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イッピンNHK 「キラリ おいしいに乾杯!~新潟 燕の金属グラス~」

2023-07-21 08:06:36 | イッピンNHK

 第89回 2015年4月21日 「キラリ おいしいに乾杯!~新潟 燕の金属グラス~」リサーチャー: 生方ななえ

 番組内容
 究極の輝きを放つステンレス製のタンブラーが大人気。しかもクリーミーな泡立ちで、ビールがおいしいと評判。金属加工製品の一大産地・新潟県燕市では、今、魅力的な飲料用の金属製容器が続々と誕生している。鏡のように磨きあげる驚異のワザとは?スタイリッシュな色と模様を持つ銅の酒器を生み出す伝統技法とは?そして金属製品らしからぬ、おしゃれな風合いの金属マグカップの秘密とは?ファッションモデルの生方ななえが探る。

*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201504211930001301000 より

 ステンレスタンブラー(山﨑研磨工業・山﨑正明さん)
 新潟・燕市は古くから金属加工業が栄えているところです。
 「鏡面研磨」は燕市が世界に誇れる技術の一つ。
 
 山﨑研磨工業の熟練の研磨技術は、手作業で表面の凹凸を100万分の1mm単位まで磨き上げ、素材を厚みギリギリで鏡面を作り出します。
 バフ目の全く無い鏡面仕上げを得意としており、その用途はIT産業、航空宇宙産業などの分野で生かされています。
 
 平成22(2010)年、研磨技術を活かして極限まで磨いた日本のビールをより美味しく飲むことが出来る「ステンレスタンブラー」を製造・販売を始めました。
 「満月」「アクアミラープレミアム」「アクアミラースタンダード」があります。
 全面に鏡面研磨を施してあるため、高級感溢れる仕上がりになっています。
 
 研磨前の表面は傷や汚れがつき、くすんでいます。
 山崎さんは綿布を幾重にも束ねた「バフ」を機械に装着し、一分間に2,000回以上回転させて金属の内側を磨きます。
磨く表面をバフに対して平行に当て、手は膝の上にしっかりと固定し、足を動かしながら磨くことで金属に余計な力を与えないようにしています。
 内側を磨き終えると、次は、硬さやキメの細かさで違いがあるバフを使い分けて外側を磨き揚げます。
磨き続けること3時間。 
 山﨑さんは更に表面にうっすらついている10万分の1ミリ程度の磨き跡も、綿で出来た鏡面磨き用のバフを使って磨きます。
 
 工程の最後は、極細の化学繊維を使って、底に渦巻状の小さなキズをつける「ヘアライン加工」を施すこと。
 このヘアライン加工により、ビールを注ぐと、底に出来た微小な溝に溜まっている空気が徐々に放たれ、クリーミーな泡立ちと心地よい口当たりを楽しむことが出来るのです。
 
 この「ステンレスタンブラー」は数々の賞を受賞しています。
  
 山﨑研磨工業 新潟県燕市大曲3204−1 

  

 燕鎚起銅器(つばめついきどうき)(玉川堂・7代目当主の玉川基行さん)

 「玉川堂」は、文化13(1816)年創業の鎚起銅器の老舗として、約200年に渡り、伝統を継承し続けています。
 酒器は、玉川基行さんが7代目当主の就任した平成7(1995)年頃に作り始めました。
 それまではやかんなどの茶器が主流でしたが、「若い人にも愛着を持って使ってもらえるものを」と製作を始めました。
 
 酒器には1.5mmと他と比べて厚めの銅板を使用し、100以上にも及ぶ工程から生まれます。
 美しさと気品を兼ね備えた酒器の表面にある模様は、金鎚で打った時に出る鎚目で、同じリズム、一定の強さという力加減ひとつで出来栄えが変わる職人の技が光る唯一無二のものです。
 
 銅に着色を施す技術は「玉川堂」のオリジナルで、時間や磨き具合で、様々な色分けが可能です。
 
 銅は熱伝導がステンレスの25倍。
 銅イオンの効果で
お酒がまろやかに、口当たりの清涼感は抜群になるのが特徴です。
酒器の内側に錫(すず)を塗ることで肉眼では見えない突起物との摩擦がビールの泡をクリーミーにし、日本酒は熱過ぎない程度に燗をすると銅の温かさと調和して口当たりも滑らかになる作用があります。

 秋山武士シェフは、昭和54(1979)年、新潟県燕市生まれで、平成25(2013)年に生産者との繋がりを大切にした「燕三条イタリアンBit」を開業し、燕三条地域の食材や洋食器とともに、上質なイタリア料理を提供しています。 

 燕三条イタリアンBit 新潟県新潟市中央区新島町通1977   

 

 須佐真さん
 須佐さんは昭和50(1975)年、燕市の旧吉田町の生まれ。
 平成6(1994)年から平成30(2018)年まで「玉川堂」で働き、人間国宝の金工作家の玉川宣夫さんに師事し、木目金の技術を学びました。
 平成21(2009)年には異例の若さで日本工芸会正会員に認定されました。
 今は独立されています。
 
 玉川宣夫 
 昭和17(1942)年新潟県に生まれ。
 中学1年生の時に燕市内の「玉川堂」に養子として入り、玉川堂5代目玉川覚平に師事し、鎚起銅器の伝統技法を修得。
 昭和38(1963)年に金工家の関谷四郎に指導を受け、独自に「木目金」を研究し、固有の作風を確立。
 昭和57(1982)年日本伝統工芸展に木目金作品を発表し高い評価を受けました。
 平成22(2010)年重要無形文化財
 平成24(2012)年旭日小綬章。
 
 
 ツバメ マグカップ(金属塗装職人・関川節さん)

 GLOCAL STANDARD PRODUCTS(グローカルスタンダードプロダクツ/G.S.P.)は、「不変で不偏」をコンセプトに、岡本太郎の「サイコロスツール」や、山川譲の「YAMAKAWA DC-1」などの復刻や、国内外にて家具・雑貨のプロデュース、オリジナルプロダクトを手掛けるメーカーです。
 
 「ツバメ 琺瑯シリーズ」は新潟県燕市で作られています。

 

 ベテラン塗装職人である関川節さんが「ツバメ」シリーズのマグカップ作っていらっしゃいました。
 
 「琺瑯(ホーロー)」はガラス質の釉薬を焼き付けたもので、金属の影響を受けにくいため、臭いがつきにくく、味質が変わらない特性を持っていることから、本楽の薫りと味覚を楽しむことが出来ます。

 また、「ツバメ」シリーズの琺瑯製品は一般的なスチール製ではなく、「ステンレス材」を使用しています。
 ステンレスの錆にくい特徴を活かして、錆止め剤を使用せず、直接琺瑯を塗布することが出来ることから、薄くて軽い仕上がりになっています。

 「ステンレス材の琺瑯製品」は世界でも珍しく、技術力に優れた日本の職人だからこそ、繊細かつ機密な手作業で作り上げることが出来るのです。
 
 GLOCAL STANDARD PRODUCTS (グローカルスタンダードプロダクツ/G.S.P.) 神奈川県横浜市青葉区たちばな台2-6-1 103

*https://omotedana.hatenablog.com/entry/2021/06/11/030000 より


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