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経営論上級講義② ~組織形態を説明してみる

2011-10-27 10:25:00 | 企業経営論
おはようございます。

企業経営論上級講義の第二回目は
技術経営(研究開発)、技術経営(産業動向・グローバル市場環境)、経営組織論、組織構造、組織間関係論となります。
授業では過去問題を解く⇒解説を聞くの流れとなりますが、
それでは去年の勉強方法とあまり変わらないため、引き続き二次に関連する学習上のPOINTを説明していきます☆★

技術経営(研究開発)学習POINT
Q1 機能別の開発組織あるいはプロジェクトチーム型の開発組織のメリット・デメリットは
A
機能別組織…組織を専門技術や機能の観点から編成した組織
メリット:開発要員の分業化度が高く、技術分野や機能を高度化していく上では有効
デメリット:製品全体に責任を持つ責任者がいないため、内部統合と外部統合が難しい

プロジェクトチーム型…開発する製品別のプロジェクトを編成する方式
メリット:製品開発の一貫性は高まり、内部・外部統合は強力になる
デメリット:メンバーは幅広い責任を持ち、相対的に分業化の度合いが低くなる
☆一般的に内部・外部統合が強まると、開発スピードが速まり、品質が向上する傾向がある

これを二次の事例問題を解く際に説明できたら強みになるかなぁと思いました。
製品開発には機能別組織とプロジェクトチーム組織の二つがあり、いわゆるメンバーの組織編成の違いになります。
機能別組織は、製造部・営業部・開発部といったように、部署を明確に分け仕事を進めていくような組織になります。
開発部にとってのメリットは開発だけに特化出来るため、技術や部品の知識をより専門的なものに出来ることです。
デメリットは、車のように乗り心地、スピードなど色々な機能を総合して製品を仕上げるものについては、各々の部品だけ良くしても意味がなく、全体調整をいかに上手くするかが重要となりますが、そうなると製品全体の責任は誰がとるのか?という内部統合面で問題が生じてきます。一方、外部統合面の問題では、営業部と開発部が明確に分けられているため、意思疎通が上手く出来ず、開発部が顧客のニーズとかけ離れたものを作る可能性が出てくることです。(開発部がシーズ思考に陥りやすい!?)そうならないためにも、部門横断的なコミュニケーションが必要なんですね。
プロジェクトチーム組織は、開発する製品別のチームを編成する組織で、機能別組織と対極になります。
例えばハイブリッド車、電気自動車などプロジェクトごとにチームを分けて仕事を進めるため、製品としてはまとまりのいいものが仕上がります。また、営業と開発のコミュニケーションも円滑に進むため、客のニーズに即した製品を開発できます。
デメリットは各メンバーが部署を超えた仕事に絡むため責任の度合いが広くなること、分業化の度合いが低くなるためまとまりの良い製品でも品質がソコソコになってしまう(複雑な製品に対応しずらい)ことです。イノベーションも生じづらいかもしれませんね。

実際の車の製造は機能別チームとプロジェクトチームが連携して行われるようです!

Q2 環境不確実性が高い状況下ではどのような研究開発戦略が求められるか
A 市場環境や競争環境の変化に対応できるように、独自技術による競争の優位性の構築と市場・顧客ニーズへの柔軟な対応が出できる組織が求められる。
味の素のように技術的には特定分野に集中(アミノ酸)するが、その技術を応用して多用な製品展開、市場展開を図ろうとするもの(機能性食品、甘味料等)。これをコア技術戦略と言い、コア技術を有効に推進していくために技術ロードマップが必要。(H22 問⑦)

うーん。経営論は奥が深い。
けど、テキストを超えてまで学習するような気力は私にはないなぁ…

ということで、今日も良い一日が過ごせますように!