遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

交通事故死

2006-05-19 11:14:42 | 遺体処置
今日の業務は埼玉県某所。
行き先と詳細を手渡され、確認したところ・・・
「交通事故死」です。
亡くなったかたは19歳の男の子でオートバイの事故だそうです。

ベテランの先輩たちは、交通事故や溺死・焼死・飛び降りといった損傷の激しいご遺体の処置をしてきていますが、入社6ヶ月の私は普通のご遺体の湯灌しか経験はありません。とうとう私にもこの日がやってきてしまったと覚悟を決めました。

先輩に連れられ、某葬儀社さんのホールに到着。
今日の業務は、ご遺族の立会いがないとのこと。

ご遺体を確認すると、全身血だらけで顔も生前の表情が分からないくらいグチャグチャになっていました。
私の想像をはるかに上回り、逃げ出したくなりました。

経験豊富な先輩は、葬儀社さんとの打ち合わせを済ませ、いつもどおりの準備をするように指示をくれました。
この損傷の激しい遺体をどうするつもりなんだろうか・・・???

髪の毛や身体に付着した血液や汚れを落としてから処置と着付けをしようとのこと。
一体、先輩と私、どっちが頭部を洗うのだろうか・・・?

結局、頭部は私が担当することになり、お湯で血液を一生懸命、洗い流しました。
当然、手袋着用で行いましたが、生臭い血液の臭いと脳みそ?の感触で気持ち悪くなってしまいました。
また、そのご遺体を洗っている自分が、何か夢の中にいるような不思議な感覚になりました。

お身体がきれいになったあと、先輩の指示で傷跡の処置・着付けを行い、あとは顔の修復をするのを見学していました。
陥没した箇所に注射針を使ってシリコン?を入れて膨らませ、傷は縫合・縫いあとはワックス?といわれるものを使って治していきます。
約2時間くらいの時間がかかりましたが、グチャグチャになっていたお顔が嘘のように綺麗になり、ビックリ。(綺麗になったご遺体をみて葬儀社さんもビックリ!)

先々、私も先輩のようになれるのか、大きな不安を持ちましたが、「遺体屋」として一歩前進した一日になりました。


PS
今日の故人様。
気持ち悪いとか怖いと思ってしまい、ゴメンナサイ。







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