国家検定一級和裁技能士のブログ、裁縫記:It is a blog of tailor of a kimono.

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I sew the kimono of men's things. It is the 6.  浜松しじらの単衣を縫ってます、衽の額縁と褄下のくけと衽幅のへら

2019年04月03日 12時20分26秒 | 単衣の着物

 

今回の作業は衽の角(額縁)作りと褄下のくけと衽幅のへら付けになります。

まず褄下の三つ折りぐけは一回目の折りは端から2分(0.756cm)の処で折り、二回目の折りは一回目の折りから2分5厘(0.954cm)の処で折ります。裾の三つ折りぐけは一回目の折りを裾の裁切から2分(0.756cm)で折り、二回目の折りは一回目の折りから3分(1.134cm)の処で折りをします。

そして衽の角(額縁)を作ります。

衽の角(額縁)の部分縫い

 

手馴れている方は三つ折りぐけを待ち針だけでくけられると思いますが、初心者の方はぞべ糸で仮縫いをしてから3分(1.134cm)の間隔で下前の衽は裾から、上前の衽は褄下方向からくけます。上前の褄下をくけてきた糸は切らずに糸結びもせずにそのままにしておき、その糸で後ほど裾の三つ折りぐけをします。

そして衽幅のへら付けをします。

自分の衽幅は4寸(15.12cm)で合褄幅は3寸8分(14.36cm)なので裾の裁切から1寸5分(5.67cm)の間は4寸5厘(15.31cm)の幅に褄下側を基点にへらをして、(褄下のへら-1寸5厘)÷4の間隔で5厘(0.189cm)づつ狭くして合褄の処で3寸8分5厘(14.55cm)にへらをします。

 合褄から衽頭までの衽付けの印は合褄の処の衽付けの縫代を測り衽頭まで、(衽丈のへら-褄下のへら)÷4の間隔で5厘(0.189cm)づつ衽付けの縫代を広くしたへら付けをします。

ちくちくパックは身幅は印済みなので印通りに縫います。

ちなみに衽丈のへら(長さ)は 身丈のへら=内揚をした後の肩山から裾の裁切までの長さ、から衽下りのへら(長さ)を引いた長さになります。

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