大まかな「行くべき場所」については、
せめて妖精に何かを喋らせて明示してもらいたかった。
今作での妖精「チャット」も前作「ナビィ」と同じく、
冒険中にそういう雑談めいた方向指示は全くしてくれない。
あまり仲間という感じがしない。
この点は前作でも指摘されていたはずが、今作でも変わっていなかった。
謎のヒントを教えろとは言わんが……うーん。

謎解きはまぁ何とかなる程度だと思うが、決して簡単ではない。
そして4つ目のダンジョンは非常に難しいと言っていいと思う。
なんちゅーか、鍵の入手の仕方がゼルダのセオリーから外れていた。
あれでよかったのか? 解けても嬉しさを感じるより首を傾げてしまった。


戦闘面の難度は大したことはない。
だが本筋以外のサブイベントである「はぐれ妖精集め」「剣の強化」
などをこなし、リンクを強化しておかないと、徐々に辛くなってくる。
ちなみに個人的には各ダンジョンでのはぐれ妖精集めがゲーム中で一番楽しめた。
最後のダンジョンだけは未達成だが、フリーズが怖いのでもう諦める。はぁ。

毎度の事ながら、ゼルダの雑魚は鬱陶しい。
今作じゃ金や回復アイテムはオブジェクトから豊富に調達できるので、
それらとしての価値もないし。いちいち復活するな! とイライラした。
ボスはさほど強くないが、唯一三つ目のダンジョンの魚ボスだけは強かった。
何回も死んで一応攻略を編み出したつもりだが、全く安定しない。
ビン妖精を頼ってやっと倒せた有様だった。情けない。
ボス戦の面白さは前作に比べ大きく劣っていると感じた。

三日間システムの影響で楽になっているのが、アイテムの調達だ。
ゼルダシリーズでは箱やツボを壊してアイテムや金を入手するのが基本。
だが、画面を切り替えるとそういったオブジェクトは復活するものの、
中にあるアイテムまでは復活してくれないことが殆どだ。
復活させるには、リセットしたり一旦ダンジョンから出るなど、
ゲームの場面を大きく切り替えなくてはならない。

しかし制限時間のある今作の場合、そんな事をしている余裕はない。
それへの配慮か、とにかくオブジェクト内にアイテムが豊富に用意されている上、
部屋を出て戻るだけでまた復活してくれる。非常に快適である。
金も実に楽に稼げる上、不思議な銀行キャラがいて、
コイツに預けることで時間を戻しても貯金を持ち越せるようになっている。
貯金を楽しむという、ゼルダとは思えないプレーも可能。はは。

とまぁ、物資の調達に頭を悩ます必要がないのは嬉しかった。
前作じゃ弓必須のボス戦で矢を使い切るとハマリになったりもしたが、
今作ではその辺の配慮もバッチリ。ここらへんは続編らしいと思う。



物語は……まぁ時オカの続編らしいが、どっちかっつーとパラレル?

何かが原因で別れてしまった友人(恐らくナビィ)を探してたリンクは、
不思議な世界に迷い込む。そこに登場する人物は前作と共通する者が多いが、
立場は全然違っている。んー、ま、どうでもいいか。
その世界の入り口で、リンクは前作にも登場したスタルキッドに
時のオカリナを奪われ、更にドサクサで馬のエポナがどこかへ行ってしまう。
何とかオカリナは取り戻したものの、三日後に世界が崩壊することを知ってしまう。
リンクは世界崩壊を止める為、スタルキッドの仲間である妖精チャットと共に
新たな冒険の旅に出るのであった……。

んー、まぁ、正直、どうでもいいな。
特筆すべきは、ゼルダ姫及びガノンが出てこないこと。
ますます「ゼルダの伝説」のタイトルに疑問が付きまくりである。
敵の大ボスはスタルキッドを操る「ムジュラの仮面」。
まぁこの世界単発の魔王だな。

世界設定において強く感じるのが、ホラー性。
つっても所詮ゼルダだからバイオハザードのようなものではないが、
明るく気持ちの良い世界とは到底言えない。
それに絡むのか、今作では死者や死の国といった「死」が
やけに多くゲームに絡んでくる。
なのにあまり深刻でなかったり、幽霊として平然と出現していたり、
正直、ちょっと外してる気がする。
重いテーマを描きたいならもっと徹底的にやるべきではなかったのだろうか。
要するに中途半端なのである。
まぁゼルダなんだからどうでもいいのかな。
時オカには忘れられない台詞なんかもあって、そっち方面も好きだったんだが。



システムは時オカと殆ど変わっていない。
そして実は時オカ(とムジュラ)は、今プレーすると非常に操作性が悪い。

現在ではこの手のゲームは「左スティックでキャラ操作、右スティックで視点操作」
が殆どのゲームで採用されており、俺も完全にそれに慣れている。
だが64にはスティックが一つしかなく、視点は「注目」によって固定するのみ。
それ自体は当時の画期的なシステムだったが、今から見れば明らかに古い。古すぎる。
ましてGCにはちゃんと右にもスティックがあるのだ。
最初はどうしても視点移動の癖で右スティックを動かしてしまい、非常にやり難かった。
こればっかりは仕方ないが、半端に古い3Dゲームは大昔の2Dゲームより
遥かに操作がしにくいと痛感した。
そういや1年前にプレーした「マリオ64」もそうだったな……。

その右スティックを使った使用アイテムの振り分けも、今やると面倒臭い。
これは当時でも、もう少しインターフェースを改良できなかったのかと思う。
いちいちオカリナ操作を要求されるのも相変わらず面倒臭い。
特に終盤、分身を作る曲はわざわざ仮面を変えて
何度も吹かなくてはいけないので、面倒で仕方がなかった。
情緒的で良いアイテムではあるが、ちょっとオカリナ操作を強要しすぎである。


タイトルに「仮面」とあることもあり、今作では仮面が重要アイテムになっている。
特に「デクナッツの仮面」「ゴロンの仮面」「ゾーラの仮面」はそれぞれの種族に
リンクを変身させ、特殊能力を会得できるという最重要アイテムだ。
当然ながらこれが謎解きやボス戦でも重要になってくる。
まぁ、そこそこ面白いシステムってとこかな。

それ以外にもサブイベントで入手できる仮面がたくさんあるが、
それらはゲーム進行には直接影響しない。あくまでサブだ。
ちなみに全部の仮面を集めると、ラスボスすら瞬殺できる最強仮面を入手できるらしい。
まぁ俺は、フリーズがなくても、そこまでやる気になったかどうかは微妙だが。
サブイベントには面白いものも多いが、例によって時間制限があり、
時間を戻すと最初からやらなければならないのがネック。
三日間システム……うーん……。



色々書いたが、総合的には十分面白かった。
きちんとゼルダでありながら、大作じゃない実験的作品。
しかし小粒ではなく、ボリュームはたっぷり。難度も高い。
オタク心をくすぐってくれるゲームと言えるだろう。
かつて借り物プレー後に中途で返却したことがずっと心残りだったので、
今回きちんとクリアーできて満足である。
完全自力だし、ゼルコレ独自の中断セーブも最後まで使わなかった。
んむ。
……フリーズさえなければ、ね。
うぎゃああああああああ!!!!
はぁ。



さて、ゼルダシリーズの残る未プレー作は……

・夢をみる島DX
・不思議の木の実 時空の章
・不思議の木の実 大地の章
・ふしぎのぼうし
・夢幻の砂時計

こんなとこか。携帯機に偏ってるな。
うーん、「夢幻の砂時計」以外はそもそも入手困難なタイトルばかりだな。
中古でなら買えるけど、ちとアレなんだよね。
そのうちDS版バーチャルコンソールが始まって、これらのタイトルが
配信されると予想しつつ期待してるんだが……まだかなぁ。

現状選ぶとすれば、「夢幻の砂時計」一択である。
今丁度値崩れして新品1980円という破格値で買える。
ゲームの評価もすこぶる高く、やらない理由はない!
……のだが、まぁ、気が向いたら、かな。
時オカ裏や風タク、トワプリの再プレーもしたいしなぁ。
いやもしかしたらWiiで新作が出るかも?
ま、あんまガツガツやらなくていいよ。のんびり行こう。
ゼルダコレクションの2作をプレーした事で、随分スッキリしたしな。
ふぅ。



これからもゼルダシリーズで良質の「あっ!」をたくさん叫べることを願う。
ゲームで謎解き、大好きだ。






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4 コメント

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1234 (マリオ)
2012-09-20 01:31:14
中断セーブ出来るムジュラなんてやだwwwwそんなのムジュラじゃないヽ(*`Д´)ノいつ月が落ちてくるか分からないから面白いんだよ!!!
返信する
Unknown (ota)
2012-09-20 20:49:30
コメントありがとうございます。
まぁセーブと言ってもあくまで「中断」であって、再開すればセーブデータは消えますし、
ゲーム的にインチキしてるわけじゃないので大目に見てやって下さい。
むしろ64版には中断セーブすら無かったことに今考えると驚かされます。とても任天堂のする事とは思えません。
良くも悪くもマニアックな作りが認められていた時代だったんでしょうね
返信する
同じくフリーズ (むぎるこ)
2014-02-13 14:17:13
私の場合はWIIにインストールした
ムジュラの仮面なのですが(´・ω・`)
同じく寄り道をして
3日の夜ギリギリまで粘ろうと
3日の夕方あたりでフリーズ(´・ω・`)
ウッドウォール嫌いなのに
オドルワが怖くて半泣きで倒したのに
デクのおじさんを
頑張って追いかけたのに(>_<)
はぐれ妖精いっぱい集めたのにU+203CU+FE0E

目の前が真っ白でした。

私の怒りは収まらず
任天堂さんに電話してやりました(´・ω・`)
電話に出たのは物静かそうなお姉さんでした

はい。

怖がられるのが嫌で
なぜか私が終始謝っていました(´・ω・`)

私の大切な休日の時間が(´・ω・`)

やる気出ないのでまた後日頑張ります。

オドルワ怖い・・・

怖いお(>_<)
返信する
Unknown (ota)
2014-02-14 00:40:10
おお……Wii版ということはバーチャルコンソールですね。
ムジュラの最終版とも言えるバージョンですが、それでもフリーズバグはあるんですね。
俺はGC版だからの現象かと思ってましたが、今作は元からそういう作品なのかもしれません。
普通のゲームならこまめなセーブで対処できますが、ムジュラでそれは不可能ですからねw
このシステムを採用した以上、フリーズ除去は徹底してやってほしかったと思います。
もしWii Uでも配信されたら、「丸ごとバックアップ」で何とか出来そうですが……。
返信する

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