この度は御依頼品の御紹介となります。
御品は「北領奇譚」(ほくりょうきたん)。 原型は「小抹香」さん。
一応・・・女子フィギュアのカテに入る様な気もしますが・・・それにしては・・
只ならぬ迫力と造形美に溢れた逸品です。
商品名の「北領奇譚」の「奇譚」とは・・「不思議な話・・etc・・・」の様な意味らしいので
素直に解釈すれば・・「北の国から・・不思議篇?」な、感じでしょうか?(全然素直じゃねーし!)。
管理人も、その存在自体は以前から気になっていたキットでして・・初めて見た時から
「あんじゃ?コリャー!(良い意味でのビックリね!)・・つ・つ作ってみたい!」と
想ってはみたものの・・以前にも書きました通り。 北辺在住の者には、こういった希少ガレキは
そう簡単に手に入るような代物でも無く・・なかなか製作の機会も無いのが現状です。
そこへ舞い込んで来たのが、この度の御依頼で・・・当然、キットも支給!な訳ですが・・
マァ・・プロへ頼むよりは安いとはいえ、当方の様な得体の知れない素人モデラーに
この様な貴重なキットを託して頂ける事自体、誠に有りがたいのは勿論なのに加え。
遠く南方から、何の所縁か正に「北領」へ遥々届けられたキットを眺めつつ・・・
その物語に想いを馳せながらの製作と相成りました。
ゲージツ的大迫力の「御犬様?」・・は多分、「オオカミ犬?か樺太犬?」辺りじゃなかろーか?
と・・・イヤ多分・・毛並み加減からして・・・きっと「樺太犬」の様な気もしますが・・・
コレばっかりは原型師さんにしか判らんですよね・・キット。
あと・・背中のライフルも・・判然としませんで。 おそらく・・帝国陸軍の「二式小銃」・・俗に「テラ銃」と
呼ばれる挺身隊用(降下兵or空挺兵)の分割式小銃? の・・系統と想われますが。
細部が微妙に違う様な気もしますんで、コレもはっきりとは判らんです!(威張るな)
どなたか・・・確たる情報をお持ちの方は是非、お知らせくださいませ!
イャ~・・しかしコレ。 見ているだけで色々と妄想が膨らむ訳ですが
北海道民としてはヤハリ・・「熊嵐」なんかで有名な明治・大正の開拓期に頻発した
獣害事件をモチーフとした「熊と戦う狩ガールと猟犬」辺りのイメージがパッと
脳裏に浮かぶ訳ですが・・・装備・御召物の観点から言うと、チト違う? 様な気もします。
なので・・・別のイメージは・・と言いますと・・北海道で「北領」と聞けばヤッパリ「北方領土」を
想い浮かべる方も多いと思います。
例の・・丸山ナンチャラの「戦争して・・」発言騒動で旬な話題の地でありますが・・。
殆どの方は・・・「なんで? コレと北方領土?」と御思いですよね。
理由はコレを製作しながら、ふと浮かんできた昔読んだ新聞記事の記憶に有ります。
道外の方には、恐らくあんまりイメージできないと思いますが・・当地では地元紙の
「北海道新聞」なんかを筆頭に、なにかと「北方領土」関連の特集記事が多々組まれます。
恐らく・・・十数年前にはなると思いますが・・そんな記事の中に、個人的に衝撃を受けた
「ある事件」が掲載された・・・様な記憶が有ります。
「・・様な記憶・・」等々と、曖昧な記述しか出来ないのが申し訳ありませんが
今回コレを書くに当たってネットを中心に結構真剣に、その「ある事件」を調べてみましたが
残念ながら・・全く手掛かりが掴めませんでした(^_^;)・・。
まさか・・いくら最近老化が著しいとはいえ「コレも妄想?」 な~んて事は無い・・ハズだ・・多分。
よって・・以下に書き記す「その事件」の概要は・・あくまで管理人の拙い記憶を元にした
不確実なもので有ると共に、当時は正式に記事として掲載されたものの
(北海道新聞に掲載された事は確か!だった筈!)
その後・・・記事の信憑性等の問題により、お蔵入りした事案? の可能性も有ります。
何れにしても・・・不正確&不確実な情報である事を御理解の上
御覧頂けます様、御願申し上げますと共に・・
下記の記事について何か心当たりの有る方は、是非お知らせ頂けますと幸いです。
~「ある事件」とは~
終戦後、まだ間もない頃(朝鮮戦争前後の冷戦初期~50年代前半?)。
拳銃と小銃で武装した二人の日本人男性(民間人で、名前も掲載されていたはず?)が
当時(今もですが)ソ連に実効支配されていた
北方四島のとある島(島名も勿論失念)に闇夜に紛れて小型漁船で上陸します。
目的はソ連軍事施設の現況調査でしたが、上陸後程なくして彼らは警備兵にその存在を悟られ
銃撃戦を展開しながらの脱出を図るも失敗。 一人は射殺され、もう一人は・・・
済みません。その後の記述は記憶に有りません!・・・と、言うような記事だった筈です。
小銃は記憶に有りませんが、拳銃は「45口径の・・」と具体的な記述に加え
指示者・実行者共に「日本人」ながら、黒幕は「GHQ又はCIA」を示唆する内容で・・・
当時の時代背景からしても十分、有り得る話・・だった事。
そして・・何より。 戦後の混乱期とは言え、この様なスパイ映画もビックリ!な事件が
地元北海道で有った事に非常に驚いたものです。
んで・・・それが本作の彼女と、どう繋がるのか? と申しますと。
時期はヤッパリ「二式小銃?」と言う誠にマニアックな装備を見ても
戦中後期~戦後間もない頃にかけて・・でしょうかね?
舞台は・・連れの「樺太犬?」と彼女の「青い瞳」から察するに「北方領土」よりも
「南樺太?」かもしれません(北方領土と大分離れますけど!)。
日露戦争後、北緯50°以南が日本の領有地であった「南樺太」ですが
北緯50°以北はロシア領であり。
ロシア人との諍いや交流が絶えなかったらしいので、もしかしたら・・彼女の「青い瞳」も
そんな時代の狭間に生まれたロシアンハーフ故・・等々と都合良く解釈すれば合点も行きますしね。
更に「樺太」は・・・今も「命懸けの駆落ち」としてTVなんかで紹介される
「岡田嘉子・杉本良吉 亡命事件」の舞台となった地で有ったり・・。
終戦時には「北方領土(千島列島)」北端の「占守島」同様、8.15の「ポツダム宣言受諾」を
受けて尚、止まらぬソ連軍の侵攻により「九人の乙女事件」やら「三船殉難事件」を筆頭に
8.15以降も大混乱が続き、寡兵ながら自衛の為の戦闘を継続せざるを得なかった軍・民間人ともに
多大な犠牲を強いられた地でも有ったりと・・・時代背景からしてドラマチックな正に「北領」だった訳です。
だから・・・もしかしたら本作の彼女も・・先ほど記述した~「ある事件」~の様に
終戦の年の秋~冬・・・ソ連占領下の「北領」からの脱出を試みた一人だったのかもしれませんし。
戦後・・・何かを目的として逆に「北領」へ上陸した?・・のかもしれません。
背中の分割式ライフル「二式小銃」も、そういった秘匿行動にはうってつけですしね。
あとは・・・皆様それぞれの御想像にお任せします。
まぁ~、 何れにしても想像力をかきたててくれる秀逸な逸品なのは勿論。
何より商品名だけでこんなに妄想できるキットもアンマリ無いと思います。
「北領奇譚」! でした。
お気遣い有難うございます。
ハイ! 確かに今時期としては異様に暑いですが
朝晩は未だ涼しく、なまじ断熱性の良い寒冷地住宅もそこまで蒸し風呂状態にはなりませんので御心配には及びません。
気配?は・・確か以前に「同じような辺境の地・・」との書き込みからの
自動脳内変換?でしょうかね(笑)。
ヤバイですね・・どうも妄想癖と自動脳内変換の癖が有りまして・・。
幻の記事も・・もしかして?なんて思っちゃいます。
一時でも、同じ道人と思っていただけて光栄です。
私のどっかに北海道の気配が有ったのでしょうか。
例の幻?の新聞記事と同じく興味が湧きますね。
ところでそちらでは暑さが大変なことになっているとか。
昨年か一昨年か、大変な暑さだというようなことをブログに書かれていたような記憶が有るのですが。
大丈夫ですか?ご自愛ください。
それは御門違いな質問をいたしまして。
大変失礼いたしました!
”艶”も・・ウレタン・ラッカー・エナメルetc等々・・・
それぞれ艶加減?が違うので難しいですよね。
バストは・・そうですね。作例は余り有りませんが
バスト・全身モデル問わず、今作みたいなストーリーを感じさせてくれる製品は大好きです。
革その他は・・当方も最近気づいた事ですが
適材適所に於ける艶のコントロールも大変重要かもしれないと言う事です。
日々研究ですね!
幻の新聞記事?・・気になります?
当方も気になります・・自分の記憶は現実か?と(笑)。
ところで黒猫様も北海道?でしたっけ?
バストモデルとはおめずらしい。
依頼品とは言え、たしか過去に作例が1作有ったかぐらいじゃないでしょうか?。
今回、革の表現が特に気になりました。
少女の背中のバッグの光沢(ぬめり具合)、いい感じに思います。
そして樺太犬の口、これも色と水分感(つば)の感じが絶妙のような。
これからバストモデルも守備範囲にされます?。
背負っている小銃は...分かりません。
2式小銃にしては短いし、マガジンと思しきものがトリガーガードの前に出ている、結合部にスクリューボルトが見当たらない等、色々相違点が有りますね。
マガジンが下部に出ているボルトアクションライフルの、モシンナガン・カルカノ・リーエンフィールドのいずれとも明らかに違いますし。
まっ雰囲気でいいじゃないでしょうか(無責任)。
その幻の?新聞記事、すっごく興味湧きますね。
作例と相まって、好奇心刺激しまくりです(笑)。