新しい地球人類の時代、農業や衣・食・住や冠婚葬祭の礼節などに関し様々な役目の神々が降臨し人々とともに活動を開始しました。
神農
古代中国の伝承に登場する三皇五帝の一人神農(しんのう)は、人々に医療と農耕の術を教え、医薬と農業を司る神性の聖人とされています。神農氏は中国における初めての連盟の名前ともなり、70世代に渡って古代中国を治めたとされています。
伝説によれば、神農の体は脳と四肢を除き透明で、内臓が外からはっきりと見えたと言います。神農はまず赤い鞭で百草(たくさんの植物)を払い、それを嘗めて薬効や毒性の有無を検証した。もし毒があれば内臓が黒くなるので、そこから毒が影響を与える部位を見極めたと言われます。その後、あまりに多くの毒草を服用したために、体に毒素が溜まり、そのせいで最終的に亡くなったそうです。
伏羲
三皇五帝の一人に伏羲(ふくぎ、紀元前3350年~紀元前3040年)という古代中国神話に登場する三皇の一人。蛇身人首の姿で描かれています。また、現在の中国では、中華民族人文の始祖として崇拝されています。
『易経』繋辞下伝に天地の理(ことわり)を理解して八卦を画き、結縄の政に代え、蜘蛛の巣に倣って鳥網や魚網を発明し、また魚釣りを教えたとされる。現在、千葉県房総半島の九十九里浜に、有結網として10種類の結び方やその連ね方の伝承が遺っています。漢字が黄帝の史官蒼頡によって開発される以前の文字に関する重要な発明とされます。また漢代に班固が編纂した「白虎通義」によると、家畜飼育・調理法・漁撈法・狩り・鉄製を含む武器の製造を開発し、婚姻の制度を定めたとあります。(有結網:千葉県佐倉市の国立民族博物館に資料があります。)
軒轅(黄帝)
漢代に司馬遷によって著された歴史書『史記』や『国語・晋語』によると、少典の子で、姫水のほとりに生まれたことに因んで姓は姫姓、名は軒轅というもう一人の皇帝がいた。帝鴻氏とも呼ばれ、山海経に登場する怪神・帝鴻と同一のものとする説もある。蚩尤を討って諸侯の人望を集め、神農氏に代わって帝となりました。『史記』はその治世を、賊を討ち、道を開いて、後世の春秋戦国時代に中国とされる領域をすみずみまで開国し統治の基礎を築いたと言われます。
20世紀までの世界の統治の原点は「中華」にあります。勿論、中華以前の歴史、また一貫した人類の存在意義など現実は、これから公開され驚くばかりの内容を知ることになるようです。
整理すべきこととして、また道理を考える上で人類がおかれていた一つの仕組み理解することも大切ではないかと思います。たとえば老子の「道徳経・静淨経・黄庭経」は西洋哲学の根本になっています。衣・食・住、生活習慣に関する根本的なことは中華から世界に伝承されています。ホッケー、サッカー、ゴルフなどの原型も中華文化にあります。
支配を目的として意図的に分断され、宗教・哲学・歴史文化も「為政者の争いのため」に位置付けられ、そのように信じていた世界でした。しかし天命は道という聖なるシナリオに基づく歴史の本流があったことを、新ためて見なおす必要があります。
これからかって人類が経験のない宇宙時代の第一歩が始まります。中国の歴史の洪水伝説、旧約聖書などによる洪水とノアの箱舟、アトランティスの存亡など人類への課題が目の前に示され、今、与えられた環境から、今なすべきことをはじめなければなりません。金融・国家の統治・教育が崩壊し、やがて新しい時代の進むべき方向は示されるかもしれません。人類は今までもこうしてなすがまま信じて転生を繰り返してきました。
過去の歴史と今はどこが違うのでしょうか。それはこれまで気がつかないまま支配され、搾取され、重い労働を強いられてきた現在所属しているこの世界の支配が消滅しつつあり、その残骸として人類の心の中に差別や区別、嫉妬や妬み恨みの執着心が貪恋し、そのエネルギーがこの世に反映しているようです。しかし一方では、無限の可能性を培う貴重な時間となっています。
洪水の後、残されたノアは生物の種を保持しました。日本では東北の大震災という課題に対し、あるいは心に起きる葛藤という機会に対し、何を担保してゆけばよいでしょうか。直接関係のないこと、手の届かないことであっても、受け入れて理解しようとする心があれば、そこは新しい畑になります。「新しい畑に新しい種を植える。」そのエネルギーこそ、中華の歴史開闢に匹敵する価値があり、この宇宙時代さらに人類史の原点を超えた世界に進入できるのではないでしょうか。「私たち一人ひとりの性命の尊厳がすべての原点である。」そのことを証明するために真理の道、古道が今まさに復興されます。