サッカーを通じて子どもたちに最も伝えたいことの一つ であり 「クラブ哲学」の一つになってほしい。
決して プロ選手だから とか 遠い世界の話ではなく
子どもたち選手たち だけでなく スタッフ、保護者、OB オーステンSCに関わる全ての人 の 心に 響いてほしい。
➖以下記事引用➖
[個人のアピール、ではない。]
リーグ戦2連勝。この成果は非常に大きい。選手層が厚みを増すだけではなく、チームとしての方向性をひとつにしたからだ。C大阪戦後に昌子が語っている。
「試合に出たすべての選手が、この勝利の意味を理解してやっていた。このメンバーで勝てば、ACLにどれだけの影響を与えるのかを理解したうえで戦っていた。全員が割り切った考えをしていたんじゃないのかなと。
この試合で活躍してACLに出てやる、という考えを持った人たちじゃなかった。ここで、めちゃくちゃいいプレーをして勝って、ACLへ勢いをつけるという考えを持ってやってくれていた。それが、今日の結果を生んだんだと思います」
出場機会の少ない選手にとっては、絶好のアピール・チャンスだ。しかし、最優先すべきはチームの勝利だ。自分の良いプレーではなく、チームの勝ち。それが鹿島アントラーズというクラブの掟なのだ。
「初めてのアジアのタイトルが懸かった決勝で、俺が目立とう、点を獲ろう、MVPになりたい……選手たちにそういうエゴが出てくると、タイトルを逃すことになる」とジーコも言っている。
「誠実、尊重、献身」
この精神のもとに選手は集まり、チームがひとつになる。
[ミスを責めるのは試合の後でいい。]
しかし決勝戦ファーストレグは、「勢い」というよりも「落ち着き」が印象深い試合となった。セレッソ戦の闘志が「動」ならば、決勝戦の闘志は「静」だったように感じた。チームの空気を三竿健斗が証言している。
「今までは試合中に何かうまく行かないとき、誰かのせいにするというか『もっとやろうよ、やってくれよ』と思うことがあった。でもそうじゃなくて、たとえば誰かがミスをしたら、それを叱るとかそういうことを言うよりも、そのミスをカバーしてあげる。今チームにはそういう雰囲気がすごく強くあるんです。
水原戦で軽いプレーがあってピンチを迎えたとき、スンテが『大丈夫、大丈夫、怒るな』と言ってくれた。そういうときは誰かを責めるよりも、チームを落ち着かせるような言葉が大事だと思うようになった。心の余裕ができた」
三竿の言葉で、思い出した小笠原の言葉があった。今から10年前くらいだっただろうか。「ミスをした瞬間、一番それを悔いているのはミスをした選手本人。だから、そこで怒る必要はない。あとで話せばいいこと」
誰かが言葉で導くのではない。チームの空気が選手を育てるのだ。