歪曲される情報を見る。

日本を馬鹿(馬鹿文系)が叩く、だが、それはどの程度正しいのか?非常に疑問である。

小説:あの事件を忘れさせない!「京都アニメーションの33柱の魂が逝った、あまりに愚劣過ぎる真実」③毛の欠片すら採取する!徹底した捜査が開始される。

2019年07月28日 16時09分16秒 | チョン予測された滅亡

1−3)現場にて
現地には、救急車や消防車のけたたましいサイレンが響く中、100m程現場から離れた所に警視庁の鑑識課の数班が待機していた。
「火事場泥棒どころじゃねぇ〜!急ぎ働き火付け盗賊だ!殺して火を付けるんじゃなくて火を付けて殺すから手間かかってしょうがねぇなぁ!」
鑑識課課長の村上瑠比は、電子タバコを口に加えたまま1時間半になりそうである。そんな村上に江口班長が声をかけてきた。
「課長!どーも皆暑さで参っています…。」
「う〜ん、3つに分けて、待機、准待機、休息で体制を取れ!しかし、車には必ず1人は残せよ!」
現場の足元は火事の「火炎ガス」を排出するブロアーから伸びるダクトで覆われている。煙いのは、下げられても、新気が入ると焼けぼっくいに火が付きかねない。だから冷却効果は「控えめ」である。
「ハイ、課長…」と江口から渡されたものは「ヒエロン」とアイスキャンディーと氷嚢である。
「ヒエロンは薄いから下着の所に這わせて下さい」
「有り難い!何よりだ」

現場を統括するのは、都庁の官僚である。
権限的には警視庁が強く出るのが普通だが、ここまで火事が酷いと消防の救命が優先される。
しかし今回は「公安委員会」絡みである。警視庁は自前の御自慢の鑑識課を提供するしか無かったが…。
「今回は都知事も大いに与党政府に貸しを作りたいと意欲的だ。反駁する事も有るだろうが、結果は出せ!精神病院に、あの豚を送る程度で済ますなよ。必要なのは証拠と生存者だ!」
若干37歳の今村副知事はスピード出世の都庁官僚の中でも、出身も人脈も能力もピカイチとの呼び声も高い。
「政治…、ですか?」
と警視庁副長官の水木がボヤく。
「分かっとらんなぁ〜、最近の以上犯罪は、アルカイーダ系の『そそのかし洗脳』の可能性を指摘したのは警視庁だったじゃないかね!レポートを出した側だろう!」
「…っは、はい!失礼致しました!」
水木を無視して今村副知事は東京消防部長の荒木に顔を向けた。
「被害者の様子は?」
顔を真っ黒にさせながらもポカリスウェットをストロー越しに飲んでいた。
「ちょっと脱水気味なんで失礼します。私がこちらに来れたのが状況を示しております。ほぼ沈火ですが、まだ燻っています。マニュアルでは窒素冷却をするのが筋ですが、倒れている被害者が溶けたセルの中からも発見しており、床が見えるまで気が抜けません。」
「御苦労!厚生部!搬送者の状況は把握しているか?」
「取り敢えず、ICUにて処置中が31名、多くが生命回復が可能と言われておりますが、既に死亡が判定されている25乃至30名が死亡が確定しております。死因等は、現在分かっている分だけ副知事の端末に送られております。」
「酷いもんだな…」
今村副知事の顔が曇ったが、荒木部長は続ける。
「単なる傷害者ではありません。火事ですし、燃えてたのがセルなので、顔にへばりついたり体にへばりつき一体化しています。今後は、皮膚再建、顔面再建、頭髪再建を含めた保険費用は一人で最低3000万円以上かかります。それよりもメンタルのケアが重要です。」
「うん、助かったのに自殺ってのは良くない。医療関係者のダメージも出てくるだろう。多少多めでも向精神薬は必要なだけ使う事を許可する。また親族の交通費は暫くの間都が負担しよう。ああ、これらの手配はマスゴミに流してくれ!アレの点数になる。」
アレとは「役立たずの小池」である。
「それと公安が出てくるから、話はよく通しておくように…、毎度仲裁は勘弁してほしい、今回は特別だ。絶対にしっぽを掴め!協力的にやってほしい。どうせ隣国が関わっているだろう。規模はともかくとして。」
それを聞いた村上は、敬礼をして答えた。
すると真っ黒な顔の消防士が荒木部長に大声で叫んだ。
「現状!完全沈下を確認!鑑識課の平衡投入を願います。我々が先導しますので、何かあったら、直ぐに消化体制になりますが、取り敢えず、現状ではサーモでも問題はありません」
サーモとは温度を表示するカメラである。
「…っだそうだ、我々も各々作業にはいろう!それでは解散!」

今村は、都庁への車中で今までの経緯を文章に上げて、同時に写していた動画の編集を部下に命じた。そして、徐ろにスマホを取り出し、知事へと一報を伝えた。
「はい!都知事でございますか?現場での鎮火、被害者搬送等の説明を受けました。…、ハイ、ハイ、そうです。現在確定は25乃至30の死亡でしょうが、それ以外の問題もあります。お早くおしりになりたいのでしたら、動画送信がソロソロ終わります。都庁へは30分ですかね?一路参ります。」
最後の辺りでは妙に神経を使った。小池の無能で、この所首都高の動きがやたら悪い。だが、小池は再選を望んでいるらしい。今村は何も言わず鼻先で笑った。