遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

気の持ちようの話

2007-06-11 08:30:14 | Weblog
大変ショックな事がありました。

その日は残業で帰りが遅くなり最寄の駅に着いたのが夜の9:30すぎ
お腹もすいて帰り道を急いでいたら前方にただずむ男性がこちらを見てる
『なんだろう?』と思ったら
露出狂の人でした。。。

ビックリしすぎて「ヒィィっ」ってカワイクない叫び声が出ました。
とっさに顔を背けて、恐る恐る振り返るとその【男性】はもういなくなっていました。

猛烈な恐怖と怒りで急いで自宅に戻り
やり場のない思いを友人にぶつけようと電話しました。
事の成り行きを話すと友人曰く
「叫んだんだ。それ正解」と言われました。
???
友人曰く
“露出狂の人の目的は叫ばせる事”だそうで
叫ばせる事ができた時点で満足なのだそうです。
(凶暴な犯罪にエスカレートする確率が低いとのこと)

と、いうことは私はまんまとその【男性】を喜ばせちゃったのか!と
更に怒りが増徴しましたが
「ふんっ」なんてバカにすると逆ギレする可能性があるので叫ぶ方が安全なのだそうです。



さらに友人曰く
「でも仕事で色んな人の見てるんじゃないの?」
そう言われるとたしかにそうでした。
湯灌で故人様の着衣を取り、お体を処置する時に見ていました。
もちろん凝視はしませんがチラ見でも叫んだりはしません。
必要であればご処置もしなければいけません。
もちろんご洗体もしなければいけません。
「お尻よく洗ってくださいね」とご葬家に言われる事もあります。

心構えがあるのとないのとでは
同じ人間でも反応はこんなにも違うものなのですね。

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