「第9地区」(原題District 9 2009) という映画が有ります。
一部マニアの間では結構話題になり、御存じの方も多いと思いますんで(知らない人はググってね)
詳細は省きますが、南アフリカを舞台に繰り広げられる「人とエイリアン」との交流と葛藤を描く
結構ひねくれた感じのSF(グロ有り)アクション映画です。
コレに出てくるエイリアンのパワードスーツの描写に非常に興味深いものが有りまして・・。
ラスト近く・・・主人公(一応ヒト)の乗るパワードスーツと、それを現代の装備で攻撃する
「人間達」(民間軍事会社の傭兵?)との戦闘シーンが有ります(グロ多し)。
未知の装備を持つパワードスーツは元がエイリアンの兵器なんで、強い事は強いんですが
大口径ライフル(デネル20mmNTW?。滅多に見れませんぜ! 意外ですが南アフリカは
大口径ライフルの本場?だったりします。)の近接射撃やら車の体当たり攻撃!なんていう
割と古風な戦術の前に・・皮を削ぎ落すようにヨレヨレになり、意外にあっさりと
行動不能に追い込まれます。 「あ゛~そうだよな~、人をチョット大きくした程度の
搭乗式人型兵器が有ったとしても・・耐弾能力は、その程度が限界だよな・・きっと」
と素直に思えるあたりや・・完全装甲を施された「密閉型パワードスーツ」タイプなんで
当然外は見えないんですがモニターやゴーグル型HUDで物を見るのではなく
パイロットの頭部周辺の空間に3Dホログラムの様な感じで
敵の方向や障害物を認知するシステムと言う・・
へ゛~マシーネンの「間接視認システム」もコンナ感じ? と思える場面が誠に印象的です。
今作、マシーネン系のパワードスーツとは似ても似つかぬ代物では有りますが
多分「パワードスーツ型兵器」のコクピット内部?やUIをここまでリアルに映像化した作品も
他に無いと思いますんで、Ma.kファンで未見の方は御覧あれ、おススメです(グロ注意!)。
*南アフリカが舞台なんで、「ツルベロアーモリー」製の小火器類もイッパイ出てきます。
「ベクター・R4・ラプター?」やら、前記の「デネル20mmアンチマテリアルライフル」等々・・
珍しいんで銃器マニアにもオススメ! 蛇足でした・・。
なので(前置きが長くなりましたが)・・今回は
当ブログ初の「Ma.kパワードスーツ」! 「S.A.F.S ファイアボール」!
しかもコクピット内部をスクラッチで再現、オープンシェル仕様に!と言う遠大な構想です。
初の! と書きましたが、実は作った事有ります・・御依頼品で「スーパーボール」に
「造魔殿」製「内装再現キット」組み込み仕様・・かれこれ1年以上前の話なんですが
その頃から、「あ゛~結構、面白いのね! 又作ろうかな?」と思ってはみた物の・・
「内装再現キット」の組み辛さと入手難な事も手伝い未制作でありました。
が! 最近、飛躍的(あくまで当社比!)に向上したパテ盛り技術を駆使すれば?
「内装スクラッチも出来んじゃね?」との悪魔の囁きが聞こえた訳です。
シェル開閉時の結合部の摺り合せを行いますが、そのままだとタイト過ぎて「オネーちゃん」の
ヘルメットにぶつかりますんで、頭部クッション両サイドもライン変更・・それに伴い
ヘッドレストも形状変更します・・非常にメンドイ作業ですが「ヘヴィメタ姉さん」乗ったまんまで
シェル開閉接合部のアウトラインが出来たら、内装クッション等をエポパテで作っていきます。
これも面倒ですが、その分細部の自由度は高くなります・・当たり前ですけど。
今回で言えば、コクピット背面の背中のラインを意識した微妙なカーブや
同じく、コクピット前面のデカ乳を考慮したスペース・・、腰がハマル? ウエーダー?みたいな
足入れ部分等々・・、スクラッチなんで、納得いくまで追い込んで行けます。
市販の「内装キット」等は「上級者向け」とは謳っても、極力最小限の加工で組む事前提なので
やはり微妙に痒い所に手が届かない感が有りますし、まして今回の様に「誰それを乗せたい!」なんて
言いだすと、それはもう・・スクラッチするンと変わらん手間が掛かったりします。
左右の両サイドカバーも、ポリパーツ用モールドは完全撤去、腕の入る部分や腰部のクッションを
エポパテで作り、腕の取付部分も不自然さが無い様、下よりに変更!
ジョイントはガンダム系用汎用ボールジョイントを埋め込み可動を維持します。
ただ・・コレ言いだすとキリが無いんですが、人の関節を基準にすると、どうにも上腕部の支点が
腑に落ちない事になります・・。 マァ・・このての「パワードスーツ」に余り現在の理論的思考を持ちこむと
最後は「中世の甲冑騎士+α」にしか成りませんので・・此処は「未来の技術」と言う事で無視しましょう!
「ヘヴィメタ姉さん」はトップハッチオープン! で、顔が見える位置にしたので此のままでは
ハッチ内装パーツがヘルメットに当たって、ハッチがクローズ出来ません・・ので
ハッチ裏クッション等もキットパーツを一旦切り離し、薄々加工でスペースを稼ぎます。
シェル接合部にはネオジム磁石とステン線でロッキングラグ?を追加工作。
ついでにハッチ開閉ヒンジ? も同じく金属工作でソレっぽく作りますが・・「ついでに」とは言え
満足に、このハッチを開閉するには最低でも一ヵ所の可動リンク屈曲部が必要となり
金属工作が苦手な人には難儀な作業になるかもしれません。
パイロットは「ヘヴィメタルオネーちゃん」。
理由は有りませんが、ヘルメット姿も凛々しい巨乳が何ともカッコ良いもんで・・
ただ・・宇宙用S.A.F.Sにタンクトップ一枚いうのも・・釈然としませんが・・
カッコいいんで勘弁してやってください。
搭乗時のクリアランスの都合、首も角度を変えて正面を向けてあります。
ヘルメットには最近得意の「デカ悪魔パーソナルマーク」。
機体にも同じく、左肩に「悪魔パーソナルマーク」・・「シャア専用」ならぬ
「ヘヴィメタ姉さん専用?」です!・・きっと傭兵軍なんでその辺の規範もユルいかと。
それ以外の塗装とマーキングは、ほぼ取説通りで「ファイアボール」らしく。
汚しとチッピングは結構派手目に・・激戦地からの帰還・・と言うイメージなんで。
チッピングは実際に塗膜を剥いでますが、あくまで被弾もしくは砲弾片等による
ダメージ表現?のつもりです。
しかし、この「Ma.k」ワールド・・・その世界観に触れるにつれ、管理人と似たような
イー歳こいたオッサン連中が夢中になるのも解ります。
メカニカル感あふれる登場メカ達の秀逸なデザインと、「有りそう?」と想わせるリアルな設定。
そして何より「模型」として見た場合の、「人の表情が見える1/20スケール設定」。
製作者それぞれの「ストーリー」が気軽に楽しめる上に・・「マシーネンガールズ」?とも呼ばれる
リアル系巨乳オネーちゃんフィギュアの豊富なラインナップ!・・そりゃ、オッサン連中もハマりますわな・・。
作ってて楽しいですもんね! 特にオネーちゃん!(ヤッパそこか?)。