goo blog サービス終了のお知らせ 

おせっちゃんの今日2

こちらでお仲間入りいたします。
よろしくお願いいたします

右足前へ~!!

2022-02-21 14:47:39 | 言葉

19日・土曜日折々のことば。83年人生長くやっているくせに、生き方が甘かったのでしょう、折々のことばが、解説を読んでも良く分からないことがあります。この言葉はよ~っく理解できました。

所謂更年期の諸症状が酷かった私でした。その最後の投げつけられたような症状に、ほとんど死んだように毎日を暮らす日々がありました。かかりつけの主治医は、検査してもどこも悪くない、気のせいと通告しました。あちらの医者がいいと聞き、こちらの医者が評判よと、訪ねて行っても結局は同じ結論、「気のせい」で放り出されました。

最後に神経内科にかかりました。「ああ、それは苦しかったね。何処も悪くない人がこれほど痩せて顔色悪く、弱ってしまうものですか、薬出します。とにかくまず始めはしっかり睡眠をとることです。病名?まあ、自律神経失調症と言っておきましょう」とのことでやっと納得のいく治療をしてもらって少しずつ快方に向かったのでした。
後にいよいよ回復、卒業という時「あの時は言いませんでしたけれど、ショックを与えると思いましたから言いませんでしたけれど、明らかな鬱病でした」とのことでした。

よくなったと言っても昔通りになったわけではありませんでしたし、田舎の老親の介護があったり、子供二人の結婚が続いたりしました。疲れが取れない状態でした。老親・子どものことが終わると何も手につかない、怠惰な生活が残り、そんな自分を責める気にさいなまれました。

何か始めないとまた鬱病になる。積極的になれない自分を追い立てるようにお稽古事を始めようとしました。華道と、茶道と、手編みを習い始めました。幸いいい先生に出会えて楽しくなってきました。特に手編みはよかったようです。独創性はないけれど、決まったことを決ったようにやることは得意です。編み図を見ては編み棒を動かす、やればやっただけ形が出来上がっていく、打ち込みました。気が晴れました。

私の場合は、自分で追い立てるように無理矢理前に進みましたけれど、この右足の始めの一歩が私を救ってくれたのでした。

苦しみの最中、もう一つ自分で出した救いの手がありました。どうしようもない暗い顔でも鏡を見ました。そして笑い顔を作るのです。鏡の表面に凍り付いたような奇妙な笑い顔(?)が写ります。その笑い顔とは言えない顔でも、笑いは笑いを引き付けるのですね。少し心がほどけるのです。もう少し明るい笑顔を呼んでくれるのです。笑う門には福来る。そうですね。