遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

死後処置

2006-05-29 08:58:43 | エンゼルケア
都内某所・・・

今から急いで来てほしい・・と葬儀社さんから連絡があり、ご葬家に急いで向かいました。

病院からご自宅に戻ってきた故人様は、死後2時間とのことでした。
シーツに包まれていましたが、死臭とは違う臭いが部屋中にしました。
シーツを捲ると・・
お顔は穏やかながらシーツは血まみれでした。
病院から退院してきたのになぜなんだろうか??
ご遺族の方々も出血や臭いを気にされていたので、機材の搬入前に処置に入りました。

出血原因は点滴の後でした。こうなることは病院でもわかるはずなのに、どうして最低限の死後処置が施されていなかったのだろうか・・・
また、下のほうもでてしまっていて太ももやお尻も汚れていました。
アルコール綿花でお尻と太ももをきれいに拭きとり、出血している腕も止血しました。
お部屋の窓を開け、消臭剤を散布したら臭いも消え、いつもどおり、ご家族立会いの下、湯灌を執り行いました。

臭いや汚れを落としたことで安心されたようで、ご遺族には大変喜んでいただけました。


しかし、病院の死後処置がしっかり施されていたら ここまでのことにはならなかったでしょう。
故人様のためにもご遺族様のためにも最期までケアをしていただきたいなと思いました。 







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